ヨーロッパ周遊の旅(2) ザルツブルク、ハルシュタット編

By | 2013年9月25日

3日目の朝、ウィーンを出立。ウィーンはかなり良い天気で、これから向かうザルツブルクが風が吹き荒れた極寒の地だとは夢にも思いませんでした。

ザルツブルク行き特急列車。

ザルツブルク行き特急列車。

 

ウィーン西駅からザルツブルクへ

昼頃にウィーン西駅に到着、その足でザルツブルクへ。ウィーン西駅はさすがに大ターミナルだけあって、あらゆる店が揃ってます。でもここで買った歯磨き粉は超まずかった…。

オーストリアの連邦鉄道ÖBBは、定刻通りの発車に非常に綺麗な車内、非の打ち所のない乗り心地です。チケットは自動販売機でほぼ全て買えますが、IC入りのクレジットカードを持って行くと全額決済出来て超便利です。経由地も指定でき、全て分かりやすく表示されます。

ザルツブルク駅舎。

ザルツブルク駅舎。

さて、2時間半ほどでザルツブルク到着。車窓からの景色が曇りがかって怪しかったんですが、外が寒い!秋ぐらいの格好では到底防ぎきれない寒さ。駅舎を出て行くとダウンジャケットを着てる人も。そりゃそうだろう…。

ザルツブルク駅前はシャブ中みたいな目がうつろなおっさんとか、浮浪者、物乞いが結構いて、汚い上に印象は最悪でした。こういう中規模な駅のターミナルってそうなりがちなんだろうか…。Googleマップにはそんなのが全く書いていないので、たまたま運が悪かっただけかもしれませんが。

ホテルは駅前すぐだったので、とりあえずチェックインしておきます。このホテルは今回取った中でも最高のホテルのひとつでした。部屋のテーマをザルツブルク、モーツァルト、サウンドオブミュージック、の3種から選べるという、こだわりのホテルです。部屋もきれいでかわいらしい感じで、受付の人も非常に丁寧。駅前がもちっとマシならなあ。

ホテル、Der Salzburger Hof。実に良いホテルでした。

Der Salzburger Hof。実に良いホテルでした。

 

ザルツブルク旧市街

ザルツブルク旧市街までは駅から徒歩15〜20分ほど。ザルツァッハ川沿いやミラベル宮殿の庭など、途中通っていくことができるので、天気が良ければ歩くのもいいでしょう。今回、超寒いのはさすがに歩く気力を奪うに十分でした。わりと混んだバスにのって、下っていきます。

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旧市街はさすがに美しい街並みで、とてもあの駅前と同じ街とも思えません。二枚目の写真は丘の上に有名なホーエンザルツブルク城塞があります。

こんな看板が出てて、ケーブルカーが丘の上まで出ています。

ケーブルカー乗り場。一発で分かるデザイン性の高い看板はさすが。

ケーブルカー乗り場。一発で分かるデザイン性の高い看板はさすが。

 

ホーエンザルツブルク城塞

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城塞の上は非常に良い眺め。ザルツブルクの街が周囲の山ごと見渡せます。城塞内部の見学は日本語のオーディオガイドもありますし、ぜひおすすめします。無骨な石がそのまま残された、巨大建造物の歴史を肌で味わうのは、素晴らしい体験でした。当時の大砲や牢獄など、非常に強烈な印象です。

なまじ手入れされまくったシェーンブルンよりも個人的には身に迫るものがありました。ちなみに二枚目の写真は城塞内部の見張り台から。こんなふうに旧市街が俯瞰できます。

さて、城塞を出て旧市街へ降りてきたところで、とうとう雨が降り出しました。ふもとに降りてからシュニッツェルバーガーを出す喫茶店みたいな所に入って、少し暖を取りつつ休憩しましたが、雨は降り止む気配無しでした。いよいよ極寒になってきたのもあって、ぼちぼちと歩いて帰ることを決断。モーツァルトの生家とか、まだ行きたいところもあったんですが、こんなところで風邪でもひいたらえらいことです。

帰り際に歩いた有名な看板通り〜ゲトライデ通りはこんな天気でも結構人が歩いてました。帰り際は傘を差してザルツァッハ川沿いをてくてく歩いたんですが、散歩が非常に気持ちいい道です。

ゲトライデ通り。

ゲトライデ通り。

ザルツァッハ川沿いの道。気持ちの良い路地でした。

ザルツァッハ川沿いの道。気持ちの良い路地でした。

バスでハルシュタットへ…

次の日朝起きてハルシュタットへ。ハルシュタットへは電車とバスという2通りの行き方があります。どちらにしろバート・イシュルを途中で経由することに変わりなく、バスで行くとザルツカンマーグートの景勝地を突っ切るため、ものすごい絶景が拝めます…、という事前情報があり、それに釣られてバスを選択しました。

11時ぐらいのバスに乗って、豪雨の中を2時間半ぐらいひたすら進みます。雨で視界は悪いですが、相当の絶景であることはそれでもわかります。特に山を越えて湖が現れる辺りは素晴らしいの一言。そうこうするうちに、2時間半ぐらいしたところで街が出現。とうとうバート・イシュルに到着か??

