ヨーロッパ発メタル系ギター工房まとめ

By | 2020年11月26日

最近、自分のスタイルの変化とともに使用ギターの趣向も変わってきており、メタル系のものを調べていくうちに、これ系の本場はヨーロッパであることを認識しています。

多弦モデルの隆盛、ヘッドレスモデルの普及、タイトな低音に粘り気がありつつからっとした歪みの音色、などなど、メタル系ギターは従来のものと比べ独自の進化をしているようで、僕自身のスタイルが別にメタルというわけではないながらも、そのスタンスはマッチしているように感じます。

日本製はどうなのか

現在の愛器はSago New Material Guitarsで特注したモデルで、かれこれ10年以上前ぐらいになります。当時のSagoはまだ使用者もpillowsの真鍋さんぐらいしかおらず、値段も今よりずっと安かったです。

この一本も含めてですが、どうも日本製のは音が硬いのが多い。クリーンの時点でそれなりの芯があり、深く歪ませた時にその部分が残ってしまう印象です。これは僕の教え子でもあるH君の持論ですが、何となく的を射ている気がします。Ibanezなんかはその点、やはりディストーションには強いんですが。ちなみに、クランチぐらいだとどこのギターもびっくりするぐらい良い音がします。

ついでに、個人的に日本製は無難にまとめ上げる印象が強く、あまり魅力を感じないのも事実。Sagoやdragonflyなどはわりと攻めたモデルを出していますが、ほとんどの工房はストラトのコピーばかり作っています。やはり日本人にはstrandbergみたいなぶっ飛んだ発想は難しいのでしょう。

ヨーロッパの小さなギター工房

僕の調べた中で、魅力的だったところをいくつかピックアップ。どこかでオーダーしようかと検討して一ヶ月ぐらいが経ちます。ぶっ飛んだ変形や、多弦モデルばかり作っているような前衛的な工房は除外しています。音質については一応YouTubeを参考にはしていますが、あくまで参考。実際に出来上がるまでわからないのは間違いなく賭けでしょう。まぁ、これは国内の工房でも同じです。

Skervesen(ポーランド)

Ola Englundが使用していて有名で、日本でも流通がそれなりに見られるし、検索でもわりとヒットする。今回挙げた中では大きい方だろう。同じくポーランドはグダンスクにあるMayonesのスタッフが独立して始めたとのころで、少しばかり共通点がある。Swanというモデルは流線形でカッコ良い。

Blackat Guitars(ポーランド)

https://www.blackat-guitars.com/
こちらもポーランドは首都ワルシャワの工房。色んな形状のモデルがあり、肉球のインレイが印象的。オーダー価格が安く、検討中であるが、YouTubeの動画とかが少なく、すこし躊躇している。英語のサイトを見ると評判は良い模様。日本での流通はほぼないが、東京のギタープラネットで数個発見。ギタープラネット恐るべし。

Overload Custom Guitars&Basses(イタリア)

http://overloadguitars.com/
イタリアのローマ発。地図で見ると、ローマ中心部からかなり近い。デジマートなどでもヒットするし、日本語のサイトもいくつかある、日本でも比較的有名なブランド。Reaモデルが非常にカッコよろしい。YouTubeなどでもユーザーは多く、オーダー価格も安い。こちらも検討中。

Rusti Guitars(イタリア)

https://www.rustiguitars.com
イタリアの完全なる個人工房。どうやら凄まじいクオリティらしく、YouTube動画でもそれらしいレビューをしている動画があるし、音もルックスも抜群に良い。Motionという独特なシェイプのものは、これぞヨーロッパと言った趣で、個人的に好み。是非欲しいが価格はかなり高い…。

Aristides Instruments(オランダ)

https://aristidesinstruments.com
サウンドハウスが取り扱い、知る人ぞ知るアリウム鋼を使用しての非木製ギターを作る工房。この中では恐らく一番の大手で、動画のファクトリーツアーを見ると、工房というか完全に工場の趣である。Aaron Marshallがインタビューで褒め称えるぐらいなので、音は恐らく間違いなく良い。個体差は皆無、構造的にスルーネック確定、さらに一生反らないネックと、機能性は木製ギターの比ではない。一応検討中、というか、元々ここのが欲しかった。でも、現在独特のルックスと価格がネックで少し悩んでいるところ。

Vandermeij Guitars(オランダ)

https://www.vandermeijguitars.com
アムステルダムの東側に工房を構えている。ギターはMagistraというモデルのみだが、通常のストラトに近いシェイプながら、鋭角の加減が絶妙、アクセントにナチュラル塗装のアームレストと、非常にカッコ良い。オーダー価格はないが、in stockの値段を見るに安くはないだろう。

Aviator Guitars(チェコ)

https://www.aviator-guitars.com/
個人的に今まででもっとも印象に残っている旅行先がチェコであった。その縁もあって少し検討している。価格は普通で、ルックスはやや胴長のものが多い印象。なんせYouTubeに低クオリティの動画ばかりが挙がっており、音色については判断付けにくい。下にあるのは唯一まともだったもので、スペインのハードロックバンドのギタリストがレビューしているようだ。

Padalka Guitars(ロシア)

http://padalka-guitars.com
ロシアといえばLepskyなどが有名だが、こちらはもう少し小規模っぽい工房。オーダーの仕様書などをダウンロードすると、かなり細かいところまで設定できる。ルックスのこだわりは特に高いようで、それに見合ったクオリティも間違いなさそう。その分、値段もなかなかで、少し凝ったオーダーをするとすぐに40万ぐらいは超えてしまう。こちらも優れた動画が上がっていて、下の動画での音色は最高に良い。

Carillion Guitars(英国)

https://carillionguitars.com
イングランド南東部のサリーというところに工房を構える。エッヂの効いたメタルちっくなルックスでありながら嫌味が無く、どれもカッコいい。幅広いオーダーオプションを受け付けているようで、この中では唯一アコギも製作している。値段はかなり高い。

smp guitars(英国)

https://www.smpguitars.co.uk
同じくサリーヒルズというところに拠点がある。お尻のところにシールドを上向きに挿すためにえぐれた箇所があるのがルックス上の特徴。こちらも動画の数は多く、わりと幅広く使われている印象。音も間違いないのでしょう。値段は高い。イギリスの人件費の高さに依存していると思われる。

GF Custom Guitars(ポルトガル)

http://www.gfcustomguitars.com
調べるとホロウボディ系の工房が多いファドの国、ポルトガル。ここはイタリアのRustiと同じくワンマンの工房で、全てを手作業で製作する、文字通りのハンドメイド系工房。ギターのフォルムはスタンダードながらも色合いに独自のものが多く、センスを感じる。値段も1490€からとリーズナブルで、音も下の動画を見る限りなかなか悪くない。面白そうなところではあるが、日本に送ってくれるかは不明。

まとめ

色々探してみましたが、前衛的なところを入れるとまだまだあって、ヨーロッパの奥深さを思い知らされます。ヘッドレスのパイオニアはスタインバーガーですが、いまではやはりstrandbergでしょう。多弦モデルなどはIbanezがかなり初期からやっていて、そのハシリでもあります。日本のブランドが火付け役になっているところは興味深いところです。


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