ハイブリッド・ピッキングのすすめ

ハイブリッド・ピッキングは中指が普通のピッキングに混ざっている奏法です。中指を使ったピッキングがオルタネイト・ピッキングやスウィープとシームレスに融合しているようなイメージで、通常のピッキングの延長として指を使っている点が、従来のチキン・ピッキングとは少し違います。

慣れてくると弦移動が簡単になり、フラットピックだけでは少し弾きにくいフレーズを生み出したりもできます。

練習してみる

ペンタトニック・スケールを上昇してみます。

各弦の1音目を中指、2音目をダウンピッキングで演奏。始めの6弦だけはハンマリングを使用。これは動画でも言っている通り、中指で弾くひとつ前の音はダウンピッキングにしておきたいためです。

使えるフレーズを紹介

ペンタトニックの上昇、下降

動画でやっているもの。上昇はこの音列を普通にピッキングすると結構難しいです。下降は普通に弾けますが、速さは中指をつかう方が出ます。

ペンタトニックの下降・その2


こちらはマーティン・ミラーがしばしば使うフレーズ。普通のペンタトニックなんですが、下がろうとしてまた一音だけポンと上がるという音列はギター的にはあまり見る機会がないもので、ハイブリッド・ピッキングならではのフレーズとも言えますね。

コードトーンのアルペジオ


リッチー・コッツェンがフュージョンとかやっていた頃に使っていたmaj7(9)のアルペジオ。これも中指を使わずにスウィープで練習しても弾けますが、中指を使うと綺麗に分離しやすくなります。


こちらは僕が自分で作ったツーファイブタイプのフレーズ。中指なしで弾くのはできなくはないですが、少し難しいです。

まとめ

ハイブリッド・ピッキングはモダンなスタイルも作りやすく、既存のテクニックの延長で入れられるため、特に速弾き指向のギタリストにはおすすめな弾き方です。

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動画で言っていますが、弦移動のアップ・ピッキングが少し衰える可能性はあるので、その辺をどう捉えるかでしょうね。テクニックを身につけるのに時間を掛けた人ほど、それを捨てるのには勇気も要りますし、抵抗を感じるものなので。