当コーナーの最初で触れたように、この講座は「ある程度アドリブもこなせるようになってきたが、或るスタイルから抜け出すことが出来ない」といったような方々が対象になると思います。つまり、「keyってなんですか?」とか「maj7のコードとかよく知りません」とか言ったぐらいの方には少々辛い内容であるかもしれませんので、その辺りはご了承願います。 ちなみに、一応講座など開いていますが、僕自身のレベルもたかが知れたものですので、たとえばプロを目指す方が真剣に見るに足るほどの内容であるはずもありません。あくまで、趣味の範囲内で見て頂ければ、と思います。 さて、講座に入る前にまず下の"LISTEN"アイコンから音源を聴いてください。アドリブ一発なためやや危うい箇所がありますが、目を瞑ってください(笑) これを聴いて、「こんなソロは大してかっこいい(自分で弾きたい)とは思わない」と思った方は、微妙に当講座の趣旨に合わない人です。これから先を見ても恐らく余り有益ではないでしょう。 また、「ヘボ過ぎて話にならない」と思った方は、既に僕のレベルを遙かに凌駕している人です。自分より下手な人の展開する講座は何の役にも立たないと思われます。もちろん、それを見た上で「これは違うんじゃないか」とかいう指摘などして頂ければこちらとしては非常に助かりますが…(笑) 一応、この「なんちゃってドリアン講座」はこの音源を元にして展開します。フルコーラスの譜面が見たいという方はこちらからどうぞ。(Power Tab Editorをお持ちの方はこちら) ちなみに、この音源のバックの演奏だけを抜き出したファイルをこちらに置いておきます。練習用カラオケが欲しいという方はお使いください。 さて、ドリアンスケールとはなんぞや、というところからまずは始めますが、大抵教本などに書いてある説明としては… ・CメジャースケールをD(レ)から始めたスケール ・マイナースケールの6度の音を半音上げたスケール とか書いてある事が多いです。音列の響きからすると、ナチュラル・マイナーほどマイナー臭くなく、かつメジャー・スケールのように明るいわけでもない、中間のグレー的響きを持っています。AmとAm7では後者の方がやや暗さが少ないのですが、まぁ似たような感じです。幅広く応用でき、IImのコードが後ろで鳴っている際に弾くと綺麗にはまります。特に「マイナー7th一発モノ」というシチュエーションにおいては、もっとも巧くソロを取ることが出来ます。この講座もシチュエーションは「Am7いっぱつ」を想定して進めます。ちなみに上に置いてあるデモサウンド音源もAm7一発です。 さて、運指ですが、まず下の図をご覧ください。 ![]() これはパッと見ると、Cメジャースケールです。実際に6弦8fを基音として順に音を並べていくと、普通のCメジャースケールになることが理解できることと思います。しかし、この図はルートの場所が違います。ルートはCではなく、D(10f)になっています。ルート(6弦10f)からルート(3弦7f)へ、1オクターブを弾いてからDm7をじゃら〜んと鳴らしてみてください。 少々気持ち悪い気がするかもしれませんが、Dm7のコードを頭に浮かべながら何回も弾いてると、なんとなく自然な感じに聞こえてくるでしょう。と同時に、音の並びが普通のマイナースケールに比べてちょっと違うのが理解できるかと思います。この音の並びがドリアンスケールなのです。つまり、Dドリアンを弾くということはCメジャースケールを弾く、ということと等しいのです。 同じように、Aドリアン=Gメジャーとなります。 この際、その曲のキーはAマイナーではなくGメジャーです。ここで、G(maj7)はトニックである関係から、I(maj7) にあたり、Am7は IIm7 に相当します。Am7一発というシチュエーションの場合、Am7はIIm7とも、IIIm7ともVIm7とも取れるのですが、この時にあえてIIm7と捉えてスケールを当てはめることでドリアンスケールを導き出して使うことができるのです。この辺は難しい話に見えるかも知れませんが、要は "m7一発の際に、そのコードをIIm7と見立ててドリアンを使う" ということです。分からない方は、ダイアトニックコードやスケールについて詳細に記述してあるサイトや本を見てください。 ※補足 ちなみに、この部分、もっともストレートなやり方ではVIm7と捉えてエオリアンスケール(=ナチュラルマイナースケール)を使いますが、あえてドリアンを使うのがミソなところです。IIIm7と捉えてフリジアンスケールを使うことは稀ですが、イングヴェイがたまにやっています。同じように彼は7thコード一発を、ドミナントのV7ではなく、敢えてIII7(マイナーKey上のV7ですね)とすることでハーモニックマイナーを使ったりします。 |