IK Multimedia「Amplitube 4」使用感、音作りレビュー

By | 2018年5月31日

発売以後、すでにある程度経過していますが、Amplitube 4のレビューをしてみます。網羅的なものは既に出尽くしているので、実際にレコーディングしてみての実践的感想や使用感がメインです。

実際に作ってみた

複数の音色をぶち込んで動画を作成していますので、まずはこちらをどうぞ。

弾いている曲はオリジナル。クランチからディストーションまで4種のサウンドを放り込んで作りました。

ストンプ、アンプモデルはそれなり

アンプは9モデルと少なめですが、歴史に残る代表的なアンプモデルはそれなりに網羅。3からのアップデートの中ではあまり変化なしです。公式サイトを見るとマーシャル系が数種増えているようです。
http://www.ikmultimedia.com/products/amplitube4/index.php?pp=at4cs-gear

有料のにはソルダーノやらオレンジやらフェンダーのツイードやらが揃ってますが、増やしたかったら後で買ってくれということでしょう。とはいえ、付属のものでも十分な音作りはできます。

ストンプボックスではアコシミュが増えているのがポイント。しょせんはシミュレーターの域を出ない音ですが、バンドの中に軽くそれらしい音を混ぜるという程度の使い方ならこれでも十分いけそうです。

ちなみに、僕が作った動画では、冒頭のオーバードライブトーンでBrit Tube Lead1 (JCM800)とOverscream(Tube Screamer)を採用。

ストンプ

アンプ

キャビネット、スピーカーの柔軟性

3からの劇的なブラッシュアップ部分としてキャビネットとスピーカーの柔軟性があります。たとえば冒頭のオーバードライブトーンではこんな感じ。

キャビネット

スピーカー

アンプ部はマーシャル系のアンプにスクリーマーを掛けるという至って普通のセッティングですが、キャビネットとスピーカーは別のものに変えています。マーシャルの4発キャビにセレッションの8インチスピーカーというあり得ない組み合わせですが、一番狙った音に近かったのがこれでした。

ここいらはマイキングも含めて、キャビネットルームという別項目でしっかりいじれるようになったのは嬉しいところですね。いじくって楽しい部分でもあります。

ラック・エフェクトの使い勝手

ラックエフェクトの使い勝手は従来通り良いです。種類こそ3の時からは全く増えておらず、空間系が一種ずつと、コンプ、グラフィックEQ、パラメトリックEQですが、個々の出来が非常に高いので、ここはブラッシュアップの必要なしでしょう。ツマミをちょっといじるだけで劇的に音が変わってしまう、効きの強さも相変わらずです。

ちなみに、僕も動画で弾いてるギターソロの音はラックセクションでまあまあいじってます。

グラフィックEQで2〜4khzあたりを上げてヌケを良くし、400hzあたりを上げてややコシを出し、コンプを掛けてスムーズさを増すという感じ。レコーディングの時にはオーディオ的に音を整える必要があることが多いんですが、それをここである程度やっている感覚です。あとは、全体的にややこもり気味になりがちなモデリングの弱点を補うという意味合いも。

 

付属のレコーダーは簡易DTMに

付属のレコーダーでは結構な多重録音ができます。今回は動画を撮るにおいて、これだけで曲を作ってみました。ドラムとベースは別アプリですが。

今回の楽曲が仕上がった時の画面。一番下はドラムとベース。

ベースもAmplitubeでいけるので、実際にはドラムトラックさえあれば簡易DTMになり得ます。ただ、全体的なマスターエフェクトなどの機能はないので、あくまで簡易。せっかく高品位なリバーブやコンプがあるんだから、全体に掛けられるようにしておけばいいのに、結局はバックトラックを読み込んで練習に使うという程度の使い方に終始しそうです。

3では曲のリストを詰め込んでおけたので、いくつもの曲のバックトラックを登録しておけば練習に最適だったんですが、4になってその機能はなくなった模様で、これは残念ポイント。

 

ルーパーは面白い

ルーパーも軽く使ってみましたが、結構面白いです。

こちらも練習には最適ですし、リフ繰り返しのミニマル系の楽曲などを作る際にも結構使えるんじゃないかと思います。問題はフットスイッチですかね。MIDI信号をやり取りできるUSB接続かBluetoothのフットスイッチがないとまともに使えません。開放弦だけのリフなら、右手で弾きながら左手でキーボードを……ってそれはさすがにむりか…。

公式のIK MultimediaがBlueboardを出しています。これは評価がそこそこ高いので、ルーパーのみならず、足下で音色を変えたい際には採用もありかもしれません。

しかし、せっかくのPC上バーチャルルーパーなのに、音色が1種類しか使えないのはマイナス。各ループの音色を自動で変えるとか、そんな機能があっても良かったですね。

 

まとめ

パッケージ版は全有料モデルを含むAmplitube MAXしかありません。4を単体で買う場合はオンラインで直に手に入れる方法です。

<IK Multimedia>
IK Multimedia “Amplitube 4”

<beatcloud>
日本語ではこちら。たまに半額とかもの凄いセールをやってる時があるのでそれを狙っても。
https://beatcloud.jp

公式サイトには「マニュアルがなくても直感的に使える」とありますが、確かにその通り。しかし、それは他のアプリでも同じです(Guitar Rigなどは怪しいですが…)。とはいえ、Amplitubeのインターフェースは「ギタリストが触って楽しい」と思えるように出来てます。これについては僕の周りのギタリストもわりと同じ意見を持っており、難しすぎず簡略化しすぎずで良く練り込まれたインターフェースやグラフィックだと思います。

付属のレコーダーも優秀なので、スタンドアローンで立ち上げると、練習に最適な環境が一発で手に入ります。この辺はこのアプリの持つ最大の強みじゃないでしょうか。


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