ポルト観光を終え、次の日は北に向かいギマランイスを目的地に。ギマランイスは初代ポルトガル国王が登場した地であり、城跡などが残っています。
ポルト出発
ポルトからはいくつか行き方がありますが、今回はバスを選択。電車でも全然行けるようなので、そっちでもよかったんですけど、バスの方が少し所要時間が短いです。
ポルトからギマランイスへのバスはARRIVAというバス会社が運営しており、停留所は街の北側。地下鉄でサン・ベントからトリンダーデ駅へ向かい、北へ数分歩きます。高架の下をくぐってしばらく行くと、目立たないところにバスが一杯停まっている場所があります。このバス停はいくつかのバス会社で共有されているようで、チケットを買いに事務所に入ると、「ギマランイスはあっちだ」と隣の事務所を案内されました。
バスは出発後、しばらくポルト市内をうろうろしてから高速道路へ入ります。
到着
ギマランイスのバス停はショッピングセンターと繋がっており、地方の小さい街にしては大きい停留所です。スロヴェニアの首都のものより大きい気がしますね。ショッピングセンターはその名も「Guimaraeshopping(ギマランイショッピング)」。
フードコートには後ほど帰り際にお世話になることになります。
徒歩数分で美しい旧市街へ
住宅街に入ると、一本道で旧市街へ。この住宅街が非常に美しい家並みで、リスボンやポルトの都市の光景とは違う、伸びやかな雰囲気が漂っています。
街中はそんなに広くないので、数時間も歩いていると、なんとなく回れます。
数多くヨーロッパの田舎町を見てきましたが、ここはどの街にもひけをとらない美しさです。その割には観光客が非常に少なく、街中には観光客らしき人はほとんどいませんでした。
誰かが言ってましたが、ポルトガルはどうも観光のためのプロモーションが下手なのかもしれません。
ギマランイス城へ
ギマランイス城は街の外れの高台にあるので、そこまでまた少し歩きます。城に登る高台の麓には幼稚園があり、そこの園児達が外でピクニックしてました。こんなきれいなところでピクニックできたらさぞ良かろうなあ、としみじみ感じてしまう、のどかで美しい街です。
城のとなりにはブラガンサ公爵の館があり、こちらの方が城より目立っています。たくさんある煙突がトレードマーク。中にも入れるようですが、今回は時間も無かったので見るだけにしておきました。
城はヨーロッパに多い、復元を済ませて観光用に整理されているものではなく、壁だけが残った廃墟という感じです。10世紀ごろの遺物なので仕方ないでしょう。まるでマリオのクッパの城のよう。城の中には白人系の観光客がちらほらと見えましたが、人が多いということはなく、閑散としています。
繊維で有名なギマランイス
街中で最も美しいと言われるサンタ・マリア通りの中に、特産の布であつらえたハンカチやぬいぐるみなどを売っているCHAFARICAという店を発見。
CHAFARICAは絵に描いたような可愛らしい店内に愛らしい雑貨が溢れる店。かわいいもの好きな女性にはたまらないでしょう。
ここでは親戚の土産に巾着袋と、家に飾るガロを買いました。ガロはポルトガルの幸せの象徴。都市部にいくと、既製品のガロが山ほど土産になっていますが、このギマランイスのこの一品は一点物ですべて違う柄が付いていて、一番良かったですね。
ポルトへ帰還
来たときと同様にバス停まで戻ります。帰りは遅い昼食をギマランイショッピングの中のフードコートで。ここでもアジア系は珍しいのか、ちらちらとこちらを窺う人がいるほど。
フードコートとはいえ、マカロニパスタを選んで、具を選ぶと、その場で炒めて調理してくれる本格派です。こちらのフードコートは結構このタイプが多いですね。
お腹を満たしてから、ポルトに帰還。帰りは運転が荒く、気持ちが悪くなりました。バスに弱い人は電車をおすすめします…。