前回でふつうのメジャーからマイナー7thとマイナー7th♭までが登場しました。
これで全コードの7割ぐらいはクリアなんですが、ここではそのほかのコードを見てみます。

 

suspended 4th(sus4)、added 9th(add9)

ダイアトニックコードから漏れたコードその一。二つとも弾き語り形の伴奏では欠かせないコードです。

まずsus4ですが、正確にはsuspended 4thと言います。

サスペンデッドは引き上げると言う程度の意味で、これは4度に引き上げる、を意味しますが、何を引きずり上げて4度にするのかというと、3度しかありません。Root – M3 – P5 のふつうのメジャーコードの3度を半音上げて、Root – P4 – P5 にすると、sus4のできあがり。

7sus4は7thコードの3度を同じように上げて作ります。

メジャー、マイナーを判別する3度の音が消えるので、このコードの響きにはメジャー、マイナー感がありません。暗くも明るくもきこえないというか、明るい曲の中では明るくも聞こえるし、暗い曲の中では暗く聞こえる、なんとも現金な響きがします。

sus4は単体ではあまり登場せず、だいたいが ○7sus4→○7 みたいな進行になります。このへん経験でわかる人も多いんじゃないでしょうか。単体で使うとかなり特徴的な響きになりますね。12弦ギターでG7sus4を押さえておもいきり一発鳴らすとHard Day’s Nightのイントロに近い感じになりますが、どうもあの曲のイントロには色んな説があるようで、はっきりわかっていないようです。

 

add9は、普通のメジャーコードにM9thを足したものを指します。M9thなんかさっきのダイアトニックの話には出てこなかったんですが、度数は8でひとまわりして、8度は1度と同じ音程のオクターブ違い。ゆえに9thは2ndと同じです。M9を足すのはM2と同じになり、Cならば”レ”、Dなら”ミ”、Eならば”ファ#”の音がプラスされることになります。

addは加えるという意味。これは中学か高校で習いますね。

このコードにはたまに別の表記がされます。

C(9) これも同じコードです。
カッコにはaddの意味があります。

でも

C9 これは別のコードです。
ややこしいですが、この辺りの詳しい話はテンションコードの回にて。

ギターのオープンコードで押さえるAadd9やDadd9には3度の音がありません。ので、正確にはAadd9(omit 3rd)などと書かれることもありますが、フォーム的に9thを入れるために3度を犠牲にせざるを得ないわけです。そのため、このコードにもメジャー、マイナー感が無いわけですが、これがかえってアコースティックギターらしい響きを生み出してるんじゃないかと思います。

 

6thコード

6thも頻度としてはそれなりに見る機会がありますね。古くはビートルズも6thが好きなバンドだったので、初期の曲には多く含まれてます。

M6thの音を普通のメジャーコードかマイナーコードに追加したものですが、表記が要注意で、●m(マイナーコード)にM6を足して●m6、●(メジャーコード)にM6を足して●6とします。

この辺、m7を足して●7とする7thコードと反対で、分かりにくいんですが、これはそう決まっているので、文句を言っても仕方ない話であり、覚えるしかないです。

C+M6th=C6
Cm+M6th=Cm6

普通のマイナーやら7thやらのバレーコードに比べると、M6thは押さえにくい場所にあるため、このような形になります。特に右下は相当押さえにくいですね。出来れば6弦ルートの方で対処するか二つある短3度のどちらかを削ってしまいたいところ。

6thコードはmaj7の代わりとして使われます。M6thという音自体が、ダイアトニック内にある音(CをルートとするとM6thはA(ラ))のため、maj7やmaj7(9)がある場所には、それに代えて6や6(9)なんかを使うことがあります。maj7の持つ浮遊感は希薄ですが、南国系の柔らかな響きがします。

というわけで、「コードフォームと度数」の項目も次回で最後。次回はディミニッシュとオーギュメントの登場です。


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