理論講座<基礎編0> 基本の”キ”

基本中の基本。ここの内容は音楽理論を理解する第一歩です!

いちばんよく知られているのはイタリア語の「ドレミファソラシド」でしょう。つぎに国内の教育現場で使われる日本語の「ハニホヘトイロハ」。そして英語の「CDEFGAB」も使われます。

ギターでは日本語を使うことはなく、音名の表記にイタリア語を使い、コードネームやキーの表記に英語を使うことが多いです。チューナーの表示など、音名に英語を使うこともたびたびあります。

シャープ(♯)、フラット(♭)

シャープは半音上、フラットは半音下を表します。ドの半音上はド♯、ミの半音下はミ♭ですが、ミ、ファの間、シ、ドの間には半音がなく、ミの半音上はミ♯ではなくファ、シの半音上はドになります。

コードのCと音のC

コードのCと音名のCは別物です。Cの音は上に書いているようにドのこと。Cのコードは和音のことで、Cmaj(メジャー)というコードのmajという部分を省略してCと呼んでいるにすぎません。
チューナーでEやAと表示されるのは音名のほう。分数コードとしてC/Bなどという表記がありますが、CとBを分けて弾くのではなく、分母のBは音名、分子のCはコードで、C/Bというひとつのコードを表します。

長調 or 短調

長調、短調は曲の雰囲気を表す言葉で、長調は明るい曲、短調は暗い曲のことです。

明るい響きのことを英語で「メジャー」といい、メジャー・キー(major key)が長調の意味です。反対に暗い響きは「マイナー」で、マイナー・キー(minor key)が短調のことです。

ギターの世界では日本語で言うことはまずないので、今後英語に統一しています。たとえば、ハ長調はCメジャー・キー、ト短調はGマイナー・キーです。

コード

「コード」は”和音”の英語で、集積した音のかたまりのことです。たとえば、Cなら「ド・ミ・ソ」、D7なら「レ・ファ#・ラ・ド」を表します。メジャーは明るく、マイナーは暗いなど、名前によって響きや働きが変わります。

名称には「Cm7」「Bb7」のように、はじめに英語での音名、それ以降には響きを表す名前が付きます。

[名前] [表記] [響き]
メジャー あかるい
マイナー ●m、●min 暗い
セブンス ●7 詰まったようではっきりしない
マイナーセブンス ●m7、●min7 洗練された暗さ
メジャーセブンス ●M7、●maj7、●△7 ふわっとして爽やか

メジャー7thの表記

メジャー7thの表記については、「●M7、●maj7、●△7」の3つありますが、M7とmaj7の二つは同じぐらいの頻度で登場します。このアプリではmaj7を基本としつつ、スペースの都合でM7を使っているところもあります。

スケール

スケールとは”音階”を意味する英語名で、一定のルールに基づいて並べられた音の列のことです。

Cメジャー・スケール

スケールという語句は教本などを読んでいるとトレーニングの一環として登場することが多いですが、実際にピアノにおけるハノンのように、古くからトレーニングとして使われてきています。ギターではその他にも、アドリブのためのものとしての認知も強いですね。

実際には楽曲のキーから、コードに至るまで、すべてがスケールと繋がっており、超重要な概念です!