…と思いきや、看板には「ミラベル宮殿」の文字が。あれ??

どうやら出発後、3時間もかけて、再びザルツブルクに帰ってきてました。

あとで分かったんですが、途中のザンクト・ギルゲンで引き返してきていたようです。ザンクト・ギルゲンで一度降りて乗換が必要だったみたい。直通で行ってるバスもあるようなので、その辺非常にややこしいです。バスで行くのは結構ややこしい、とはどこかで見てましたが、「そういうことかー!」と実地でもって体験してしまった次第。晴れてればザンクト・ギルゲンで一度降りて、ロープウェイで山に登るつもりだったんですけどね…。さすがに二度目、バスは懲りて電車で行くことにしました。

 

電車でハルシュタットへ…

さて、電車だと途中アットナング・プッハイムで乗換。きっぷはわかりやすくすぐに購入。アットナング・プッハイムはウィーンから来るときにも特急が途中で停まります。ので、ウィーンからザルツブルクに来る途中に寄ってもよかったかも。ちなみに、ゴーザウ方面から行くという選択もありまして、こちらだと途中下車してゴーザウの美しい湖と山並みを楽しんでいく、という方が多いようです。僕らは3時間を無駄にしていたので、迷わず最短経路で。

さてさて、電車でもまあまあな絶景を拝みつつ、今度は無事に到着。

ハルシュタットのかわいらしい駅舎。

ハルシュタットのかわいらしい駅舎。

駅舎はかわいらしい小屋という感じで、中にはカードに対応した自動券売機があって、無人といえども設備は十分です。さすが巨大観光地。船着き場にはすぐに案内が出てまして、一緒に到着した乗客と列をなして歩いて行きます。この時点ですでに東洋人率が高いです。

船に乗ったら10分ほどで対岸に到着。これは美しい…。

 

アジア人だらけのハルシュタット

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ハルシュタットは地上の楽園、といった趣きで、さすがにオーストリア最高の美しさを誇る町というのは伊達ではなかったです。湖と山がこれだけ映える場所は世の中広しと言えどそう多くはないでしょう。

ところが、驚いたのは町中のほとんどが東洋人なところ。大阪は黒門市場の中国人率とあまり変わらないほどに、アジア系、それも日中韓の系統の方々がわらわらと歩いています。街中には現地の意匠の家に「塩あります」とか書いている始末。この町並みの美しさにはかわりないことではありますが、少し残念というか、趣を半分ぐらいは奪っていく勢いでした。

「世界の美しい村」みたいな本とかカレンダーとかに必ず登場するこのハルシュタットは、恐らく日本や中国でのみ特殊に有名なのであろうと思います。なんせ中国には人口で湖を作って、教会そっくりの建物を建てて、街を丸ごとパクろうとした場所まであるとか。

 

雨のハルシュタット

雨の中を歩きまくったところ、山の上の方とか、少し外れたところまで行くと、静謐な空気が保たれており、アジア人だらけの雰囲気も緩和されてきます。何も中心部だけを見て帰る必要はないわけで、少し外れたところから湖と家々を眺めてのんびりするのもまた一興です。晴れてさえいれば。

前日にザルツブルクで遭遇した雨はまったく上がる様子もなく、路面を打ち続けています。

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ホテルは唯一空いていた安宿ですが、山を後ろに控えて、なかなか良い感じのところでした。ハルシュタットは宿が少ないようなので、泊まる予定があれば、早めの予約がいいかもしれません。

ホテルが中心部にあったので夜中に少し出て撮影してみました。夜にしずまった湖畔の町は店も全て閉じ、人もほとんど通らない。少ない灯りだけがともって、静謐で美しいです。
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ハルシュタットを出立

次の日の朝、起きて雨が上がっていればまだ散策する予定でしたが、どうにも止む気配どころか、寒さもザルツブルク級になってきていました。これはあかん、と町を後にすることに。船着き場には時刻表があるので、Wi-Fiなどが使えないのであれば、来たときに撮影でもしておくといいと思います。

さて、この後、僕らは雨を避けるかのようにひたすら南に下り、スロヴェニアに入っていくのですが、この雨はさらに激しさを増して降り続いていたようで、一週間後、未曾有の大災害を巻き起こしていました。

これに当たらずに良かったと思うべきか、なんというか…。この大被害が起こった時に、僕らはフィンランドにいたので、まったく知らないままなのでした。


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