ギターソロにクロマチックを超簡単に入れる方法

クロマチックというのは半音階のことで、隣り合うフレットが半音同士になっているギターという楽器では、非常にかんたんに弾けるスケールの1つです。クロマチックをアドリブソロにうまく入れることで、ギターソロにアウト感を演出したり、頭の良さそうな雰囲気のギターソロを弾くことが出来ます。

ギタリストってのはとかくペンタトニックを最初に覚える人種なので、ペンタトニックだけはわりと弾ける人が多いです。

今回はそこからの派生ということで、話を進めてみます。

 

penta01
まずこれ。教本で最初に出てくる6弦ルートペンタトニックスケールのポジションです。メジャーかマイナーか言及してないですが、マイナーだと思って下さい。青い点はb5thで、ブルーノート。

 

<1>
penta02
そして、このオレンジの場所をクロマチックとして使います。ブルーノートを含んだペンタトニックのポジションを半音でつなげる感覚です。2〜3弦間はチューニングの都合上、このように弾くと全部が半音間隔でつながります。

 

<2>
penta03
次はこちら。1弦から2弦を通して弾くと、弦が変わるときに半音でなく全音間隔になるんですが、細かいことは気にしない。上のに比べてもかなり外れた感じがします。上手く使わないと大惨事ですが、上手く使えば立派なスケールアウト。

 

penta04
次は5弦ルートのペンタトニック。こちらは上の6弦ルートに比べると、覚えている人はだいぶ少ないかもしれません。

 

<3>
penta05
この部分。音列的には上の2番とほぼ同じ音列になりますが、こちらは2〜3弦なので、全部の音が半音間隔です。

 

というわけで、僕が弾いたものを置いておきます。

コード進行は

Em – Em/D – C – C
Am – Am – Em – D

という感じ。基本的にはマイナースケールか、マイナーペンタトニックスケールですが、3箇所でクロマチックが登場します。

それぞれ 0:04〜、0:13〜、0:25〜 辺りに登場します。使ってるポジションは<1>→<3>→<2>の順番。<2>はさすがにかなり危ういアウト感が出ます。

クロマチックは基本的にペンタトニックの経過音と割り切ってゴリ押せばいけます。ただ、場所によってはアウト感がすごいことになるので、出した後に完全インサイドのベタなペンタトニックフレーズとかを弾いて「いかにもさっきのアウトは意図的にやってます」感を演出するのがポイント。全部を埋め尽くすとただの何をやってるかわからんソロに終始してしまいます。

ちなみに、上の音源で使ったカラオケをこちらに置いておきます。もし使用されたい方はご自由にどうぞ。

アドリブについては、こちらで深く言及してますので、興味がある方は覗いてみてください。
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