シグマの70-300シリーズそれぞれの違い
先日、カメラのナニワで購入したSIGMA APO 70-300mm f4-5.6。キット以外の望遠レンズとして、最初に名前が挙がる廉価望遠ズームレンズの代表格なんですが、兄弟機が3つあります。
・70-300mm f4-5.6 DG MACRO
・APO 70-300mm f4-5.6 DG MACRO
・70-300mm f4-5.6 DG MACRO OS
とまあ、こんな感じ。一番上は何の付属もない、一番廉価なモデルで、中古屋では1万台前半ぐらいで売ってたりします。真ん中が当レンズ、一番下が手ぶれ補正付き。APOが付いてるのは真ん中のものだけですが、これは「アポクロマート・レンズ」で、色収差補正のレンズが組み込まれているモデルです。ニコンだと、この上モーター付きとかもあってややこしいことこの上ない。
APOなしはさらに数千円安いですが、どっちかというと、ちょっと無理してもAPO付きを買った方が良いと思います。詳しくはこちらをどうぞ。
http://xylocopal.exblog.jp/3020286/
ちなみに、昔のフィルム時代の同モデルには「DG」が付いていません。中古屋で勘違いしないよう、ご注意を。
※左ニコン用、右キヤノン用。
ピント面の画質は良好
超望遠であることから、小動物や電車、飛行機などを撮る専用になってしまいますが、先日軽く実家の近くで持ち出して、野鳥を撮ってみました。
ボケはややうるさめで二線ボケ傾向が強め。一番下のを見ると、前ボケはまあまあです。この値段でそこまでは求められないか、という印象ですが、ピントがあった部分はシャープで、良好な画質を維持してます。
周辺光量はAPS-Cならば大丈夫
広角側70mmでの風景。光量落ちはすくなくとも見られません。これはAPS-Cセンサーのものを使ってるからでしょう。フルサイズだとやや周辺光量が落ちるというレビューがあるようです。
ピントを合わせた場所。こんな感じで、等倍で見ると解像感は今ひとつで、ぼやっとしてるので、やはり当たり前ながら風景にパンフォーカス的に使用するのはやや無理がありそう。
高倍率ズームという選択
現在では17-300mmぐらいの高倍率ズームが当たり前に存在します。いくら中古で安値と言え、望遠に特化した安レンズをわざわざ選ぶかどうかは難しい問題。
とりあえず望遠だけが欲しいとか、フルサイズ機に使うつもりなどの理由があるならともかく、望遠端が同じであるならば、少々高価でも高倍率ズームを買った方が鏡筒も短くなるし、汎用性が段違いに良くなりますね。
APO 70-300mmを選ぶ理由
とはいえ、この価格でAPOレンズ、500g台という軽さを誇ります。本気で鳥を撮らんと考えるならともかく、僕みたいにたまに持ち出して楽しむぐらいなら十分です。
本気で望遠を撮るならばこの10倍の金額のものを手に入れるべきでしょう。この「APO 70-300mm」は中古では1万円程度、新品でも2万を切るぐらいなので、他のどんなレンズと比べても安いです。手軽に手が出せます。取り急ぎ望遠だけをカバーしたいとか、フルサイズ機に合う安価な望遠をお探しということであれば、費用対効果から言っても、それなりに満足のいく選択ではないでしょうか。