新年早々、Timmy Overdriveを自作した話

By | 2016年1月4日

正月に入ると急にエフェクターを作ろう、と思い立ちまして。
去年も今頃はギターの内部をいじくっていたので、どうも新年早々は電気系統の部分をいじくりたくなる何かがあるのかもしれません。

自作エフェクターの本を読む

というわけで、それ系の本をガシガシ読んで、軽く勉強。3日になると部品を調達しに日本橋の「シリコンハウス」へと向かって、必要なものを買い込みました。ちなみに読んでいた本はこれです。

前にこれとは違う本を購入したことがあるんですが、誰にも作れなかったので、さらに敷居の低そうなのを買ってきたわけなんですが、こちらは随分と売れている本のようです。

本に載っているのを作ってもよかったのですが、どうせならと、前々から興味のあった初代トランスペアレント系ODのPaul Cochrane(ポール・コクレーン)Timmyを作ることにします。部品数も少なく、初心者でも何とかなりそうです。回路図が読めないので、レイアウトを検索。回路図のみならず、こんなもんまで世界中で画像として出回っているのだから、設計者もたまったもんではないでしょう。

 

基板レイアウトを探して製作開始

30分ほど周り、参考にさせてもらったところは、外国のサイトで、こちら。一番下にレイアウトがありますが、最初に横につながっている基板を買ってこればエッチングなどの必要がなく、実に単純。

47/16は0.047uFの耐圧16Vの意味のようです。C6の100pFはマイカコンデンサと回路図の方に明記されてます。僕は買いに行った部品屋になかったので普通のフィルムにしました。こだわりたい人はマイカにした方がいいでしょうね。2.2Mの抵抗もなぜか部品屋になかったので、2Mと200kを直列接続して対処。ICは回路図の方に記載されてますがNJM4559D。ICは熱に弱いらしいので、ソケットを使いました。ポットは4つありますが、すべてAカーブを選択。

というわけで、あとはちまちま半田付けするだけです。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

半田付けや基板の作り方、ケースの穴開けなどの自作の細かい話についてはネットに情報が溢れていますので割愛。

基板を作り終えてからの配線や部品の細かい部分についてはこちらも参考にさせてもらいました。ケースの穴開けは少々悩みましたが、普通のレイアウトにして、組み込み完成。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

ジャックの位置が上過ぎて、ポットと干渉するぎりぎりのところになってしまいました…。何とかぎりぎり収まったので良かったですが、数ミリずれていると危ないところでした。ジャックの位置は少し下げて、フットスイッチを少し上げて、一番下に電池が入るようにしておくと良さそうです。とは言っても後の祭りですが。

LEDはスイッチ横のスペースが空いていたのでそこに。DCジャックをスイッチの横に付けるのはスペースの都合上は有効。しかし、「多くのギタリストはパワーサプライを奥の方に置くため、そうすると使いにくくなる」と上の本に記述。確かにその通り。

 

EQが秀逸、クリーンブーストも余裕

何度か音が出なかったり、アースが切れていたり、ふたと部品が干渉したり、数々の細かい試練をなんとかかいくぐって音を出した印象ですが、「味付けが少ないオーバードライブ」という世間的に評価されている部分は、レスポンスの高さや、レンジの広さで実感出来ます。ピッキングの強弱には相当敏感に反応するし、歪みペダルにしては広すぎるぐらいの帯域です。それを制御しやすくするためなのか、独特のEQの効かせ方になっていますが、ここは個人的に気に入ったポイントです。

このペダルのEQは、カット方向にしか作用しない独特のEQですが、これが非常に追い込みやすいです。低域はずんずんと暴れすぎるときに少し絞ってやると、一気にスッキリ。高域は耳に痛くなる域とモコモコになる間の部分をうまい具合に狙えます。変化する帯域が非常に絶妙。よくある「そこじゃないんだよ」感がありません。

文章だけでは説得力がないので、試しに録音しました。セッション行くとみんなやってる曲です。ピッキングの強弱に非常によく反応しているのがわかります。最初ネック側、0:47過ぎからブリッヂPU。ディレイとリバーブのみ後付け。

クリーンでカッティング等に合わせて音作りしていると、ペダルで歪ませた時にどうしてもバキバキになりやすいんですが、これはON時にその歪みのキャラクターを積極的に改善できそう。DRIVEをゼロにすると全く歪まなくなるので、クリーンブーストも出来ます。最初に置いてバッファとしても使えるし、アンプの直前に置いて、音にハリを与えた上にトータルなグラフィックイコライザー的使い方も可能。DIPスイッチは両方OFFが一応好みではありますが、この辺は後で色々試してみようと思っています。

もちろん、部品も一つずつ違う自分製なので音色の部分は本物とは違うと思いますが、回路が一緒なので、全くかけ離れているわけではないでしょう。

自作は昔にSuper Hard Onの模造品を作って以来2台目で、ほぼ初心者。このODは初心者でも何とか作れて、かつ質が非常に高いです。何か一台試したいという方は、一度作ってみてはいかがでしょう。本物も2万円ちょっとぐらいですが、これだけ使い勝手の良い一台であればその価値が十分ありそうですね。


2 thoughts on “新年早々、Timmy Overdriveを自作した話

  1. betta taro

    betta taro

    はじめまして。

    恐縮ですが、timmy を何度か作ってたどり着いた、製作時のツボをまとめたblog記事を参考に下に書かせて頂きました。

    http://s.webry.info/sp/kjc-guitar-betta-taro.at.webry.info/201610/article_1.html

    気持ちの良い演奏ですね。そして自作ペダルのサウンドもなかなかですね。

    但し、現行品ではない、生産完了品の original (旧型) timmy は、歪みのもジャリジャリ感じが若干薄く、よりメロウで歌うサウンドです。

    使用されてるupzとセラミックコンデンサを、f2d( か ecq) と マイカ に変えると、実機により近いサウンドになると思います。

    timmyは何台か製作しましたが、部品数が少ないにも係わらず何度つくっても興味がつきませんでした。

    ではでは

  2. まーかー Post author

    こんにちは、ご訪問ありがとうございます。

    Timmyは簡単さもあって、自作されてる方も多いようですね。
    ブログも読ませて頂きました。
    部品の選定にかなり色々試されたようで、興味深い内容でした。
    個人的には自作はあまりやらないのですが、次に作るときには参考にさせて頂きますね。

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