Maestro Raffles購入記・サウンドレビュー付き

By | 2017年2月4日

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Maestro Raffles-MR CSB Aはトップ材にアディロンダックスプルース、サイドバックにマダガスカルローズウッドが使用された贅沢な一本。今回、数本を試奏の上で選んだ新しい愛器です。

こちらはロバータ・フラックで有名な「Killing Me Softly With His Song(やさしく歌って)」のソロギター。アレンジは岡崎倫典氏によるもの。氏のアレンジは素晴らしいものばかりですが、本が絶版なんですよね…。

 

購入経緯

先日の記事では、最終的に気になっていた二本がFurch G23とMaestro Rafflesでした。

もとよりFurchはチェコ産というのもあってか、落ち着いたたたずまいとサウンド、フィンガーピッカー向けの幅広ネックなどが特徴。かたやMaestroギターはモダンな尖ったルックスに明るい音色と、まったく性格が異なるので、この二点で迷うというのは根本的におかしな話なんですが、実際に試奏させて貰った結果がこれなので仕方ありません。

僕はフィンガーとストロークと単音弾きのソロが均等ぐらいのスタイルなので、それも迷う原因となっていました。

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江坂ドルフィンギターズにてフォルヒの中古出現

もともと別の楽器店に置いてあったこの二本は同じ空間で比較というのができなかったんですが、デジマートを開いていると、江坂のドルフィンギターズにFurch G23-CRCTの中古が突然に登場していました。

もとよりMaestro Rafflesと最初に出会ったのはこの店です。ここぞとばかりに比較に行きました。

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シダーのフォルヒとスプルースのこちらでは音色に差があるのは当たり前ながら、僕の中では埋めきれない差を感じました。このフォルヒはハズレの個体っぽかったですが、それを差し引いてもMaestroは幕を取り去ったようにクリアー。

ガットギターのような幅広に太いネックのFurchに比べ、握りやすく弾きやすい細身ネックも、メインがエレキの僕にとってひとつの理由となりました。

 

音色

ざっくり言って、明るめでハイファイでありながら、深みもあり、胴鳴りがとにかくすごくあるという印象です。下に音源を置いてますが、EQもいじらずノーマライズしただけのほぼ録音そのままです。

フィンガー

ハリのある明るい音色に細いネックはフィンガーピッカー向けとは言いにくい側面がありますが、指弾きでアルペジオしたときの、粒立ちが良くメリハリの効いた音はなかなかのものです。適度に粒の揃った優等生的な音に胴鳴りの深さが加わったようなサウンドです。

ストローク

ストロークではぎらつきすぎない気持ちの良い高音が鳴り響き、音量は大型ドレッドノートのよう。最後に単音弾きも絡めています。ピアノからフォルテまで、ダイナミックレンジが伝わるでしょうか。

 

ちなみに、上の動画も含めて、録音はハンディレコーダー”ZOOM H2n”。安レコーダーの割になかなかの高音質で重宝してます。

 

ハードウェア

カッタウェイ

カッタウェイ

カッタウェイの形状はホールドのしやすいもの。ベベルも意外に差を感じます。今まであまり感じたことはなかったですが、腕の当たるところが丸いと、長く持っているときに随分ラクですね。

側面のベベル

側面のベベル

サウンドポート

サウンドポート

サウンドとルックスの最大のポイントは側面に空いたサウンドポートですが、上に少し放射されるだけで全方位を音が飛んでいるように聞こえ、かなりの効果です。ただ、ハウリングの原因になりそうなのと、ルックス面での賛否は分かれそうですね。

ペグはグローバー

ペグはグローバー。細身のサテン処理されたネックも個人的にはありがたいポイント

 

おわりに

アディロンダックスプルースとマダガスカルローズウッドというアコギ最強の組み合わせながら30万を切る価格なのはどうも謎ですが、細部まで見た感じでも、作りが雑とかそういうものはあまり感じません。

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音楽の印象が薄いシンガポールという国のブランドであるのと、フィンガーピッキング向けを感じさせないのと、独特の尖ったルックスが、保守的なフィンガーピッカーが多そうな日本のアコギストにはウケが悪そうです(笑)

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もし今後国内で人気が出てくるとしても、フォルヒのように田舎国のいちブランドから定番に近いところに上り詰めるという風には行きそうにもありません。人と同じのがあまり好きではない天の邪鬼な僕には丁度良い選択であり、音は申し分なく良いです。レッスン室に持ち込んで一人かき鳴らしてみましたが、気持ちの良いほど鳴ってくれます。現在進行中のアコギデュオは、もっぱらこの新しい愛器と挑むことになりそうです。


6 thoughts on “Maestro Raffles購入記・サウンドレビュー付き

  1. Aki

    エフェクトをかけたEGの音ばかり聞いて、ふとこういう音を聞くと、
    やはりアコースティックの音には勝てない、と思います。
    アコギは全然弾かないのですが、音が柔らかくてふわっと明るい、そんな感じでしょうか。
    曲とまーかーさんの素晴らしい演奏のせいかも知れません。
    こういうソロギターを1人で弾いていると、心が落ち着くでしょうね。
    アレンジもクールで、この譜面を買いたくなりました。

  2. まーかー Post author

    アコギはエレキより音を出すのが難しいですけど、魅力的な楽器です。
    やはりサウンドの広さと奥行きは生楽器ならではのものがありますよ。
    ソロギターは難易度が凄く高いので全然落ち着かないですが(笑)
    落ち着いて弾けるレベルに達すればまたサウンドも変わってくるのかもしれません。

    エレキにはあれでしか出ないサウンドというものがあるので、あちらはあちらで捨てがたい魅力がありますよね。
    歪んだギターのカッコ良さというのはやはり唯一無二のものがあると思います。

  3. 鷲巣

    鷲巣です、おひさぶりです!
    そしてお見事なプレイです!
    わたしは岡崎さんのアレンジの「time after time」がお気に入りでよく弾いてますよ。
    機会があれば、コピってみてください(^^)
    レスポールを売ったお金で買ったサレントギターでカントリーブルースやソロギターを弾き倒す日々ですよ(笑)

    今度こそ!ちかいうち遊びましょー。

  4. まーかー Post author

    久しぶり〜。
    time after timeはノーチェックやったなあ、また見とくわ!
    レスポール売ったんやね。まあ一人で弾くならカントリーブルースとかソロギターは断然おもろいからなー。

    ぜひぜひ、また空いてる日に会いましょう!

  5. 鷲巣

    あざっす!!
    某アプリで高値で売っちゃいました(笑)
    なぜかメルアドもなにもないので、FBにメッセージおくります!
    楽しみにしてまーす!

  6. 鷲巣

    すみません、なぜかFacebookからメッセージおくれないので、メルアドにメールもらえますか??
    ちなみに私は日曜祝日やすみですm(_ _)m日曜も教室あるんですねー、お忙しそうで(>_<)

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