エフェクターボードは全ギタリストのロマンの象徴。ボードにレイアウトを考えるのが至福のときというギタリストは少なくないでしょう。一昔前まではハードケースに並べるしかなかった選択も、いまではたくさん増えています。
最近ではペダルトレインがかなり流行してて、幅を効かせていますね。
ありそうでなかった発想はたしかに素晴らしいですが、でかくて重くて高いのが難点。
最近、僕の周りはこれのシェアが凄いことになっており、それだけでも天の邪鬼な僕は使いたくなくなってきます。たしかに便利で良くできているんですけどね。金属の板に1万円て…。その額を潔しとせず、100均ですのこを買ってきて自作している人も多々見受けられます。
僕は昔からソフトケースに板をしいて、その上にエフェクターを載せてボードを作っています。複雑なスイッチングなどしないシンプルなものであればこれで十分じゃないでしょうか。
持ち運びにはソフトケースに限る
ハードケースはいわゆるエフェクターボードという雰囲気がありありと出るし、独特の強そうな感じが捨てがたいんですが、ケース自体が重いし、持ち運ぶと足に当たって痛いんですよね。特に電車と徒歩で移動している人にはきつい代物です。肩掛けもできるソフトケースは持ち運びの効率を考えると良い選択です。
僕はKIKUTANIのこの定番モデルを使っていますが、重さに負けて落下したこともチャックが壊れたこともありません。安いわりには良くできています。
板を一枚用意する
ソフトケースだけでは実際に使うときに使いにくいので、取り出せる板を用意します。ホームセンターに行って買ってきて、シコシコ切り削ってもいいですし、ちょうどの木材をネットで調達するのも有効。やや値段が上がりますが、最近では加工して送ってくれるところもすくなくないです。
板の両端には取り出しやすいように取っ手を取り付けます。無くても良いと言えばいいです。というか、むしろジャックの位置が制限されるし、面積が減るので、付けないというのも一つの手です。別に後ろからひもを出しておくとか、そんなものでも持ち運ぶための目的には十分です。
僕は滑らないよう下にゴム足を付けていますが、これはあった方がいいですね。雰囲気が本物っぽくなるし、上にワウなどを乗せる人は滑ると普通に困りますので。ただし、上から踏みつけるものなので、端の4つだけでなく、できれば6つ程度付けたほうがいいと思います。
エフェクターの設置
エフェクターの接着には誰もが悩むところです。色々な人が様々な方法を編み出していますが、大きく分けて3つほどやり方があるようです。
・ベルクロで接着
・ケースのふたにスポンジなど詰めて、移動中のみ固定する
・ネジ止め
ベルクロ(マジックテープ)接着
定番のやり方。僕も紆余曲折へた上、結局これでやってます。エフェクターケースに付属のペラペラのものは糊ごと剥がれますので使えません。これは大体の人が経験していることでしょう。
そこで、結局はこれに頼ることになります。
スポンジ詰め
ソフトケースだとやりにくい方法。ハードケースのふた部分にスポンジを詰めて、上から圧迫することで移動中のずれを防ぎます。
簡単で手軽ですが、演奏中は固定されていないため、頻繁に踏んでると位置がずれてくるし、本体が動くのでジャックに負担が掛かってきます。着脱が容易なので、頻繁に入れ替える人向け。
ネジ止め
背面のふたを止めるネジで、一緒に固定してしまうやり方。額縁やパズルを吊すための「豆カン」を利用している人が多いようです。V字の方を、底面のふたを止めるネジで本体に装着して、ねじ穴の方をボードに使うのが良さそうです。V字の方はワッシャーを噛ませる必要があるかも知れません。
接合度でいうとトップクラスですが、簡単に並べ替えられなくなります。自分の中で使うものが完全に決まっている場合はありでしょう。
というわけで
ソフトケース+板という選択はわりと誰でも考えつくことでして、実際にこんな製品もありますね。
これは薄い金属板がエフェクター置き用に入っているソフトケース。これの一番小さなものを所持していますが、なかなか使いやすいです。サイズの種類が少ないのとやや高価なのが難点。高価な分、外のケースはしっかりしています。
さて、せっかくなのでそんな自作ボードで出した音を置いておきます。去年やったインストのトリオでのライブ。曲は「Far Country」というオリジナルです。ボードの中に入ってるエフェクターについてはまたおいおいということで。