音楽制作、動画編集に向いたMacで使えるデバイスを探求する

僕のパソコン作業の6割ぐらいは音楽制作と動画編集、制作です。動画編集にはFilmora、音楽制作にはLogicを使用しています。この手の制作ソフトのほぼ全てはタイムラインが横に並びます。

ゆえに横スクロールの使用頻度は単なるビジネス系ソフトと比べ物にならず、およそ必須といって良いでしょう。

そんな人はいまの時代では少なくないと思うんですが、世の中のほとんどのマウスには

横スクロールがありません

横スクロールのないデバイスはこの手の作業では致命的と言ってよく、まずそこで大多数のデバイスが候補から滑り落ちていきます。Appleご自慢のMagic系デバイスを除けば、この時点でほとんどなくなると言っても言い過ぎではありません。

さらにマウスを持つ手(僕の場合は右手ですが)で、ほかの作業を兼ねようと思うと、ほぼ数機種に絞られます。僕はだいたいマウスの方で

・進む、戻る
・ウインドウを閉じる
・リターン
・新しいウインドウで開く
・タブの切替

という程度の作業はできるようにしています。

この作業をするためにステアーマウスやBetter Touch Tool、場合によってはKarabiner-Elementsなどが必須となってきますが、いかなるソフトウェアを使っても、無いボタンを増やすことはできません。

ステアーマウス

Better Touch Tool

Karabiner Elements

というわけなので、ここ10年ぐらいで僕が放浪してきた機種をまとめて紹介しようかと思います。

Macで使えるデバイスを探索する

Apple Magic Mouse

Magic Mouse (USB-C) - ホワイト(Multi-Touch対応)

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僕自身、10年ほどこれをずっと使っていましたが、初めて買ったiMacに付いていたという理由だけで使っていました。モノは非常に良く、デザインもMacと完璧に調和し、普通の作業にはなんら問題ありません。少し背が低く手首に負担がかかりやすく、誤作動が多いため、現在のマシンに変えてからは使っていません。

Better Touch Toolが必須。

<長所>
ジェスチャーで色々できる(多ボタンマウスほどではない)、純正ならではのヌルヌルスクロール、直感的操作

<短所>
背が低い、重い、誤作動が多い、高い(旧型は中古で安い)

Apple Magic Trackpad

Magic Trackpad (USB-C) - ブラック(Multi-Touch対応)

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直感的な操作はマウス以上。MacBookとの操作の統一にはこれ。しかし、トラックパッド系の泣き所であるドラッグのしにくさによって、早々にメインから脱落しました。ブラウジングなどに特化すれば最強です。誤作動はマウス以上に多いです。

Better Touch Tool必須。

<長所>
直感的、ジェスチャーで色々できる(面積が広い分マウス以上)、純正ならではのヌルヌルスクロール、直感的操作

<短所>
ドラッグが非常にしづらい(3本指、2本指の色々試してもマウスに遠く及ばず)、誤作動非常に多い、手のひらが宙に浮いているため疲れる、高い(旧型は中古で安い)

ケンジントン Slim Blade トラックボール

Kensington ケンジントンスリムブレード

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次に試したのがケンジントンの人気トラックボール。これは横スクロールがないのですが、横スクロールがないことの不便さを実感する一台となりました…。四隅に配されたボタンはうまく使えば色々できますが、僕の使い方には馴染みませんでした。

ステアーマウスが必須。

<長所>
大きいボールで操作しやすい、見た目がかっこいい、スクロールは気持ち良い

<短所>
横スクロールがない、右手で構えた場合左上など押下しにくい(左手では右上か)、高い

エレコム Deft Proトラックボール

次はエレコムの多ボタントラックボール。こちらは横スクロールはないですが、チルトで横にホイールが動くので、それでスクロールの代用をするつもりでした。

チルトはカチッと倒したときだけに動くので、長く動かしたいときは何回も倒さねばならず、かといって細かい動きをしたいときには逆に動きすぎる、というまったくダメな代物です。
結局はボタンを押しながら通常ホイールを回すことで横に対応する、という荒業をつかっていました。

多ボタンは非常に使いやすく、ボールの操作感も思ったよりもずっと良いです。ボタンがとにかく多いので、操作を大量に割り当てて、ブラウジング程度なら右手だけで完了という状態でした。わりと長く使っていたほうです。

ステアーマウスが必須。

<長所>
ボタンが多いのであらゆる操作が割り当てられる、上にボールが付いているのは操作しやすい

<短所>
少しでかい、チルトは非常に使いにくい、ドラッグは少しやりにくい、ホイールの質感が悪い

サンワサプライ 400-MAWBT196LED

こちらは現在暫定的にメインになっているマウス。上のDeft Proを使った後にこれになったので、久しぶりにマウスに戻った感想としては、やはりドラッグはマウスが一番ということ。あと、このエルゴノミクスデザインがなかなか持ちやすいです。

マウスとしてはロジクールみたいな高級品に比べると、まったくチャチな代物で、安物感が出まくりです。上のボタンをちまちま押して6機能を切り替えられるのがウリですが、6もあると何回も押さねばならず、逆に使いません。2ぐらいで良かったのに。あと、横ホイールが上についているので、少し親指の位置を変えないと動かせません。が、チルトの使いにくさに比べたら些細な問題です。

<長所>
非常に持ちやすい(個人差があるかと)、軽い、安い

<短所>
チープ、横ホイールが上部にあって回しにくい、6機能もいらない、ボタンが少ない(BTボタン、機能切り替えボタンで信号が送れない)

現在のマウスの設定について

暫定使用中のサンワサプライのマウスは以下のようなボタンが付いています。

縦・横ホイール
主クリック
副クリック
ホイールクリック(ミドルクリック)
進む
戻る

まあ、大体の横スクロール付きマウスはこんな感じでしょう。プラス2個ぐらいあればもう少し自由度が聞くんですが、なんとか練りに練って、現在のステアーマウスの設定はこんな感じにしています。

で、親指手前で一番押しやすい[戻る]ボタンになんの設定もせずに、これをファンクションキーとして使っています。これを押しながら人差し指、中指で他のボタンを操作することで、二重の機能を持たせています。

場所によっては制作系ソフト用とブラウジング、Finder用として、アプリごとに別の機能が使えるようにしています。ステアーマウス万歳。

これによって、なんとかこのボタン数でやりくりしています。本当はコピーペーストとかもなんとかしたいんですが、ボタンが足りません。

まとめ

この手のクリエィティブ系の作業をメインにしている人のブログを見ると、皆さん工夫に工夫を重ねていられるのがわかります。左手デバイスも考えましたが、片手でできるのに越したことはなく、結構高いので二の足を踏んでます。

縦横スクロール+マルチファンクションな高級マウスをどこか出してくれたら、2万ぐらいでも買う人は結構いると思うんですけどね。どこか出してくれないでしょうか。