The Beatles「Penny Lane(ペニー・レイン)」トランペットソロをギターで弾いてみる

By | 2018年8月16日

先日、ビートルズのペニー・レインをギターシンセで弾いた動画をアップしましたが、動画内でやっているように、今日はこれのソロをギターで弾いてみようというもの。原曲はピッコロトランペットで、かなり高い音域で素早いパッセージを連発するテクニカルなもの。ギターでも瞬発力が要求されます。

 

導入部

歌と「カカカカカカカーン」というベルの音の後ろに隠れて3連が鳴っています。実際にはトランペットというよりも、その他ブラスセクションがやってるっぽい音ですが、まぁソロと同じ扱いでいいでしょう。

スケールをちょっとずつ上がっているのですが、上がり方が奇妙です。

 

ソロ前半


ソロの冒頭は目立つ3連の連発フレーズ。ピッキングするとさらっとした感覚が失われるし、第一難しいので、ハンマリング推奨。ここでのリズミカルさが出ないとこのソロは死んでしまいますので、しっかりと素早くやりましょう。

半拍3連から通常の3連に移ったあと、二段目の頭に入っている装飾音符の部分も結構大事。これもしっかりハンマリングで入れてやります。

3小節目の中間からは、また半拍3連の素早いフレーズと共にスケールのかけ上がりが登場します。ここでは単なるBメジャースケールですが、4小節目の着地点は2弦10f。ラ♮のこれはBの短7度に位置する音です。この4小節目の時点でBマイナーに転調しているため、Bメジャーでは使えないこの一音を使うことで、しっかり転調の場面転換、雰囲気作りを成しています。

 

ソロ後半(Bm7〜)


そんなラの音から始まり、Dのコードトーンを行って帰ってきます。DのコードトーンはBm7のコードトーンと共通しているため、Bm7をそのままフレーズとして吹いている感覚でしょう。10f-10fが連続する3拍目はしっかりと音を消さないと重なってかっこよくなりません。もし、ギターシンセを使う場合は、いつも以上に繊細に弾かないと、妙な音を拾ってさらに変な演奏になります。

2小節目はレの音しか弾いていないですね。原曲ではリズミカルに吹き鳴らすことで、ファンファーレのような効果さえ生んでいます。ギターではなかなか説得力を持たせにくいフレーズで、吹く楽器がうらやましくなってきます。レの音はバックのコードG#m7-5の♭5thに該当しますね。

4小節目のフレーズはコーラスとの掛け合いような登場の仕方をしますが、実は歌のメロディをなぞっています。曲冒頭でフルート(ピッコロ)が同じようなことをやっていますが、それと対比させたような登場です。

ラストはEのコードトーン。鍵盤なら楽勝でしょうが、ギターでは異弦同フレットの嵐で、弾きにくいことこの上ない。ミュートをしっかりやって、音が重ならないよう注意します。

 

エンディング

転調してBメジャーに戻ってのラストサビ。後ろで吹き鳴らされるトランペットのフィルが存在感抜群。

グレーになっているところはピッコロの音色でメロディラインとユニゾンしている部分。色の濃いところがトランペットのフレーズですが、かなりテクニカルです。特に2段目は難しい。音の分離を考え、弦飛び(1弦→3弦)としています。速弾きなどに慣れていないとそう簡単には弾けませんが、曲の重要な部分を担っているため、やっておきたいところではありますね。

一番最後の妙な音は何か分からないのですが(何かの逆再生?)、譜面のように2弦5fのハーモニクスを出してボリュームペダルで操作するとそっくりになります。一度お試しあれ。

 

まとめ

というわけで、ざっと見てみましたが、前のビリー・ジョエル「素顔のままで」とはまた違った意味で完成度の高さを感じさせますね。この曲の、親しみやすくポップなイメージの中に垣間見えるノーブルさや上品さは、このトランペットであったり、前半の名脇役を張るフルート(ピッコロ)の演出によるものでしょう。

この曲は純日本人である僕にも、リヴァプールの雰囲気をなんとなく思い起こさせてくれます。ヨーロッパ好きでありながらリヴァプールには行ったことがないのですが、これを聴く度に行きたいなあと思います。同じように感じる方は少なくないでしょう。


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