Eric Johnson「Cliffs of Dover」奏法を研究する・その3完結

By | 2015年2月5日

さて、いよいよ完結編となりました。インスト一曲まるまるはさすがになかなかの量ですね。ラストはギターソロ前のInterlude部分からソロの終わりまでです。

全譜面はこちら

さて、またもや僕の動画にお付き合いください。

ちなみに、本人のライブ動画は全然違うこと弾いてるので、コピーものではジャック・タマラットのものがやはり秀逸か。あの人のもソロは自分のアドリブを含めてえらく長くなっちゃってるけども。あと、音が完全に普通のディストーション。

 

ソロ直前のInterlude部分・前半

この曲でも一番難しい部分の一つです。ぱっと聴いた感じはコードストローク混じりにメロディが挟まっているという程度の印象。実際にどこが難しいのか追っていきましょうか。

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出だしの2小節は4弦人差し指、3弦中指、2弦薬指で弾きます。あえて小指を使わないのは、ここに入る前の部分からの瞬間的な移動に対応しやすくするためと、この後に出てくる超ストレッチフォームへの発展があります。

3,4小節目は地味に違うフォームに移っており、オープンコードGのような形で2弦だけを動かしていきます。この辺、僕のムービーはルート押さえてなかったりと、結構適当ですが、実際にはこれが正しいようで。

2段目3連符は走りやすいポイントなので、しっかりとリズムキープを。

3段目後半にとんでもないストレッチフォームが登場します。この譜面の出だし2小節に1弦小指を追加した形。日本人にはなかなかきつい形なので、手の大きさ的に無理と判断したら、あきらめて4弦を捨ててもいいかもしれません。

ちなみに5段目にも全く同じものが登場しますが、3,5段目が譜面的には全く一緒なので、この4小節はセットで覚えておくといいかと。

ソロ直前のInterlude部分・後半

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この部分の真ん中あたりにある10,12fのフレーズですが、原曲では全く違う場所で弾かれているようです。覚え直す気力がなかったので、映像ではそのまんま弾いてますが。

さらに最後のキメを絡めた2小節、ここもかなり難しいポイント。例の超ストレッチフォームが一瞬だけ登場します。ちなみに僕はムービーで思いっきり間違えてます(笑)。途中の8-8-5-5のフォームは8fをセーハすべきか、薬・小指で分けて押さえるべきか迷うところです。やりやすい方でいいんじゃないでしょうか。

 

ギターソロ・前半

ギターソロのコード進行はサビと同じくAm – D(7) – G – Em。コード進行に合わせたフレーズが随所に登場するので、これをチェックしてから解析に臨むといい感じ。

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出だし部分。赤い四角で囲ったペンタトニックのフレーズが特筆。

なんだか普通のブルースっぽくないペンタトニックの使い方が、この人の独特な音世界を作り出す武器にもなっているわけですが、案外こんなところにヒントがありそう。普通はペンタでこんなフレーズ弾かないもん。まぁ、アドリブでやれといわれてもなかなか出てこないわけですが。

最後の弦飛びのコード音フレーズは5弦ルートD7を分けて弾いたもの。

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ここにもコード音登場。弦が飛んでいくところにクセっぽい音使いがあるわけですが、解析してみると単なるAmとD。後半のDはイントロ部分にも登場した形。何かにつけて出てくる手癖のようなものなのかも。

ギターソロ・後半

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この曲の最大の難所がここ。赤丸付けたところの上フレットへ行く一瞬のスライドが個人的に好きな箇所。なので赤丸付けてチェックしてます。

その後の速弾きはもう練習しまくって慣れるしかないですね。2段目頭からは15f人差し指、17f中指、20f小指、そのまま中指と人差し指でペンタトニックを降りていき、4弦17fで薬指に変更。

1小節目最後の1弦15fは僕は中指でやってますが、その後の動きを考えると小指でもいいかも。

下に赤い枠でチェックを入れている箇所は、ペンタトニックで高速ポジション移動していってます。こんな使い方はしないだろう第2弾。こういうフレーズがこの人は本当に多いですが、こういうのがアドリブですっと出るようにすると、ブルース系のベタなペンタトニックではない、少し違うものが生まれるかもしれません。かなり難しそうですが。

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最後のところ。アドリブでやってもここからはこの通り弾くのがいいと思います。ライブ版とかでもそうやってますね。

イントロで出てきたペダルノートフレーズをポリリズムの3連で再現して入れるこの箇所はこの曲の白眉。しっかり決めたいところです。メトロノームで練習するとリズムが良くなっていいんじゃないでしょうか。

最後のフレーズは独特ですが、多分にディミニッシュ臭がしますね。動きが難しいので、遅い割に弾きにくい。最初の18fを薬指から入ると、驚くほどすべての指を綺麗に動かす練習となります。

 

おわりに

というわけで、これにてCliffs of Doverの解析は終了。Eric Johnsonといえば個人的にもAndy Timmonsと並び、もっとも好きなギタリストの一人ですが、なんせ曲の弾き方が独特すぎてコピーしにくいので、ほとんどやったことがありませんでした。

今回初めてかなりまともにやってみましたが、学ぶこと多々あったという感じです。最近、下にあるような、完全コピー譜とカラオケ付きで2000円以下という太っ腹な本も買ってしまいました。しばらくは丁寧にコピーをやってみようかなと思っております。


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