ニコン「AF Nikkor 35mm F2D」実写とレビュー

By | 2014年11月20日

Nikonの35mm標準単焦点レンズは、現在市場に3つ出回っています。

・G型のf1.8レンズ
・G型のf1.8レンズ・フルサイズ用
・D型のf2レンズ

 


最も安い、現行35mmレンズ。値段と35mmという基本的な画角(APS-Cで約50mmになるので)から、某価格比較サイトでは「撒き餌レンズ」という有り難くない名を頂戴している1本。僕は持ってないですが、値段の割には強力な写りをするようです。

 


フルサイズ用。今回取り上げるf2Dの正統後継品となるモデル。値段がまあまあするので、多分いいんだろうと思います。僕はこの値段はちょっと買えません。

 

さて、今回取り上げるのは一番下のものです。

ニコンにはG型とD型レンズがあり、D型は絞りリングが付いたフィルム時代仕様のもの。言ってしまえば旧製品なわけですが、別にデジタルでも使えるので、そのまま販売続行してる品もちらほら見かけます。まぁ、近い将来全部なくなってしまうのでしょうが、そんな絶滅危惧種なDレンズを今からレビューします。

 

絞り開放でも使える描写

DSC_0228

DSC_0016 (1)

両方絞り開放で撮ったもの。f2は1.8に比べるとやや暗いですが、開放から結構はっきりくっきり写っています。

こちらは自転車の中心を等倍にしたもの。

DSC_0228 (3)

かなりくっきりと写っているのがわかります。この辺は解像度のニコンと昔から言われるだけあって、面目躍如の結果と言えるかもしれません。

 

こちらはf4で撮ったもの。

DSC_0034 (1)

少し絞るとさらにくっきりと写り出すのがわかります。

 

歪みのない設計にあっさり色味、ボケはあんまり

まぁ、35mmの単焦点であんまり歪んでてもおかしいんですが(笑)一番無理なく作れるレンズの画角ということもあり、歪みはほぼないです。

DSC_0213
ビネット(周辺減光)のように見えますが、ただ暗いだけです。端っこを見ると、違和感なく全体がほぼ均一に解像してるのもわかります。

DSC_0019
一昔前の設計ゆえに、デジタル臭くない色味であるのは大きな魅力。最近のレンズは色を鮮やかに出しすぎますが、そこまで主張しないあっさりな色味は今となれば貴重。彩度が高い方が綺麗に見えてしまうので、こういうレンズがなくなるのは残念ですが、時代の流れでしょうか。

ちなみに、上の緑色のもみじの写真がかなり分かりやすいですが、ボケはとけるように、とはいきません。特に葉が重なり合う右半分は猥雑な印象を受けます。ボケ味はあまりきれいとは言えません。

 

付けたときにかっこいい(重要)

絞りリングが排除され、ピントリングが妙に大きいGレンズに比べて、Dレンズはメカという感じがしてかっこいいです。質感も黒と白で統一され、ニコンに内在する質実剛健な部分が垣間見える気がします。

D90にセット

D90にセット

なんか良い感じに撮れそうな気がしてくるから不思議。実際には何も変わらないんですけど(笑)

 

いまどきDレンズを買う利点は

今どきDレンズをわざわざ買う利点はどれほどあるのでしょうか。あまりないかもしれません。光学性能は日に日に進化しているし、オートフォーカスの速度などを気にするのであれば真っ先に選択から外れると思います。

DSC_0478 (1)

とはいえ、写真は科学技術で撮るものではなく、最終的には感性と心がモノを言うので、技術的に優れているからそれが素晴らしいわけではありません。上で述べているように、ピントリングのついた昔風の設計、落ち着いた主張しすぎない色味に惹かれるのであれば、選択肢の1つとして出てくると思います。中古では2万円ぐらいと、この値段で手に入る単焦点としても魅力な1本です。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です