MXRのM234 Analog Chorusは、昨今あまり見ることのなくなってきたアナログのコーラスとしては定番のものの一つ。値段も手頃で、人気の逸品ですね。僕は長年BOSSのSuper Chorus CH-1を使っていましたが、それが壊れてしまったので、新しくこれを買いました。
きれいなコーラス
コントロールはそれぞれ
LEVEL…エフェクト音の音量
DEPTH…エフェクトの掛かる深さ
RATE…揺らぎの長短
HIGH…高域のエフェクト量
LOW…低域のエフェクト量
となっています。
音質は一言で言うときれいなコーラス音という感じで、アルペジオやカッティング、あるいはアコギに軽く掛けたりするのに最適な感じです。BOSSのCH-1も割とそんな感じの音質でしたが、ナチュラルさはさらに上を行っているように感じます。清涼感があるものの、暖かみを感じるところもあり、その辺がアナログならではかなと思います。
RATEを上げていくと、結構な揺らぎは得られますが、基本的にエグいのは苦手です。フランジャーに迫るような効果が欲しい場合は別の物を買いましょう。
フィルターが面白い
HIGHとLOWのつまみで、高域と低域に掛かるエフェクト量を別個に調整できます。これが存外に面白い。HIGHだけを強くすると煌びやかになりますし、LOWだけに掛けてぶよぶよの低音にしてオープンコードをかき鳴らしたりすると、不安定に波打ちながらも響きがはっきりした、独特のサウンドが得られます。これはあまり他のコーラスペダルには無いものですね。
下に僕が作った動画を上げてますが、途中からフィルターで遊んでいるので、参考にどうぞ。
自然なコーラスが欲しい人にはうってつけ
掛かりはナチュラルで暖かく、フィルターとRATEの幅の広さもあって、音作りは結構幅広くできます。
ちなみに、これをベースにして歪んだ音に合わせたチューンが施されたザック・ワイルド・モデルもありますが、レビューとか見ると、あまり差がないような感じですね。
エグい音は苦手なので、その辺が欲しい人は却下でいいかと。値段も手頃ですし、ペダルも小さいので(Corona miniには負けますが)ボードの省スペース化にも貢献できます。個人的にはアナログディレイのCarbon Copyより気に入っています。