オルガンソロをギターで弾く・Burn編

先日のHighway Star編に続きまして、Burn編をお送りします。この数年の間にギターもオルガンも進化を遂げているのか、Highway Star以上に洗練されたソロをどちらもやってますね。

定評あるRHINOレーベルのリマスター&過去の未収録テイクも入ってて、至れり尽くせり。

 


難易度は同じようなものですが、ギターでは出せないノイズが入ってたりして、雰囲気を出すのは中々難しいです。ではいってみましょう。

今回は長いので、前半後半に分けてます。いっぺんに一枚で欲しい人はメールください。Deep PurpleのBurn、オルガンソロ風の譜面です。

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出だしは鍵盤特有のダブルノートでロングトーンから。ギターでは、スライドとかを駆使してかっこよく決めないと、ただ弾くだけで終わってしまいそう。

2段目からは前半の肝になるアルペジオですが、鍵盤で弾くとたいしたことはないもののギターで弾くと難しい、という典型的な例。バックのコードはGmのままですが、ソロでは一拍ごとにGmとFのコードトーンが入れ替わり現れる、という寸法です。このタブ譜での運指は僕がかんがえたものなので、ほかにもっと良い方法があるという人もいるかもしれません。ちなみに最後の7fは動画では間違えて違う音を弾いてます。

4段目からのアルペジオは本ソロのハイライト。譜割りは3連に始まり、徐々に速くなってるので、これはどう考えても正しいとは言えません。まぁ、参考程度に。途中からはじまるスウィープはCsus4のアルペジオになってます。このアルペジオが非常にかっこいい響きなので、ここは弾いてて気持ちの良い場所です。難しいですけどね…。

その後、ハモンドオルガン特有のノイズ部分があります。ここはギターでは再現不能なので、適当にアームを使ってお茶を濁してます。個々人で適当に考えてみてください。

 

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続いて後半。コード進行がバッハになるここでは、上にアナログシンセみたいな音で、分かりやすいメロディが乗っかってます。メロディラインを口で歌う場合はそっちを歌うことが多いですが、今回は後ろで延々流れている8分音符のコードアルペジオもどきを採用。パターンを覚えれば、速さが知れてるので、十分弾けます。

最後のスウィープの部分は実際のオルガンのフレーズとは違いますが、その通り弾くのもたいがい難しいので、ギターっぽいアプローチで埋めてみました。最後はクロマチックで駆け下りて終了。

 

全体的に見てみると、Highway Starと難易度はあまり変わりません。BURNに関しては、ギターでもそうですが、駆け抜けるあのテンポ感が出せるかが肝になってきます。弾き遅れないよう、自分がソロを取っている場所では、むしろ周りをぐいぐい引っぱっていくぐらいの、先頭を切って演奏してる感があった方がいいかもしれませんね。