梅田エリアでは数少ない自家焙煎珈琲店。新梅田シティへ向かう地下通路を出て、右を向くとすぐあるので、迷うことはまずないでしょう。店の隣の7th noteというリハーサルスタジオを個人的によく使っていたので、なじみ深い場所ではあるんですが、普通の感覚からするとスカイビルがあるだけの梅田の外れという感覚でしょう。
さてさて、緑と赤のコントラストが印象的な入り口はカフェというか、ハワイ料理の店みたいな様相ですが、外からも覗けるほどに巨大な焙煎機がカウンター越しには置いてあります。
内装はアメリカンな雰囲気を醸し出しており、ヨーロピアン系の多いカフェ業態の店の中では異色。豆売りよりはカフェがメインで、2階の広い喫茶スペースは貸し切ってのイベントも可能。テーブルで20席、カウンターで10席ほどもあり、とにかく空間の使い方が贅沢でゆったりしています。外から見るよりも相当に広く、ウォーターサーバーの水も飲み放題でwifi完備。勉強している人や長話している人など、長居できるのも分かろうというもの。
1階にはパン屋が併設されていますが、開店当初から豆販売もやっており、コーヒーに力を抜いている感じは全くなく、コーヒーだけで10種類近くを常備しています。この辺り好感が持てますね。
今回はオリジナルブレンドを注文。1階のカウンターで先に注文するスタイルです。
ブレンドは苦み、コクを主体としてバランスが取られており、酸味はあまり無く、わずかなと甘みと上品な香りが印象的でした。帰りに豆も購入。
後になって、あまり見たことのないネパールの豆なども注文しましたが、こちらは野性味ある香りで強めのコーヒーとなっていました。
さて、どの豆にしても味は悪くなく、スペシャルティコーヒーのカラフルな味もそれなりに出ているものの、劇的に美味いというほどでもありません。そのわりに値上がりがすさまじく、開店当初に500円程度だったコーヒーが、現在は一杯700円になるようなものまであります。コーヒー自体にその値段分の価値があるかというと甚だ疑問であり、中のゆったりしたスペースでのくつろぎ代を含んでいると考える方が適当です。この回転率の悪さがコーヒー自体の値段に反映されていると思うと、致し方ない気分にもなってきますが…。
店の詳細
阪急三番街のカフェ・バーンホーフ梅田店以外、これといった自家焙煎珈琲店が無い梅田エリアにおいて、ここの存在は貴重。ただ、個人的には凄まじい値上がり以降、あまり行かなくなってしまいました。広い店内で過ごしやすいため、一人でコーヒーを楽しむと言うより、友人を引き連れて長話をする際によく利用します。
Cafe Tipo8
カフェ:○
豆販売:○
営業時間:〈平日〉8:00〜18:00/〈土・日〉10:00〜18:00
定休日:不定休