Eric Johnson「Trademark」の弾き方を解析する

By | 2017年10月2日

Eric Johnsonの「Ah Via Musicom」はギターアルバムの名盤として知られますが、冒頭の「Cliffs of Dover」の次ぐらいに人気があるのが、この「Trademark」。

美しいクリーントーンを活かした和音が絡む作風はエリック・ジョンソンの得意とも言えるサウンドですが、使っているコードも複雑で、弾くのは結構大変です。今回はそんなTrademarkを解析。EJの曲はBloomに続く3曲目です。

以前に解析した二曲はこちら。

Cliffs of Doverを解析する
Bloomを解析する

色々と入り乱れているギターを一本にまとめて弾いているので、無理なつなぎ方をしている箇所がちらほらあります。音色の切替はPC制御。足下での切替は無理でした…。

冒頭のメロディ

冒頭のAメロ


譜面によるとルートを8分で刻み続けているとのことですが、あまり聞こえないので、用意した譜面では書いてません。僕は弾いてますが。

べたっとしないように弾くにはアクセントが重要。2音ひとまとまりのメロディですが、一音目がやや強め、二音目が弱めになっているところが多いようです。ルートを8分で弾きながらではこのアクセントが難しく、動画ではちょっと付けられていない箇所が多いです。

間の2f-6f-2fのアルペジオはかなり左手がきついです。3弦1f-2fで代用しても良いかと。

 

Bメロ

Bメロ。うまい和音の使い方。


便宜的にBメロと名付けています。3音の和音でトップだけが下降し、下に付く音は上-下-上-下の順で移行。良く出来ているメロディラインです。弦を飛ばして弾いている箇所があるので、ミュートをちゃんとします。

 

ソロ1〜アルペジオ


ここのソロはクリーントーンのまま弾かれています。そんなに難しくないので、ちょっと練習すれば弾けるでしょう。最後にタッピングらしきものが出てきます。どうも必要とも思えないのですが、エリック・ジョンソンのことなのでやっててもおかしくないでしょう。

その後、歪んだ音に変わって、軽めのリフらしきものを弾いてます。リフとは言っても繰り返してさえいないので、曲中でのちょっとしたアクセントと言ったところ。

中間部のアクセント的なパート

アルペジオパートは気分によって中指を使ったりもしてますが、動画では使ってませんね。2フレットポジションと7フレットポジションを行ったり来たりしますが、出だしの音は1弦弾いたり2弦弾いたり色々です。僕の動画では交互にやってますが実際は違うので、完コピを目指す場合は覚えるのが大変な箇所です。

 

サビ


いわゆる大サビらしいこの場所。3音の和音でメロディを弾いている感じですが、原曲を聴く限り、ピック+指で3音を同時に弾くのがそれらしく聞こえるということで、動画もそうやってます。

最後はなぜかのタッピングハーモニクスですが、これは一番高い音を狙ってやるときれいに出ます。たとえば、10f-9f-9fのEsus4の場合、9fではなく10fをメインとして、そのオクターブ上の22fを叩くのが近い感じになりますよということです。

 

ソロ2

二つ目のソロ。ブルース調。


フロントピックアップに変えての典型的なストラトの音。この音はEJにしては珍しいかも。フレーズは至ってシンプルなもので、ブルースっぽさを感じさせます。

 

ラストソロ

前半部

ソロの導入部

ラストソロ前半部

前半はそこまで難しくないです。3小節目ぐらいに突発的に速いフレーズが出てくるので、それだけをクリアすれば何とかなります。とか言いながら、僕もちょっとミスってますけど(笑)

この部分は上にコードネームがないのですが、G#7になっており、G#マイナーペンタを使っています。これもエリック・ジョンソンのプレイにはよく出てくるやり方。

後半部

ラストソロ後半。曲中で最難。


曲中で最も難しいのがここ。3小節目はEメジャースケールの速弾きからスタートし、次の小節のG#マイナーペンタの高速下降までがザ・EJフレーズといったところ。この部分も前に説明したとおりの、G#マイナーペンタがうまくいかされています。速弾きは最後に6弦開放のEに着地するので、非常にスムーズに聞こえます。

その後のフレーズもうまい作り方です。6小節目は軸となるのがF#とBの音で、それを交互に拍のアタマに持ってきて、下がる→スライドで上がる、というのを繰り返しながら上昇しています。バックのコードはEですが、拍のアタマが常にF#とBなので、Bのコードらしさが漂います。最後は逆にバックがBコードの中、Eのコードトーンで締めて、すっきりまとめ上がっている感じです。

 

エンディング


ここまで来ればもう少し、のエンディング。最後の最後までEJフレーズが混ざっていますし、アルペジオプレイもいかされているので、なかなか気が抜けませんが、まぁここまで出来た人ならさすがに大丈夫でしょう。

 

まとめ

今回利用した譜面はこちら。カラオケも全部入ってて、しかもスロー再生の出来る模範演奏付きと、至れり尽くせりの素晴らしい譜面です。

さてさてこの曲、エリック・ジョンソンの代表曲ですが、ドーバーと違って滅法速いプレイとかがあるわけでもないので、何とかいなしつつ完成に持って行きやすい一曲でもあります。

問題は音色ですね。こんなに複雑な曲の中で頻繁に切り替えるにはそれ相応の練習が必要。僕もそこまではやりませんでした。あの美しすぎるクリーンと独特のオーバードライブを含み、多種多様な音色のギターが入り乱れているので、一曲通して一本で弾くのは最初からあまり向いてません。ただ、色んなプレイが混ざっているので、トータルでの技術の底上げには良い練習曲となるんじゃないかなと思います。


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