ZOOM H2n 音質、使い勝手レビュー

By | 2016年5月10日

安価にして多機能を地で行くズームのハンディレコーダー「H2n」。今更感はありますが、使い慣れてきたのでレビューしようと思います。

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とりあえずの多機能

通常のXYマイクに加えて、Mid、Sideで分かれたMSマイクを内蔵、それを活かしたサラウンド2ch、4ch録音可能。通常モードと合わせて全録音モードは4種類。

SpeedやKeyのコントロールは通常のICレコーダー同様に搭載、演奏に役立つメトロノーム、チューナー機能内蔵、USB接続でPC用のマイクとして利用可能などなど。

とりあえずの多機能ぶりがさすがにZOOM。

4モードの録音機能

この製品の最大のウリとしてはここだと思います。2ch、4chのサラウンドは環境音の録音などには威力を発揮しそうですが、通常の音楽の録音などではどうでしょう。ホールで聴くオーケストラなどであれば意味があるかもしれません。

4種の録音モード

4種の録音モード

個人的に一番驚いたのがMSモードのMS-RAW録音。RAWファイルとして録音することで、録音後にステレオ感をいじれます。Side部分を広げていくイメージで、一番狭いときがモノラル、一番広いときは150度の角度で音が広がります。ヘッドホンで聴くとなおさら効果倍増。

MS録音RAWモード。

MS録音RAWモード。

以下、雨の街中での録音です。

RAW録音・MSマイクの広がりをモノラルから最大まで徐々に上げている

4ch録音・LRマイクのレベルをやや高めに設定

合唱とか小編成の管弦楽団など、横に広い編成なら特に威力を発揮しそうです。バンド録音でも、最大に広げてやるとかなり個々の楽器がしっかり広がって聞こえるので、ドラムだけがやたらとでかく、全体的につぶれた音源になってしまうのを防止できます。

メトロノーム、チューナー

チューナーは、録音前にチューナーを探し出してこなくて済むので、地味にそこそこ助かります。メトロノームは録音時のみONにしておくと、ヘッドホンでのみクリック音が出るようになるので、ソロギターとか弾き語りの録音などには最適。何もせずにクリック音だけを出すことは出来ず、メトロノームの代わりとしての利用は出来ないっぽいです。

チューナー。なぜかオープンチューニング用まである。

チューナー。なぜかオープンチューニング用まである。

問題はどちらもメニュー画面からのアクセスがしにくいところ。メニューに戻って、階層を2つ3つと辿っていかねばなりません。専用のボタンがあればありがたかったですね。

 

操作性

独特の操作性で、慣れるのに少し掛かります。ダイヤルやボタンが側面に集中しているので、ある程度のボタンの配置を覚えるまでは、少々手間取ることも。慣れるとなんてことはありませんが。片手で握りながら操作できるように、このようになっているんでしょう。

個人的に気に入っているのが、送りや戻しにレバースタイルを採用しているところと、マイクゲインがアナログのダイヤルであるところ。ボタン式だと早送りなどで押さえ続けるのですが、硬いボタンのせいで指が痛くなる経験をしている人もいるでしょう。僕もそうです。

本体側面

本体側面

電池の保ちは普通ぐらいでしょうか。エネループを2本使ってますが、とくに電池切れで困るということは今までありません。残量表示が1/3になっていても、そこからわりと粘る印象です。

 

音質はいかに

音質はこの価格帯で行くと必要十分。前に持っていたSANYOのもの(ヤマハのPOCKETRACKとほぼ同製品)よりもレンジが広い感じもします。

こちらはXYマイク利用で録音。部屋の奥行き感なども感じられます。上はギター1本、下は弾き語り。歌が下手なのはご勘弁を(笑)

 

で、ちょっとLogicでいじくってみました。ノーマライズをかまし、EQ、リバーブを追加。

上のものはデモ音源にして、盤に焼いても問題ないレベルです。下の弾き語りは歌がやや小さく感じますが、単純な声量以外に、レコーダーを置く位置がやや低かったところにも原因があります。設置さえうまくしてやれば弾き語りを一台でしっかり録ることもできそう。

 

まとめ

プラスティッキーで安っぽくて丸っこいデザインには賛否ありそうですが、この機能と音質でこの価格のレコーダーは他には中々お目にかかれません。

ZOOM製品ということで、特に音楽方面には強い印象がありますし、安価な音楽用レコーダーを探している方には有力な選択肢となると思います。


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