さきほど、メジャー・ペンタとマイナー・ペンタの違いや成り立ちについての説明をしましたが、主としてアドリブに使われるのはマイナー・ペンタであることが多いです。そんなマイナー・ペンタトニックを駆け巡れる条件としてですが…

コード進行が

1.暗い場合(マイナー・キー)

2.コードが一つや二つしかない場合

3.ブルース進行の場合

の三つの場合は、途中で転調しない限りはすべて大丈夫です。

 

1.暗い場合(マイナー・キー)

| Cm | Ab | Bb | Gm
| Ab | Eb | Ab | Bb7

響きが暗く、Cmから始まってる上、最後はCmで締めるのが一番はまりがいいという事からも、キーはCマイナーで決まりです。使うスケールはCマイナーペンタトニックスケール。

 

2.コードが一つや二つしかない場合

| Gm7 | | C7 |

Gm7とC7。多分これだけでも暗いと感じる人が多いと思います。ワンコード、あるいはツーコードとか言われる単純なパターンですが、キーはいうまでもなくGマイナー。つまり、使うスケールはGマイナー・ペンタトニック・スケール。

 

3.ブルース進行

| A7 | | |
| D7 | | A7 |
| E7 | D7 | A7 | E7

以上12小節がAのブルース進行。

ブルースの場合、マイナーではなく7thコードがベースとなっているのは見ればわかりますが、7thコードは響きは明るいのに、マイナー・ペンタトニックがはまります。7thの成り立ちを考えた場合(コード編ダイアトニック・コード参照)、メジャー・コードの上に短7度の音が載っているということを考えても、明らかに7thコードはマイナーと言うよりは、メジャー・コード寄りです。

これはブルース進行という特殊なコード進行や、7thのもつ響き自体に秘密があります。

 

7thコードはドミナント7thとして、安定のトニックコードに向かう前に、不安定さを助長するために使われることが多いです。7th→tonic への動きをドミナント・モーションと言いますが、名前がわざわざ付いてるほどよくある進行です(G7→Cmaj7など)。こういうドミナントの働きがあるが故に、7thの上には通常のダイアトニック・スケールから大きく外れる不安定な音をぶちこんでもかえってハマることがあります。

キーがAメジャーの時にAマイナー・ペンタトニックをそのまま弾いても、普通なら合うはずはないのですが、7thコードだと逆にかっこよくきまるのです。Aマイナー・ペンタの構成音がA7というコードにとって、かっこよく響くテンションを内包しているからです。

 

という理由があるので、ブルース進行してない、A7だけとか、A7-D7の繰り返しとか、そういうパターンでもマイナー・ペンタがはまります。セブンス系の響きの場合、と大きく言い換えても良いかもしれません。もちろんAメジャー・ペンタを使うと、どの音も外れていないスマートなソロを弾くことになります。7thの上ではメジャー・ペンタもマイナー・ペンタも使える、というのは、ロベン・フォードのようなアーバンなブルースを弾くためには、欠かせない考え方です。


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