2泊3日の旅・島根〜鳥取編

過ぎし2013年4月某日、大阪より出立。岡山は蒜山を通り、鳥取の大山に抜け、そのまま島根県玉造温泉へ。そこから始まる2泊3日の旅行の話。

もともと、親の実家が島根県なので、そこに寄る、というのを含んで持ち上がったこの企画ですが、なかなかに楽しい旅行となりました。メインは温泉でしたがその他にも色々あって、個人的に内容の濃い旅行であったと思います。

ギター音楽兼写真系ブログを自負するこのブログのことなので、無論写真は厳選して置いてあります。このたびの旅行で使ったのは愛器D90にこのレンズ。

DXフォーマット最強、純正18-55に匹敵するとかで評価の高いシグマレンズと、広角の切り札、トキナー12-24。トキナーのこれは逆光に弱いとかで賛否ありますが、今回の写真を見ても、歪曲の少なさや、色乗りの艶っぽさは特筆に値します。サードパーティ=シグマorタムロン、なんて構図もたまには切り崩したくなる、変化球的選択ですかね。

トキナーは重いですが、作りがかっこいいので、付けてるとついつい撮りたくなっちゃいます。中古で買うとそんなに高くなくて、値段分の価値は十分あります。11-16というのもありますが、準標準域としても使える12-24は実に万能であることを、今回の旅行でも実感しました。

 

大阪から兵庫県を抜け、まずは蒜山に行きます。蒜山の牧場ではヨーグルトが数種類売ってました。良い奴と普通のプレーンの奴。さすがにどれも美味い。

岡山蒜山の牧場。ただっ広い草原の向こうに稜線が。
岡山蒜山の牧場。ただっ広い草原の向こうに稜線が。

牧場は天気が良かったのもあって、空気がきれいで、開放感抜群。思わず伸びをしたくなる清々しさです。

さらにそのまま、大山へ抜けていきます。車だとだいたい30分ぐらい。

4月ですが、大山には雪が残っていました。
4月ですが、大山には雪が残っていました。

雪の残った山は実に綺麗ですね。実際に登ってみると寒そうですが、遠くから見るその美しさには本当に目を瞠るものがあります。

 

そのまま一路玉造温泉まで。玉造温泉は近づくにつれ桜の木が川の周りに咲いており、実に風雅な場所です。今年は桜がすさまじく早く咲いて散ってしまったので、なにも残っていませんでしたが、例年ならこれぐらいの時期に咲き乱れていた頃でしょう。そこだけはちと残念。

温泉街の前を流れる川。
温泉街の前を流れる川。

川の周りに旅館が建ち並ぶ風景は城崎を思い起こさせます。温泉街としては実に雅さを感じさせる場所じゃないでしょうか。ついでに川のあちこちで足湯に浸かる人がいました。

夕方になると、本日のハイライトでもある宍道湖の夕陽を見に行きます。ここはしじみで有名ですが、夕陽スポットとしても有名。この日は天気も味方して、今まででもトップクラスに美しい夕陽を収めることが出来ています。

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上二つがトキナーの広角。一番下がシグマ17-50。

一番上は”画が語る”という雰囲気が出てて、個人的にも今回の旅行でのクリティカルヒットな一枚でした。真ん中は広角っぽさが見事に出てます。それにしても、北港とかで見る夕陽とはまた趣が違う、この夕陽は絶品でした。近くまで来たら、無理してでも見に行かれることをお奨めしておきます。

 

二日目は島根の親戚の家へ寄ってから、鳥取のはわい温泉に行き一泊。

親戚の家は島根県の安来市にあるのですが、家のまわりを散策中、チューリップ祭なるものの存在を教えてもらいました。急遽予定になかった「はくたチューリップ祭」を見に行くことに。島根の片田舎とは思えないほどの人がごった返す中、神戸ナンバーの車は僕らの一台のみ。遠方からはるばる見に来た感が出てて良い感じです。

祭は縁日がたくさんあり、チューリップは一面に植え広げられて、予想以上に祭りとして楽しいものでした。縁日を練り歩いて童心に帰れるのは、日本人独特の感性でしょうか。

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一面チューリップだらけ。
一面チューリップだらけ。

その後、はわい温泉まで1時間半ぐらいだったんですが、天気急変にて大嵐が吹き荒れたので、写真はありません。猛烈に吹き荒れる風のおかげで、風呂は貸し切り状態でした。望湖楼にて大時化の湖の中、露天風呂につかって荒れ狂う水面を眺めたのは良い思い出です…。

 

三日目、南下して帰ります。天気は激変して快晴になっていました。帰りにどこぞに寄るという話になり、鳥取の倉吉が候補に挙がります。2,3回色んなところで車を停めながら、倉吉白壁土蔵群ちかくに到着。近江八幡や倉敷を思わせる町並で、軽く寄ったにしては十分すぎる場所でした。

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近辺では有名な「白壁倶楽部」にて、軽く珈琲を飲んで帰途につきます。このレストランはたまにジャズの演奏もやってたりするようで、かなり興味深い店でした。建物自体が大阪の北浜辺りに見られるような、大正のころのモダンな設計になっています。内装も実に細やかに凝っており、珈琲一杯で優雅な気持ちに浸れます。

 

その後、高速にのって一路南を目指します。行きに通った蒜山で休憩し、兵庫大阪方面へ一路抜けていくのでした。

去年同時期に行った倉敷、尾道以来の国内旅行でしたが、日本海側は瀬戸内海に比べてスケールの大きさを感じることが出来て、違った魅力を放っていました。電車のアクセスが悪いので、車持ってない人はちょっとつらいのが難点ですが…。

冬場はなんだか寂しいという印象が先に立ちますが、春、夏と、なかなか良い時期なんじゃないでしょうか。