安価な2チャンネル・ディレイ「JOYO D-SEED」実践レビュー

先日、複数チャンネルのディレイが必要になり、いろいろ物色していたら、JOYOから面白いディレイが出ているのを発見。

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難波の楽器店にあるということで、実際に行って買ってきました。

JOYOといえば、ExoticやMad Proffesor、MI AUDIOなど、錚々たる有名ブランドのコピーエフェクターを安価で出している怪しげな中華系メーカーですが、すでに安価エフェクターの会社としてはかなり定着した感がありますね。

このD-SEEDはコピーものではないですが、2チャンネルをメモリー出来て、ディレイのモードも4つ(実質1つは使い物にならないが)あって8,000円程度と、やはり超安価。

米アマゾンなどではかなりのレビュー数も見受けられる人気モデルのようですが、日本ではもう一つ知名度がありません。

操作法などなど

ノブは左からmix、mode、time、feedback。至ってベタなコントロールですね。

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フットスイッチは2個ついており、右側がオンオフ、左側がチャンネル切り替え。無点灯でAch、点灯でBch。

どちらかのチャンネルを選び、任意で音を作ってもう一度スイッチを押すとメモリーされます。メモリーは電源を通さなくても基本的には残るようで、次に繋いだときにもそのままセッティングは確保されてます。

2つのスイッチを同時に何度か踏んづけるとタップでのtime入力も出来ます。

BOSSと比較してもこれ。小さい。
BOSSと比較してもこれ。小さい。

ディレイのモードは4つあり、

・copy
・analog
・modulation
・reverse

となってます。

アナログとmodの利用価値が高いです。copyというのはまんま弾いた音を出すわけですが、hi-dampなどがないので、完全に原音と同じ音が繰り返されます。アルペジオやリードに掛けるにはやや五月蠅い。

というわけで、reverse以外、実際に録音したものを紹介していきます。

 

ANALOGモード

一番使用頻度の高いanalogモード。消え方も自然。若干こもった感は無きにしもあらずですが、よく使える音と感じます。

なかなか雰囲気が出てるんじゃないでしょうか。

こちらはさわりの部分だけ。オケに混ぜた例。timeの設定にはタップを利用。

 

MODULATIONモード

4つの中でもかなり良い感じのモードがこれ。mod成分を制御出来ない辺り、安物を感じさせますが、サウンドは非常に美しいです。

ロングディレイでアルペジオすると、気持ちよすぎる音がします。

 

COPYモード

完全な原音をそのまま反復するので、使い方のメインとしては、このU2スタイルの伴奏になってくるかなと思います。

 

というわけで、いくつか音源を紹介しましたが、8,000円にしてはかなり健闘している、いいディレイだと思います。「シンプルでいいが、チャンネルが2つ欲しい」というニーズにはうまく合致するんじゃないでしょうか。

ディレイを曲中で使い分けたいケースは結構多く、2個使ったり、Nova-Delayのような高級製品に頼る、という選択肢から解放されるのはでかいですね。

筐体のサイズの小ささと、500gという軽量さも、僕のような電車移動しかしない人間にとって、実に大きなアドバンテージです。