

さて、いよいよ講座も最後になりました。コードアルペジオを使った具体的なフレージングに話を移しましょう。とはいっても、僕の音源を基調にする以上、どうしても速弾き的になってしまうので、とりあえずもう少し応用範囲の広いものを先に紹介しておきます(笑)

この譜例は前々章で出したものですが、よく見れば分かるとおり3拍目の部分がアルペジオになっています。コードはEm7(VIm7)に当たりますが、ペンタトニック的な運指の中にきれいに収まっている、もっともいい感じの例です。スコヘンはこのフレーズを、半音下降してさらにもう1度弾くというアヴァンギャルドなことをやっていましたが…(笑)

こちらは2カ所において連続でアルペジオを出しています。バックのコードがAm7だとした場合、2拍目はEm7(VIm7)、3拍目はGmaj7(Imaj7)に当たります。ラリーカールトンが"Room
335"の名演でこのフレージングを見事に使っています。ちなみに最初のアルペジオに入るまでのフレーズは、ジャズ系のギタリストが使いまくる常套フレーズです。

黒い部分はドリアンスケール指板図。緑色がEm7、赤色がGmaj7。半々で塗り分けられた部分は共通している音です。左の半分消えている赤い丸がGmaj7のルート音です。2つのアルペジオが連続しているため、よりフュージョン的に聞こえます。
(time 00:20〜)

Cmaj7(IVmaj7)のアルペジオです。IVmaj7のコードトーンはドリアンを使う際に一番好まれるものですので、手癖的にいくつか覚えておくと良いでしょう。このポジションは一番弾きやすく、かつ一番フレーズに入れやすい部分でもあります。
赤い丸がCmaj7のポジションですが、このように6弦ルートフォームに近接していると非常に使いやすいです。このような部分をうまく利用すれば、あまりあちこちに動き回らなくても、ちょっとしたアカデミックなソロを弾くことが出来ます。
(time 00:29〜)

Gmaj7(Imaj7)のアルペジオです。3弦14fはImaj7のコードトーンには含まれていませんが、9thに当たります。リッチー・コッツェンがもっとも好んで使う形のアルペジオです。かなりの速さで入れているので、普通のフュージョンというより、そっち系のテクニカルギタリスト的な感覚です。もちろんこのフレージング、普通に16分程度の速さで入れても、なかなか面白い響きが得られます。
(time 00:45〜)

D7(V7)のアルペジオ。V7で僕がよく使うのはこの部分のポジションと、5弦ルートを小指から出発するポジションです。しかし、これはあまり考えずに無理やりぶちかましました。大スウィープを入れたくなったときにこのポジションはよく使います。実際にはTap一音目(1弦15f)はミスで鳴っていないのですが、まぁ、こう弾きたかったということで…(笑) ベースはDを弾いていないのですが、バックトラックが区切りになっている部分なので、ドミナント7thのこの響きはそれなりにマッチしています。
さて、一応コードアルペジオの説明をしてきましたが、参考になりましたでしょうか。ドリアンスケールに関わらず、全てのスケールはコードに密接に関わっているため、こういう音使いもまた可能です。なんらかの参考になれば幸いです。
                            

|