add9コードあれこれ・その2

だいぶ前に書いた記事「add9コードあれこれ・その1」ではCadd9、Aadd9、Eadd9を紹介していますが、それに漏れたものを今回は解説です。アコギで人気の透明感ある響きに酔いしれてください。

定番中の定番、Dadd9

1-dadd9
こちらはCやAと並ぶadd9の定番、Dadd9。

メジャー、マイナーの区別が付かなくなるところもAadd9と同じで、上からR-5th-9thと並ぶ構成音も同じ。ここから1弦2fをハンマリングしてDに持って行くのはアコギの定番奏法。

 

使い勝手良し、Gadd9

2-gadd9
オープンコードのGに9th(3弦2f)を付けることでGadd9が出来上がります。5弦2fを押さえてもいいですが、ミュートした方がどう考えても気が楽。

このコードは9thの音が最低音と最高音の真ん中ぐらいに入ってくるので、嫌味にならず綺麗に響きます。個人的にかなりおすすめな一品。

 

Dadd9のハイコード版

3-dadd9
こちらは発展系。Dコードの場合1弦を開放にするとadd9になるので、ハイコードのDから1弦を開放に、さらにルートを5弦5fではなく4弦開放で鳴らすことで上のような形になります。1弦より2弦の方が音が高くなるフォームなので、アルペジオすると面白い雰囲気に。

4-dmadd9
で、こちらが上のもののマイナーバージョン。コードネームにするとDmadd9あるいはDm(9)。一番上で紹介したものでは3度の音が入っていないのでマイナーとメジャーの区別が付きませんが、こちらは2弦を変えることで区別を付けられます。さらに3弦7fを5fにすることでDm7add9(普通はDm7(9)と表記)も作ることができます。

 

さてさて、いかがだったでしょうか。その1を上げたあとに、TwitterでDadd9が入ってないという指摘を受けたのもかれこれ一年ぐらい前の話ですが、ようやくその2をお届けすることができました。

add9コードは他にもポリスのアンディ・サマーズ・スタイルのものなど、いくらでも作ることができます。気が向いたらその3をつくるので、皆さんも是非色々考えて作ってみてください。