当講座コーナーは2本立てとなっており、前座に近い位置を任されているのが、当コーナーの「理論編」に当たります。なんというか、アタマを使う音楽の授業的な内容ではありますが、多分一番教本が売れている分野でもあるんじゃないかと思います。

実際の所、理論をいくら知ったところで、イコール良い演奏に繋がるわけじゃないのは明らかです。しかし、何も知らずにやってるより、様々な理屈が分かった上で演奏をしていくと、また違った見方が開けてきて、誰にとっても大きな武器になり得るものであることは間違いないところ。

というわけで、最初は基本中の基本、キーのざっくりした説明から。

 

曲のキーは、基本的にその曲の一番最後のコードである

言い切ってはいますが、そうでない曲も世の中には多いです。とはいえ、論理的にしっかりした説明を繰り広げると、後々の説明になる、ダイアトニックスケール辺りから説いていかねばならなくなるので、かみ砕いて最低限の説明にとどめようかと思います。

さてさて、キーとはその曲全体を統括している高さのようなもので、曲のラストのコードであったり、ト音記号の右側の臨時記号の数などで類推することができます。一番最後のコードはフェードアウトしてて鳴ってないってことも結構ありますが、綺麗に「じゃーん!」と終わる曲であれば、ほぼ間違いなくその最後のコードがその曲のキーです。日本語では○長調、○短調、英語では○メジャー、○マイナーと呼びます。ギターを弾く人の世界では英語で言うことが圧倒的に多いです。

ある曲のキーが分かると、それにペンタトニックなどのスケールを合わせて弾くことで、最低限アドリブが出来るようになります。

たとえばCメジャー(ハ長調)の曲であれば「Cメジャー・ペンタトニック」を使えば良い、という風に。

そしてこのCメジャーの曲を一音上げると、キーが一音上がり、Dメジャーになります。カラオケのキーコントロールで上に2回打つような感じですね。ギターではフレットひとつで半音なので、2フレット分右に移動してやると、1音上がることになります。

 

ある曲からキーを探すには

(1)ト音記号の右の臨時記号(調号)の数から調べる(譜面がある曲前提)

ト音記号(へ音もハ音ですが)の右についてる臨時記号を調号といい、その曲のキーをそのまま表しています。

 ↑ 調号(Eメジャー)

臨時記号なし Cメジャー、Aマイナー

#×1 Gメジャー、Eマイナー
#×2 Dメジャー、Bマイナー
#×3 Aメジャー、F#マイナー
#×4 Eメジャー、C#マイナー
#×5 Bメジャー、G#マイナー
#×6 F#メジャー、D#マイナー

♭×1 Fメジャー、Dマイナー
♭×2 Bbメジャー、Gマイナー
♭×3 Ebメジャー、Cマイナー
♭×4 Abメジャー、Fマイナー
♭×5 Dbメジャー、Bbマイナー
♭×6 Gbメジャー、Ebマイナー

F#とGb、D#とEbは同じ音ですね。キーには全部で12個あるので、これで全部です。
これから調べるのは、自分で何もしなくて良いので楽ですが、少しギタリスト(とくにロック系)っぽくない考え方でもあります。

(2)曲の最後のコードを調べる
曲がきれいに終わっている場合、これで調べられます。
たとえば最後になっているコードがGmであれば、キーはGマイナーという考え方。

最後が綺麗に終わらずにフェードアウトしている場合、また、最後がトニックコード(そのキーにおいての主となる音、コード)で終わらない場合は使えない方法です。

(3)曲中の上にペンタトニックやメジャースケールを乗せてみて、ぴったりはまる場所を耳で探る
このやり方はギタリストお得意の方法で、圧倒的多数がこれじゃないでしょうか。
最初はなかなかですが、慣れてくればそのうちすぐわかるようになります。

音程感などを養うためにも、これは絶対に出来るようにしておくべきなので、やったことのない方はとりあえずやってみてください。
感覚の問題なので、ひたすら繰り返して慣れる以外にない方法でもあります。

 

いくつかのキーにおける響きの違い

同じコード進行でもキーがC、Eだとこんな感じになります。

[key : C major]
C→G7→Am→F→Dm→G7→C

↓↓(CからEへ)2音あがる

[key : E major]
E→B7→C#m→A→F#m→B7→E

上の方のコード進行はキーがCメジャー。日本語ではハ長調という、一番簡単なキーです。

キーがCメジャーの曲では、基本として登場する音に#や♭が付かず、それをもとに作られた上記の6つのコードにも付いていません。これらのコードは、すべて#も♭も付かない、普通の”ドレミファソラシド”を基準に作られています。

そして、下の進行では2音上がってEになっていますが、同じ音の幅を保ったまま2音上がることになりますので、CはEへ、AmはC#mへ、それぞれ移っていくことになります。2音上がったことにより、♯がいくつか登場していますね。


↑同じ幅を保った状態で高さを変えていくと、このように、#を付けねばならなくなる箇所が出てきます。

さてさて、キーに関してはギターの場合、上の図みたいに黒鍵があるわけでもなく、左右にずらすだけで対処できます。ギタリストが鍵盤奏者に比べてアドリブが得意な人が多いのは、キーが変わっても、 ポジションをずらすだけでよく、考え方を変えずに済むからだとおもわれます。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です