Freetel(フリーテル)発、気鋭のSIMフリースマートフォン「REI -麗-」を入手したので、ちょっとレビューしてみます。
スマホの代わりに使っていた中華製のタブレットがこの度壊れてしまい、ヨドバシに現物を見に行って、一目で気に入ってしまったSAMURAI REI。ヨドバシではおよそ32,000円でポイント10%。ネットでは3万を切ると書かれていますが、ヨドバシでもポイント分を引くと3万を切っています。
一週間ほど使って、慣れてきましたので、気に入ったところ〜いまいちなところを列挙してみます。
ハイエンド機に劣らない高級感
一目瞭然で分かるのがその高級感。一体成形のボディであるのもありますが、液晶周りの質感の丁寧さはそれ以上に特筆すべきところ。
エッヂが軽く湾曲しており、そこからガラスが伸びてくるかのようなデザインの美しさは、ハイエンド機を凌駕します。実際、ヨドバシに展示してあった同価格帯の他のSIMフリースマホと比べてみても、その質感の差は歴然。iPhoneのパクリと指摘されるほどの、酷似したデザインですが、背面の作りなども含め、本家を越えているかもしれません。
SIMカードの挿入口もトレイ式になっており、背面カバーを剥がす形式のものも多い中、高級感を醸し出すのに一役買っています。
非常に美しい液晶
液晶はきれいです。これもヨドバシで他機種と比較した感覚になりますが、スペック云々ではなく、ぱっと見た感じがもう圧倒的に美しいのは、液晶を纏う材質のせいか。
ちなみに、液晶保護フィルムを選ぶ際にツヤ無しのアンチグレアタイプを選ぶと、この美しさが半減してしまいます。これは僕がやってしまった失敗です。画面のきれいさや高級感を保ちたい場合は、光沢ありの方を選んだ方がいいですよ。
あるいは、手帳型のカバーも本体のアルミとよく似合いそう。
FREETELボタンの良好な使い勝手
指紋認証機能を兼ねる、FREETELボタン。複数の機能を兼ねており、タップ – 戻る
クリック – ホーム表示
ダブルクリック – 使用中アプリ表示
という独特なものですが、実際に使ってみると、結構使いやすいです。長年のクセで、ブラウザのバック時にはボタンの右の何もないところに指が行くことも多々ありましたが、そのうち慣れてくるでしょう。
これによって液晶画面下部にナビゲーションメニューを表示させる必要がなくなるので、液晶を広く使えるというのも、地味にありがたいところです。
指紋認証は使っていないので何ともですが、精度がもう一つという意見もあるようですね。
必要十分なスペック
オクタコア1.3GHz、RAMが2GB、ROMは32GB。Micro SD XCの最大容量128GBまで拡張可能。液晶は5.2インチ。本体は大きすぎず小さすぎず、処理速度も十分。一定の価格内でのスペック維持や液晶の大きさなど、かなり時間を掛けて落とし込んできたんじゃないかと思います。
ちなみに、なかなかの薄型軽量。特にこの薄さは、質感と相まって、手に馴染みます。
カメラアプリは独自の物
Freetelカメラアプリは、独自のものを搭載。明るさ調整などの必要機能に加えて、下のような特殊なメニューを搭載しています。これは公式HPを見てもかなりウリにしている機能みたいですね。
パノラマとかHDRとか色々あります。一番下の一眼レフってのは、実際の一眼レフヘビーユーザーからすると、興味深いメニューですが、ピントの合った部分以外をぼかして、浅い被写界深度を擬似的に作り出す機能みたいです。撮影後にスライダーでぼかし具合を設定できました。
カメラ自体は1,300万画素。スマホの撮影機能としては十分な代物ではありますが、暗所は苦手です。イルミネーションとかはあまり期待できないかもしれません。
サウンド
過去に所有したBeats Audioが搭載されたhtc butterflyほどのインパクトはありませんが、サウンドも良好です。少し低音がきつく、モコモコしているような気もしますが、まあ一般のニーズに合わせたというところでしょう。ソフトでのEQ調整でなんとでもなりそうな範疇。
Micro SDも128GBまでいけるので、必要ならば僕がやってるように、時代遅れな大容量ジュークボックス化も可能。
内蔵スピーカーも音量、音質ともにiPhoneとそう変わらないぐらいに思えます。まあ、こんなものでしょう。
デフォルトランチャーは微妙
ここからがいまいちかな…、と感じた点になります。
デフォルトのホーム画面として、Freetel Launcherが搭載されていますが、iPhoneと同じく、インストールしたアプリが片っ端からアイコンとしてホームに並んでいく仕様。どれだけiPhone好きやねん…。
Androidの利点として、ホームにエイリアスを置いて、すっきりさせられるというのがありますが、このランチャーでは出来ません。新しい物を入れた方がいいと思います。
スワイプアップランチャーとフリック入力
この機器特有のメニューとして、最下部から上にスワイプすることで、メニューを表示させられます。Wi-FiやBluetoothなどのオンオフと起動中のアプリがここに表示される仕様。
親指で作業しているときにさっと出せるので非常に便利な反面、フリック入力中、誤って呼び出されてくるので、非常に煩わしい。
特に一番下にある「わをん」のところを上にフリックすると、5割以上の確率で現れます。文字盤の少し上の部分をフリックすればいいのですが、そんな地味なテクニックを磨いても…。
回避策
これを回避軽減するために、ソフトウェアキーボードの文字盤自体を上に拡張することも有効。
Google付属の日本語入力では
設定 – 言語と入力 – Google日本語入力 – ソフトウェアキーボードの詳細設定
の中の「キーボードの高さ設定」という項目で、キーボード自体を大きくして軽減出来ます。
ただ、これでも完全に回避するまでには至らないので、どうしても気になる方は
設定 – ナビゲーションバー
から、下部ナビゲーションバーを表示するしかないでしょう。
ちなみに、僕は日頃からATOKを使ってますが、これならキーボードの位置自体を動かせるので、抜本的解決が可能。
「あA1」と書いてあるところを長押し。ATOKメニューが出てくるので、そこから高さ調整を選択すると、キーボード自体を上下できます。少し上にあげておけば、誤動作もなくなります。
ナノSIMとMicro SDの併用不可
スロットが共通のため、Nano SIMとMicro SDは併用出来ません。SDを使う人は多いと思うので、今から回線を選ぶ人はMicro SIMが無難でしょう。僕はOCNモバイルONEの標準SIMをマイクロの大きさに刈り取って使ってみましたが、普通に使えました。(良い子は真似しないように。)
ナノSIMをマイクロに変換するには、アダプターを噛ませると良いです。
ちなみに、モバイルネットワークのAPNにはデフォルトで国内MVNOのほとんどの種類が揃っています。過信は禁物という記事もみかけますが、OCNは普通にこれで繋がりました。
まとめ
1週間ぐらい使いましたが、今まで持ったスマホのなかでもかなりお気に入りの一品となっています。やはり、美しいデザインと高級感は持った感じが気持ちが良いし、スペック的にも、ほぼ全ての作業がストレスなく進行します。
デフォルトの壁紙がフジヤマだったり、パッケージに「麗」と大きく書いてあるところなど、かなり海外進出、それも欧米圏を視野にいれた機種といえます。
スマホ市場では常に劣勢の日本製ですが、久しぶりに海外製と張り合えそうなモデルに出会いました。中級機以上のスマホをお探しの方には超おすすめです!