【コーヒー屋探訪】大阪・江坂「ヒロコーヒー本店」

近畿圏では大手百貨店などにも支店を出しているヒロコーヒー。

百貨店内のはおばさま達の集う午後のティータイム場と化していますが、支店を含め、豆の銘柄から選べる硬派なコーヒー屋の顔も持っています。

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交差点の角にちょこっと、レンガ造りの創業時のままの雰囲気。

内部も昭和の純喫茶の雰囲気がそのまま残っていますが、コーヒーのメニューは現代ならではのものが多く、幅広く取り扱っているようです。スペシャルティコーヒー豆のストレートコーヒーを筆頭に、通常のオリジナルのブレンドも数種類。COE(Cup of excellence)の最高級豆も常時何種類か提供されています。コーヒーだけで軽く10種は余裕で超えます。そのメニューの豊富さには、さすがにチェーン店ならではの販路の大きさを感じます。以前、メニューにコピ・ルアックの名があった時は吃驚しました。

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今回は夏場限定の「翠(みどり)」という、どこぞの少女マンガ主人公のような名前のブレンドを注文。カップにもこだわりが見えます。

かなり濃厚なボディに、少し混入された酸味が良い感じに効いて、美味しいブレンドでした。深煎りで濃厚なので、スペシャリティコーヒー時代の華やかさが受け入れられない、オールドファンにもウケそうな味とも言えます。あるいはフレッシュを入れて飲む向けかもしれません。

 

さて、喫茶店としてみると、喫煙が致命的。この辺りは昭和の喫茶店の流れをそのまま汲んでおり、たとえCOEの豆であろうとたばこの煙の前では風味もロクにわかりません。値段設定はカップ単位だとやや高く、ポット単位では安い。ポットと言っても、コーヒーだけを何杯も飲める人はあまりいないでしょうが…。

コーヒーの種類だけで見ると、「パナマ・エスメラルダ・ゲイシャ」や「コピ・ルアック」のようなかなりの稀少豆を取り扱っている時もあるので、面白い存在だと言えます。豆の種類は支店と本店でそんなに差はなさそうなので、コーヒーを楽しむのであれば喫煙を避けて、北摂界隈の様々な場所にある支店を訪れる方が確実かもしれません。

 

ヒロコーヒー本店
カフェ:○
豆販売:○(2軒隣ぐらいの別店舗)

営業時間:平日 7:30~22:30、日祝 9:00~22:00
定休日:なし

株式会社ヒロコーヒー