新ギター到来〜Carvin BOLT-Tシリーズ

使っていないジャクソンのDinkyと、エピフォンCASINOを売り飛ばし、神戸三宮の楽器店で中古のCarvinを手に入れました。

Carvin BOLT-T ヴィンテージイエロー
Carvin BOLT-T ヴィンテージイエロー

カーヴィンと言えばトニー・マカパイン辺りの印象しか無かったんですが、木目のきれいに出たアッシュのボディに、譲れない暖色のカラーリング、ゴールドパーツの高級感、さらには僕の大好きなウィルキンソンのトレモロとシュパーゼルのロックチューナーを標準搭載と来れば、見過ごす手はないということで。

Wilkinson(ウィルキンソン) VS100ブリッジ
Wilkinson VS100ブリッジ
シュパーゼルのロック式マシンヘッド
シュパーゼルのロック式マシンヘッド

ウィルキンソンのブリッジには、VG300という6点止めのものもあり、こちらはよりストラト純正のシンクロナイズド・トレモロに近い構造になっているためか、ややオールド志向な音が出ます。僕の愛用ハードウェアの1つでもあり、メインギターのSagoカスタムにも装着してます。

が、最近プレイスタイルの変化もあってか、もう少しモダンでロックな音が欲しいなあ、とは常々思っていたので、今回のVS100はまさに願ったり。

シュパーゼルペグは今や個人的に無くてはならない装備で、オールドのストラトにさえこれだけは付け替えたほど、必需品と化してます。

 

Carvin BOLT-Tギターの所感

さてさて、このCarvin BOLT-T。購入段階ではあまり改造などの跡はなく、ほぼストックのままであったようですが、すでにかなり満足感のある音を出してくれてました。Ashボディならではの軽快なアタックと芯のある音色は、そのままで実戦投入でも全然いけそう。代理店のサウンドハウスを通じて、本国Carvin社にも安価で(大体18〜20万ぐらいとの噂。)オーダーを出せるようですが、このクオリティならかなりお奨めです。

右下のスイッチはリアピックアップを常にONにするスイッチ。あまり使用機会はないかと思っていたら、フロントーセンターのハーフトーン時にONにすることで、凄くきれいなクリーントーンが出ることが発覚。OFFに戻し忘れやすいので注意は必要ですが。このスイッチは現行品にも搭載されています。他にはあまり見たことのない仕様ですが、なんかこだわりがあるんでしょうか。

DSC_2989 (1)

ちなみに、サウンドハウスには出来合いのものも売ってますが、こんなトランスイエローのものは現行品にはありません。検索を掛けると数年前のキャッシュが出てくるので、その頃のものかと推定。

CARVIN BOLT-T Pearl Blue

CARVIN BOLT-T Classic White

CARVIN BOLT-T Ferarri Red

 

SSSからSSHへ〜ピックガード加工

ピックアップはシングルサイズ・ハムバッカーとしては最も安価であろうTBH60が3発。このピックアップは安価な割に素晴らしい高評価を至るところで残している代物ですが、純のハムバッカーと言うよりは、シングルコイルとの間ぐらいの音色です。フロント側は太さとジャキッと感を兼ね備え、かなり良い感じなんですが、ブリッジ側だけ浮いた感じで高音がぎらつくので、換装を決行。

ちなみに元々はこんな感じでしたが、

DS02337673

ブリッジ側を通常のハムバッカーに換えました。

DSC_2993

ハムバッカーはこちらも愛用品であるDiMarzioのLiqui Fire

ボディのザグリはすでにハムバッカーのマウントに対応できる状態であったので、問題となるのはピックガードのみ。

写真は無いんですが、以下のように加工を進めました。

・寸法を測りペンで印をつける
・糸鋸で切る
・やすりで整形
・両端にドリルで穴を空ける

3plyであっても、のこぎりを使うと、わりと簡単に切れます。やすりでの整形はけっこう難儀しました。ここが一番時間掛かるかも。

全て切り抜くと大きい穴が空くので、両端にねじ穴をドリルで空けます。シングル時代の名残として旧ねじ穴が残るので、やむなく白いテープを貼って隠してます。写真でもわずかに確認出来る、ピックアップ両端のシールの跡はねじ穴を隠すためのものです。このあたり、もう少しスマートに出来ないか思案中ではあります。

ちなみに通常のFenderストラト用ピックガードは微妙にねじ穴の位置が合いません。Carvinのこのシリーズ専用のものがサウンドハウスに売ってますが、SSSのものしかないので、通常のハムバッカーを載せるには、結局自分で加工するか、オーダーを出すしかない感じです。

というわけで

肝心の音についてですが、アッシュとエボニー指板が効いているのか、かなりジャキーンと高音がはっきりと出る感じです。マホガニーボディのギターとはやはり比ぶべくもなく中低音は薄さを感じますが、その分レンジは広いです。

実際に録音し比べて見ましたが、マホガニーのメインギターに比べてもレンジはこのギターの方が低音、高音ともにはっきりと伸びています。その分前へ出る成分が相対的に少ないのか、大人数編成バンドではやや埋もれます。カッティングやアルペジオなどクリーントーン、及び4人編成など、キーボードのいないような少人数だと、そのレンジの広さが最大限に生きるだろう、と感じました。

LANEY IRT-STUDIOでライン録音。何も足さず何も引かず。

家のスタンドにはストラト型のほぼ同じ形状のギターが数本ならんでいる状態になってます。

昔、ES-335も一年ぐらいで売ってしまったし、どうにも箱ものは肌に合わず、レスポールは体型的に似合わないし重すぎ、テレキャスはシェイプは好きでもアームがない、というわけで、ストラトの形にどうしても落ち着いてしまいますね。

 

今回のは中古である上、ピックガード裏に配線があるタイプなので、電装系も色々いじくってみようかと思ってます。また改造の際にはこのブログで触れることになりそうです。