スピッツ「ロビンソン」をアコギ3本で弾いてみた

スピッツのロビンソン、今となっては20年も前の曲ですが、いまだに衰えない人気と知名度がありますね。僕は中3の時にこの曲の入った「ハチミツ」を聴きまくっていたので、思い出深い一曲でもあります。

アコギ3本でロビンソン

中央のストロークがアコギで、左右のパートは本来エレキギターの担当。ですが、今回はすべてアコギで弾いてます。イントロのアルペジオから、サビの裏に流れているものまでほぼ完コピ。

 

イントロ部

コード進行は
Dmaj7 – C#m7 – F#sus4 – F#m
最後が2小節ともF#mになってるものもたまにありますが、ライヴ版で確認したところ、上で間違いないかと。

スクリーンショット 2015-12-13 23.43.38

これがイントロのフレーズ。Dの9thがうまく入ってきて、曲の世界観を見事に演出しています。これ以上ないほどのイントロ。

Aメロ – Bメロ

右手のギターはミュートしながらの控えめなプレイ。Bでは実際にはこのギターは入っていないようですが、何もしないのもアレなので一応そのまま弾いています。Aでは左手のギターは時たまアルペジオが入るだけで、ほぼ空白。このアルペジオもシンプルながら良いところに入ってきます。

Bのラストはサビに行く前の盛り上がりを一手に引き受けます。ここでの 7sus4 – 7 の連続は個性的。

サビ

イントロのアルペジオに似たものがずっと流れています。地味に難しいので、繊細なピッキングが苦手な人は練習材料にいいんじゃないでしょうか。

サビの後ろ。クリックで拡大。
サビの後ろ。クリックで拡大。
ちなみに、バンドでやる際にはベーシストがハモるかギタリストがハモる場合が多いですが、これを弾きながらハモる部分を歌うのは骨が折れます。

コード進行は D – E/D – C#7 – F#m という、J-POP典型的なもの。同時代のミスチル「Tomorrow Never Knows」はこのコード進行をしつこいほどに取り入れた代物。カーペンターズの「I Need To Be In Love」やチューリップ「サボテンの花」でも似た進行が見られるので、かなり古くからある進行なのがわかります。ちなみに、E/DはD7の7th音を最低音に持ってきたものなので、D7の変わり種と解釈されます。

 

まとめ

何か最近では日本のバンドによるトリビュートの「ハチミツ」もあるようで。スピッツと言えば、僕らの世代では思春期を共に過ごした記憶に残るバンドですが、20年来の時を経て、とうとうトリビュートされる存在にまでのし上がったということでしょう。

もともとスピッツは時代に迎合しない、自分たちの本来のスタイルを貫いたようなやり方をしているので、そういうところが幅広く支持を受けている理由なんでしょうね。洋楽ばかり聴いてる人がスピッツだけは知ってたりするのも、そういうところがあるからなんでしょう。

「ハチミツ」はもちろんのこと、その後の「フェイクファー」や「インディゴ地平線」、比較的最近の「三日月ロック」「スーベニア」まで、僕自身10代の頃から、今でも愛聴している数少ないアーティストのひとつです。