ワイヤレスとシールドを実演で比較してみた

ワイヤレスも最近ではアンプやエフェクターに内蔵されたものも増え、ずいぶん身近になってきました。そんなワイヤレスの影響といえばまっさきに挙がるのが遅延と音質劣化。遅延については、現在の製品はどれもすでに5ms程度の話になっており、まともな製品であればほぼ無視できるレベル。あとは音質の劣化についてですが、今回この点について録音の上検証してみました。

使用するのはワイヤレスシステムの中でももっとも売れているであろうXvive XV-U2。シールドはProvidenceの中クラスのものです。

ワイヤレスのメリット・デメリット

メリット

ワイヤレスシステムの最大のメリットはシールドが無いことの解放感。これは味わった者にしかわかりませんが、とてつもなく大きいです。ライブでフリーに動けるというのはもちろん、意外にも家での練習時にとても快適です。

いい加減なライブハウスやスタジオなどではアンプやマイクのアースをきちんと取れていない場所がちらほらあり、場合によってはマイクやアンプのスイッチを介して感電の危険があります。これは直接シールドを繋がないことで回避できるため、あまり語られることがないですが、貴重なメリットです。

デメリット

どのような機器でもトランスミッター側はバッテリーか電池駆動なため、切れると単なる置物になります。電池は予備を持ってると対処できますが、バッテリー駆動は充電終了までは使えません。これが怖いので結局本番では万一のためにシールドも持ち歩くことになるでしょう。

あとは問題の音質劣化。これが今回の記事のメインです。

クリーントーン比較

ケーブル

ワイヤレス

所感

違いとしては本当に微細なものですね。弾いた感覚としてはワイヤレスの方が若干キンキンした成分が強く、相対的な中域の減少を感じますが、本当に敏感な人以外にはほぼ分からないと思います。

ディストーション比較

ケーブル

ワイヤレス

所感

歪ませてしまうとさらにわかりにくくなります。ピッキングの強弱による音色の差も圧縮により目立たなくなり、ブラインドテストでもほぼ分からないレベルでしょう。弾く感覚としてもほぼ同じように弾けます。

まとめ

予想していた通りですが、ほとんどわからないといった結論に達しました。クリーンの中域の減少は、ジャズのようにクリーンがメインでかつ中域のふくらみを大事にするジャンルではもっと目立つかもしれません。今回試していませんが、メタル系のハイゲインもキンキンしやすくなるかもしれませんね。

ブルース〜ハードロックまでのゲイン幅であれば、ほぼケーブルとの差は分からないレベルに落ち着きそうなので、シールドがない解放感が勝ちそうですね。

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