今年の夏は雨だらけであまり暑くないんですが、朝から暑いときに飲みたくなるのがアイスコーヒー。
アイスコーヒーの作り方は何種類かあります。
・ホットコーヒーを普通にペーパードリップで出し、氷で急速冷却
・茶葉のように水に浸けて長時間置いておく
・水で点滴抽出
大体この3種類がメジャー。今回取り上げるのは一番下のものです。
器具にはこれを使います。水を一滴ずつ垂らして4時間以上を掛けて抽出するという代物で、従来の水出しコーヒーの器具が理科の実験器具みたいな外見で1万以上したのが、これは抽出速度を調節する機能が付いてないだけでなんと2,000円以下。
水出しコーヒーの器具の話といえば、美味しんぼで山岡士郎がフリマでこの器具を発見する話があって、それ以来飲んでみたいとは思っていましたが、このイワキのものが出たときは飛びついてしまいました。
超簡単な使い方
さて、使い方は超簡単。中のフィルター付きドリッパーにコーヒーの粉を40g(内側の線まで)ほど入れます。
そして上に水入れをかぶせて、これも内側の印まで水を入れる。あとは放置で完成です。
コーヒーの粉は深煎りで
というわけで、かんたんに作れてしまうわけですが、準備が面倒なのがこの方法の1つの欠点。まず40gもの豆を挽かねばなりません。最初から挽いてあるものならばいいんですが、豆のまま保管してある状態だと少々つらいことに。手挽きでは途中で嫌になってくる量です。電動式ミルがあれば一発なんですけどね…。
あとは、豆自体がコクのある深煎りでないと、あまり味がしっかりとしません。深煎り豆をあらかじめ用意しておかねばならないのも少々面倒なところ。
別系統の独特な風味
肝心の味ですが、さすがに長時間抽出の恩恵を受けてか、雑味の無いストレートなうまみとコクを感じられます。特に冷やして飲むと、既存のアイスコーヒーとはかなり違う、コクを保ったままえぐみのない純度の高いコーヒーが飲めます。
ホットにしたければ、そのまま水で出したものをレンジで温めましょうとあります。水で出したものは賞味期限が長いので、冷たいまま保管して、欲しいときに温めるというのもアリです。
ただ、良くも悪しくも「水出しコーヒー」の味になります。この独特の味が好きじゃないと、結局は一回使っただけで棚の中という可能性もなくはないです。温めてもこの味の傾向は変わりません。ペーパードリップより美味い、というより、別系統の味という感じです。
僕は味は嫌いではないんですが、40gの豆を挽くのがしんどいので、結局は毎年夏場に3回ほどしか使ってません。日頃から挽いた豆を買っている方は一度試してみる価値があります。なかなかいい風味のアイスコーヒーが手軽に飲めますよ。