デジカメのセンサーサイズを実写で比較する

By | 2018年1月3日

デジタルカメラはセンサーサイズによって色彩の階調やボケ具合が違ってきます。レンズと並んで画質を決める最大の要素になる部分です。一昔前までは画素数が画質の指標のように扱われていましたが、実際にはあまり関係ない要素です。最近は高画素が当たり前になってきて、画素数にこだわる人も減ってきましたね。

 

センサーサイズとは

カメラのレンズから通ってきた光はセンサー部に収束し、像を結びます。その部分のサイズが広ければ広いほど、一コマ辺り多くの情報を取り込むことが出来るので、高画質につながります。

例えば、一般的なスマホなどに搭載されている1/2.3型とハイエンド一眼に搭載されるフルサイズでは面積にして約30倍の差があるので、取り込める情報量に圧倒的な差があります。

センサーサイズの差

センサーサイズによって何が変わる?

これらはサイズが大きいほど大きくなります。

・色彩の階調の豊かさ
・ノイズの少なさ
・高感度性能
・ボケの量

上三つは明らかに高い方がいいですが、ボケについてだけはボケすぎて困ることもたびたびあり、有利とも不利とも言いがたいです。まぁ、良くボケた写真が好まれる傾向はありますけどね。

 

1型、フォーサーズ、APS-C、フルサイズを比較

1型、フォーサーズ、APS-C、フルサイズの4つでほぼ同じ構図で撮影したものを載せています。それぞれ

F4.5、ISO200、WB晴天、露出補正+1

で固定しました。焦点距離は35mm換算でだいたい40mmぐらい。ほぼ全部ズームレンズで撮ってるので大体です。各カメラの適正露出の割り出しやホワイトバランスのばらつきで、色味や明るさがまちまちになっています。

1型


Nikon 1に搭載されたセンサーサイズ。いまではそんなNikon 1より、同型のセンサー採用のCanon GシリーズやSONY RX100シリーズの方が売れている有様。通常のコンデジよりもはるかにでかいセンサーで、フォーサーズに迫る大きさです。

SONY DSC-RX100M2

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RX100M2で撮影。想像以上に健闘している印象で、特にピントの合った場所の精細具合は格上のモデルを凌駕する勢い。さすがに他センサーに比べてボケはかなり固いですが、パンフォーカスのものや、うまく望遠側を使うことで演出できなくもない感じ。階調は柔らかさはあまりないものの、標準的でしょうか。

フォーサーズ


パナソニックとオリンパスが採用するサイズ。デジタル時代の到来に備え、それに特化したセンサーとして開発されました。現在ではマイクロフォーサーズと言われるレンズマウントが標準的。

Panasonic DMC-GF3, LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6

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パナソニックのGF3と電動ズームのキットレンズで撮影。後ろのギターの部分を見ると、明らかに1型よりもボケています。階調はより柔らかめになって、空気感が出ていますが、シャープさはRX100よりも下です。これはレンズの差が出ているんじゃないかと思います。

APS-C


通常のデジタル一眼カメラのほとんどに搭載されるサイズ。昔々に存在したAPSフィルムというフィルムのサイズからきたサイズと名称です。

FUJIFILM X-E1, Fujinon XF18-55mmF2.8-4

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富士フイルムのX-E1と付属レンズで撮影。さすがに後ろのボケは一眼を思わせる滑らかなものに。シャープ感も申し分なく、キットレンズながら完成度の高さを思わせます。色彩はフジ独特のフィルム感漂うねっとりしたクセが出ており、メリハリのある画に仕上がっています。

APS-C(Foveonフォビオン)

現在ではシグマ社が世界で唯一採用するフォビオンセンサー。1ドットに色のレイヤーを組み込み、解像度を劇的に上げた独特なセンサーです。

SIGMA DP2s

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DP2sで撮影。2010年の古いカメラながら、現在でも十分やり合える画が出てきます。解像度の高さは1400万画素とは思えないもので、フォビオンセンサーの凄さを感じます。鍵盤の部分や、となりの鉢植えを見ると、階調は非常に滑らかで豊か。APS-Cサイズながらあまり背景はボケておらず、フォーサーズのものと同じぐらいの印象です。

フルサイズ


35mm判フィルムと同じサイズのセンサー。主にハイエンド機のデジタル一眼に搭載。サイズの大きさゆえにレンズまで大きくなり、結果的に装備が大きく重くなるのが難点。

Nikon D750, AF-S Nikkor 24-85mm F3.5-4.5

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ニコンD750とキットレンズで撮影。後ろのボケはまさにフルサイズならではの滑らかなもの。階調も十分に豊かで、ピントの合った部分とその周辺を見ていると空気感がしっかりと出ています。フルサイズならではの圧倒的な余裕を感じますね。

 

まとめ

1型が予想以上に健闘していますね。フォーサーズよりもボケは固いですが、実際の様々な被写体の撮影においては、正直ほとんど差がないんじゃないかというほどの印象です。

ボケを活かそうと思うならAPS-C以上が欲しいところですが、ほとんどの一眼に採用されているだけあってカメラ本体の機能でかなりな差が出るんじゃないでしょうか。たとえば、今回使ったフジのカメラは独特の色作りをしており、人によってはバシッと好みにはまることもあります。僕もそれが理由で長らく使っています。

色々と言われますが、やっぱりフルサイズの優位性は変わりそうにないですね。この奥行き感などは他のセンサーに比べても、遙か上を行ってるように思えます。


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