Billy Joel「Just The Way You Are(素顔のままで)」サックスソロをギターで弾いてみる

ビリー・ジョエルの曲の中でも一、二を争う人気曲「Just The Way You Are」。「素顔のままで」という邦題を付けられたこの曲はお洒落でカッコいいサックスが全面的にフィーチュアされています。情感たっぷりに歌いあげられた16小節のソロは、ベストオブサックスソロに挙げる人も多いんではないでしょうか。

今回のギターで弾いてみるシリーズはこのソロを扱います。下は僕が弾いた動画。スロー再生で譜面まで付いてる親切仕様。この記事いらんやん…というツッコミはなしで。

 

冒頭部

ソロ本編に入る前の冒頭部分

エレピのイントロフレーズに乗っかってくるサックス。基本的にはDのコードトーンで、4小節目はDからGへのコードトーンへ移行して上昇しています。ギターで弾くと1弦上に1音ずつ並ぶのでかなり難しいですが、僕は3弦に移る際に中指に変えることで対処しています。

 

ソロ前半

上段は何てことのないフレーズですが、サックスならではの歌うような緩急や強弱をあるていど再現したいところです。ギターではなかなか追いつけないのが正直なところですが…。

下段はG→Gm→Dのコードに合わせたコードトーンのフレーズ。G、Gmの部分は最後の一音で3度を入れて違いを演出しています。この3度の音はかなり弱く吹かれており、耳を凝らして聴かないと聞こえないぐらいですが、それがまた良いですね。ここはリズム的にもうまくポリリズミックに演出されており、ソロ中でも印象的です。下段最後の4弦から1弦への跳躍はギターでは絶対思いつきませんね。

 

ソロ後半

こちらも上段はコードトーン。1度からのスタートでわかりやすい運指です。上段から下段に掛けての2拍3連はソロを締めるための重要なパーツ。

下段冒頭のチョーキングはややスローにやると原曲っぽくなります。最後にかけてはスライドを多用することで、サックスのなめらかなレガートを再現しようと試みています。

 

まとめ

サックスのソロなので、ギターには考えつきにくそうな音の跳躍があったり、難しい運指があったりと、採譜やポジションを考えるのも色々と面白い作業でした。出来るだけうまくレガートを使うことで、それらしい雰囲気を目指しています。

ところでこれ、出来があまりに良すぎますし、多分書きソロでしょうね。アドリブでこれをやってたら凄すぎますが…。

個人的に、ライブなどでもしっかりソロを書いて望みたいというか、作り上げたものを情感込めて弾く方が性に合っているんじゃないかと感じている今日この頃です。どうせ作るならこれぐらいの完成度のものを作ってみたいですが、ものすごいセンスと発想力が要りそうですね。