水無月文月、写真日和

いよいよ夏が本番となっている7月上旬の今日この頃。

夏というのは、結構若い人ほど好きな人が多いですが、僕は相当に嫌いな方で、特に夏の開放的な雰囲気というのはどうにも肌に合いません。

10月から年末に掛けての、どことなく物寂しくセンチメンタルな感じこそ、自分でも一番肌にしっくりくる季節であり、カメラを持ち歩いても、そのころのしっとり落ち着いた空気の中に撮れる写真の方がどうも魅力的に感じてしまいます。

 

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そんな中で、夏っぽさ皆無のこの写真。鳩の一種らしいですが、目は相当きてます。鷲のような雰囲気さえ漂わせるこの目には、飼い慣らされども、どこか野生の猛々しさを忘れずに残しているということなのかもしれません。現物は完全に人に慣れきった、温室育ち感漂いまくりな奴でしたが。

 

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夏本番にこのような写真を堂々と撮り歩くことこそ、僕自身のひねくれた姿勢が投影されています。青々と茂る中に一本枯れ果てた枝がありました。
周りがはしゃいでいるのに、一人だけ冷め果てて、枯れた姿勢を崩さない、なかなか良い感じです。

 

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緑の世界から覗く、ザリガニ取りの親子。もともと望遠で前ボケを色々と試したかった、というのが第一でしたが、偶然にも良い具合にはまりました。蓮が照り返す陽の光と、女の子の半袖が暑苦しさを物語ります。

 

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旅行なのか、偶然通りがかったのか、はてはアンパンマンミュージアムの帰りか。陽光と入道雲、そして神戸のシンボルが親子3人を絵はがきみたいな世界に閉じ込めました。ふらっと歩いて偶然撮れた一枚。やっぱりカメラは持ち歩くもんです。

 

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遙か彼方にうっすら橋の影が見えます。蜃気楼みたいにも見えるし、霧がかかっているようにも。山も空気中に浮かんでいるような、現実感の希薄な光景。

 

上3枚がD90にキットレンズ。4枚目がSIGMA DP2s、一番下はD90にSIGMAの17-50mm f2.8。

夏はまだまだこれからが本番。暑さに負けずに、良い一枚を撮りたいものです。