オリンパス・ペン E-PL1にオールドレンズをつけてみる

E-PL1 with Jupiter-8

一昔前に流行った手法ですが、マイクロフォーサーズ機にオールドレンズを着けてみました。先日の話のとおりE-PL1が格安で手に入ったので、そんなに金が無い貧乏なこの僕でも、やっと道楽で真似できるようになった感じです。オールドレンズといえば、ライカとかツァイスが浮かんできますが、さすがに高いので、着けるレンズもロシア製の安物。ここ重要。

元々、家の近くの本屋で手に取ったこれが原因でした。こちらでは同じくロシアンレンズなindusterが紹介されてます。本の最初の方にあるアンジェニューの描写は必見。まぁ、買えないですけど。

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まずは本体。先日に8000円で購入した安中古ですが、なんせ状態もいいものでした。

 

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次にライカスクリューマウント式レンズをMマウントに変えるMLリング。コシナ社のフォクトレンダーブランド製品、これだけ4000円とまあまあ高価。

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ライカMマウントをマイクロフォーサーズに変えるためのMマウント=マイクロフォーサーズアダプター。世間を見渡すとピンキリですが、これはヤフオクで落とした安物です。少しがたつきますが十分使えるものでした。

これでスクリューマウント→ライカMマウント→マイクロフォーサーズ、と変換します。


  

マウントアダプターはピンからキリまで色々。特にKIPON社の奴は非純正としては、評判がよろしい一品です。さらに予算のある方は一番右のフォクトレンダーブランドをおすすめします。コシナに移ってからのフォクトレンダーは、製品の質が世界最高峰。



MマウントをLマウントにねじ込むための通称「MLリング」。僕はフォクトレンダー製のものを4000円で買ったと上に書いてますが、すでに廃版のようで、上3点が現在手に入ります。
左2つは安いですが、それだけに精度が気になるところ。一番右のRayqualは国産の老舗金属加工メーカーの製品で、国産というところからも、確実に信用が置けそうな感じです。ただしかなり高価。

 

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最後にレンズ。星の数ほどあるライカスクリューマウント式レンズの中でも、安くて有名なロシア(ソビエト連邦)製。5000円以下でした。
FED製 Jupiter-8/ジュピター(ユピテール) 50mm f2.0。
マイクロフォーサーズだと焦点距離は倍の100mm。

Jupiterレンズはベルリンの壁崩壊ぐらいまで作られていたらしいですが、旧コンタックスinドイツからのスタッフを拉致して同じモノを別ブランドで作らせていた初期の方が製品の質は高いとか。このレンズはシリアルナンバー6276255で、上2桁から’62年製だとわかります。

50年前の安物レンズとはいえ、かなりかっちり写ります。バス停の写真なんかは昔のレンズらしい強烈なフレアがかかってますが、この辺の味は性能が良すぎる現代レンズではあまりないものかもしれません。色はもっと褪色気味かなとも思ったんですが、ツバキを見る限り、わりと鮮やか。

個人的にはやっぱりフレアが強烈に出てるのが、独特の淡い世界観になってて好きですね。この冬という季節にも合っている気がします。ボケは全体的に非常にうるさいですが、この辺は時代と値段なりなのかな、と思います。