BIAS AMP 2の音作りを徹底解説!

By | 2019年2月4日

Positive GridのBIAS AMPはカスタマイズ性の高さと優れた音質で、アンプシミュレーターソフトの中でも頭一つ抜けている印象がありますが、今回は実際に音を作りながら使い方を紹介します。ちなみにハードのBIAS MINIも手に入れましたが、不具合で修理中なので、それはまた後日。

とりあえず、ぶつぶつしゃべりながら動画を撮ったので、どうぞ。最後に一曲さらりと弾いています。

とりあえずプリセット

アンプ以外はノイズゲートとリバーブしかない潔い仕様になっている分、妙なエフェクトがかかっておらず、使いやすいプリセットが揃ってます。ていうか、実際のアンプを模したものばかりですが。

プリセット。よく見たらすぐ元ネタが分かるような名前がついている

詳しい項目は他にも山ほど述べているサイトがあるので割愛しますが、大きく分けると

CLEAN…完全クリーンアンプ。ROLAND JC-120のようなのを基準としているよう。
GLASSY…クリーンだが煌びやかさがあり、ボリュームを上げると少し歪む。FENDER、VOX AC30あたりが基準。
CRUNCH…軽く歪んでいるオーバードライブサウンド。初期MARSHALLか。
HI GAIN…ディストーション系。滑らか系は少なく、かき鳴らし系のORANGE、SOLDANOもドンシャリ気味。
METAL…さらに歪んでいる。MESA/BOOGIE、5150など。サステインの長いギターソロの音もこの辺り。
INSANE…ウルトラ級に歪んでいる。昨今のデスコア、Djent、ダウンチューニングにも対応するサウンド。

これらに4種類ずつのモデルがあります。MarshallのJCM900など、なんで無いのかと思う定番ものもありますが、これはJCM800のチューブステージを変えると似た音になるからでしょうか。

個性的なアンプはほとんど網羅できているので、ここから一番出したい(作りたい)音に近いものを先に選んでおくのがいいやり方です。

 

キャビネットを考える

キャビネットとマイキングはプリアンプ並みに音の個性に関わるので、これをどうするのかはかなり重要。下手に他のものを選ぶと迷子になりかねないので、迷ったらとりあえずデフォルトのままにしておくことをおすすめしておきます。

外部IRデータのインポートも可能

僕が動画で作っているものではGreenbackのものをCelestion Vintage 30にしています。これは中域に音を集約して、リードギターに合ったサウンドに近づけようという意図があります。

マイキングは2本まで設置して混ぜることができます。位相の問題などもシミュレートしてくれるので、音を出して変であればやめれば良いだけの話。僕も動画ではいじってますが、マイキングはエンジニアの究極の分野でもあり、これこそ答えのない迷路に迷い込む可能性があるので、わからなくなったら潔くデフォルトもいいでしょう。

マイキングのミックスもできる

 

プリアンプをいじる


音の頭脳部分を担うのがここ。真空管の種類は音質そのものが激変するので、キャビネットと同じく意図がなければデフォルトが良いです。まぁ、歪み系では12AX7が定番ですかね。インプットとフォロワーで二種類変えられますが、これについては僕は電気的な知識がないので何とも言えません。両方いじって音で確かめるのが一番です。いくら変えても壊れないですし。

Tube Stageは真空管の本数で、音質を保ったまま歪み量を変えられます。ゲイン幅をどれぐらいに振るのかは最重要なので、ここは大事なポイントです。左側のGain Knobは正面カスタムパネルのGAINと同じ。右側のDistortionというところで歪みを微調整します。

上のブライトスイッチ(青い円)は地味に効きが良いです。その右にはローカット、ハイカットがあるので、低域、高域の調整に使いますが、いじくってもなかなか良い掛かり方をしてくれない印象です…。

ピンク色の四角で囲ったEQ関係。PreEQは歪ませるステージの前段階なので、歪みの質感に関わってきますが、PostEQは歪んだ後の音に関わります。なので、はっきりとした調整はPostで行うわけですが、ここではざっくりとした方向性を作るという感じが良いでしょう。この後にもEQが一杯出てきますので。

 

トーンスタック


EQの回路部分はここでいじります。右上のTOPOLOGYで種類を変えると結構差がでるのでいじり甲斐があります。わからなければデフォルトでいいんじゃないでしょうか。ここのEQが正面カスタムパネル上のつまみと共通。

 

パワーアンプ


みんな大好きパワーアンプ。回路はハードな歪みの場合プッシュプルでいいかと。クランチ、クリーンなどでは選択の余地が結構あります。ソリッドステートは本当にトランジスタらしくなって、これもまた面白いです。真空管の種類はプリアンプと同じく、個性が出るので面白いです。

プリアンプ、パワーアンプのみ種類変更には上のメニューでの選択が必要。ここを変えるとまた外観も良い感じに変わって楽しいですね。

POWER AMPとPREAMPの項目のみ、種別の変更には上のメニューを利用する

MasterやPower Gainでパワーアンプの飽和感が再現できます。右端のResonanceは音の輪郭が結構変化しますので、微調整に有用。Presenceは正面カスタムパネル上のものと共通。

 

トランスフォーマー(電源周り)


トランスは電源周り。左は整流管。GZ34はレクティファイヤーにも使われる定番。電源トランスはかなり音の太さに直結しますので、色々試してみると良いでしょう。下のコンプ部分も結構良い感じで雰囲気を変えられます。歪んだ音って、ピッキングしたときの気持ちよさが、コンプレッサーやサチュレーションの掛かり方で変わってくるので、弾きながら動かしてベストなところをさがすべし。

パッチ全体の音量は右のOutputで変えるといいのかなと思います。ここは音質を変えずに音量が変えられるので。

 

パラメトリックEQ

なかなかしっかりと効いてくれるEQ。グラフィックでも良いが、パラメトリックが使いやすい。

EQが自由な場所に2箇所挟めます。デフォルトではインプットすぐのところと、アウトプットの直前。音質の純粋な調整には最後段に設置して利用します。個人的には最終段にかましてHi-shelfをちょっとだけ上げたり、飽和してしまっている低音をピンポイントで下げたりするのに使います。

 

まとめ


できることが多すぎて、何から触っていいやら…という感じのBIASですが、基本はプリセットからの修正で、色々覚えていくといいのかなと思います。

音の変化の具合はいじって確かめるのが一番早いですが、音が変わる大きさから言うと、まずキャビネットとマイキング、そしてプリアンプとパワーアンプのタイプ。その上でプリ管パワー管。ある意味プリセットなどお構いなしに、ここを適当にいじくり回して、変化を楽しみつつ好みに近づけるというのも面白いアプローチです。


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