スウィープ・ピッキングことはじめ

By | 2014年5月25日

和音(コード)の音をひとつずつ拾い、右手で掃く(sweep)ような動きをしながら弾いていくスウィープピッキング。それには他のテクニックには見られない鮮やかさがあります。高速フルピッキングとかと違って、しゃかりきに弾いてるように見えず、余裕をぶっこいた様が演出できるところもまた魅力的ですね。

 

初めてのスウィープ・ピッキング

スウィープはジャンルを超えていろんなところで応用が利くんですが、最初はほとんどの人がロック系のキメ技としてのスウィープから入ります。実際にこのブログ記事でも、そこからのスタートを想定しています。

イングヴェイの某曲にそっくりなスウィープアルペジオですが、これは個人的に僕が一番最初に練習したスウィープのフレーズでもあります。3本弦なので、難しすぎることがない割に、フォームが3つほど登場して、初心者には最適な課題になると思います。

yngwie_malmsteen_never_die

 

このフレーズの弾き方

1小節目、コードAmのコードトーンを生かした形から。これは薬指を使わないのがポイント。最初の12f-8f間がすこしストレッチ気味になるので、しっかり広げて弾きます。

2小節目、いわゆるイングヴェイお得意のディミニッシュ・フレーズ。この人はこれが大好きで、3曲に2曲ぐらいの割合で登場しますね。左手の指使いですが、小 – 人 – 中 – 薬 と行きます。同じ10フレットでも1弦では小指、3弦では薬指になります。この辺は速く弾くためにはこうするしかないという指使いでもありますね。この後同じフォームが何カ所か出てきますが、すべて同じ運指で弾きます。

3小節目、6弦ルートAmのコードフォームをそのまま使っています。1〜3弦とも5fで移動しますが、人差し指を寝かせたまま傾けて、必要以外の音が出ないようにします

1弦を弾いてるとき

1弦を弾いてるとき

3弦を弾いてるとき

3弦を弾いてるとき

具体的に言うと、1弦を弾くときは間接側だけを弦に当てて、2弦→3弦といくと同時に指先の方へ重心を移していきます。上の写真のように、赤い丸のところで弦を押さえていない状態を作るのがポイントです。

べちゃっと3本押さえてセーハにすると、全部の音が重なってしまって、単音フレーズになり得ないので御法度です。こういう細かいところが、音抜けや、フレーズとしての切れ味に関わってきますので、こういう部分をおろそかにしないように練習するべし、といった所です。ここは一番難しい箇所かもしれません。

その後は同じフォームの使い回しなので、そのまま上へ戻っていきます。ポイントは3連をきっちり感じるところでしょうか。まぁ、そこが一番難しいわけですが。

 

ポイントはミュート

スウィープに限った話ではないですが、ミュートをしっかりしておかないと、ハイゲインサウンドでは聴くに堪えない音になってしまいます。難しいのが低音弦側から高音弦側に向かう時。右手のミュートを併用します。

3弦を弾いてるとき

3弦を弾いてるとき

1弦を弾いてるとき

1弦を弾いてるとき

このフレーズは下3本弦しか使わないので、上の3本は常時ミュート状態。ピッキングが1弦に向かうにつれて、右手ミュートも下降していき、一度弾いた弦を確実に止めてしまいます。
逆に低音弦に向かう際には、左手の指が何もしなくても下側の弦に触れ続けることになるので、あまり考えなくても大丈夫だったりします。もし気になる場合、左手のフォームをチェックしてみてください。

 

練習方法

ゆっくりから徐々に速くってのが速弾きの鉄板練習法ですが、スウィープの場合遅すぎると弾きにくいので、まずは左手の運指を覚えて、それに追従させるように、ある程度の速さでもって右手を掃いていくように練習すると良いです。

速くないと面白くも何ともないフレーズでもあるので、出来るだけの速さを保つようにして、掃きまくっていると、そのうち身体が覚えていきます。

 

今回録音のために作ったオケを置いておきますので、使いたい方は持って行って練習してみてください。
オケ・ダウンロード

今回レギュラーチューニングで弾いてますが、あくまで半音下げ!という方はこちら。
オケ半音下げ・ダウンロード

こういうのを繰り返しやっていくことで、それ以上の大きなスウィープもこなせるようになってきます。この後、4〜5本と増やしていって最終的には6弦スウィープまで発展させると、とりあえずスウィープは完了と言って良いと思います。ジェイソン・ベッカーのAltitudesは僕もよく練習した一曲。こちらのブログ記事で取り上げてるので、興味があったら見てみてください。

Altitudes by Jason Becker アルペジオパートの動画と奏法解析

 

応用範囲の広いスウィープ

スウィープ・ピッキングは応用性が広く、確実に身につけるとあらゆるシーンで活躍する弾き方だと思ってます。この辺がタッピングとかと違うところですね。タッピングでもTJヘルメリッチみたいに応用しまくって何でも弾く人もいますが、かなり少数派です。

ジャズ系のプレイヤーだと、スウィープという言葉は使わずとも、それとほぼ同じ弾き方をしてる人は多いです。コードトーンを重要視するジャズという音楽には、実に使いやすいテクニックということかもしれません。

こんな風に、音列をそれっぽくして、音質をクリーンにするとすっかりそれ風に聞こえます。別にこんな音楽に興味が無い、という人でも、スウィープをやっておくとこういう風な方にも発展できる、というのは知っておいて損はないんじゃないでしょうか。

ちなみに、コードトーンを使ってアドリブでスウィープを入れる方法については、こちらでやってます。
こちらも興味のある方はどうぞ!

ギター・アドリブ講座〜コードトーンを使う・実践編


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