EXTREME「Get The Funk Out」の弾き方を解析する

EXTREME第3弾は、超人気曲の「Get the Funk Out」。このアルバムでも白眉のかっこよさを誇るパーティーソング。ギターソロは相も変わらず凄いですが、バッキングが簡単なおかげで、ずいぶんと楽な気がします。録画はテイク2でOKでした。

というわけで、いつも通り僕が録画したものを置いておきましょう。このソロは世界中の色んな人がカバーしてて、検索を掛けると山ほどヒットします。それだけにちゃんと弾かないといかんなという気持ちがありますが、まぁ、どんな曲でもそれは同じですね。

サビ後ろのリフ

サビの後ろのリフ
サビの後ろのリフ

ソロに行く前に、サビの後ろでベースとユニゾンされるリフについて言及しといた方がいいでしょう。これは簡単なので、色んな弾き方がありますが、本人の物を参考にすると、上の弾き方で正しいもよう。

スタジオ版とは違う、ライブ版のみの弾き方である可能性は捨てきれませんが、下の動画を参考にすると、一応はこれで間違いなさそう。1週目はCのパワーコード、2週目はC7(9)を弾いてます。統一しても別に良いと思うんですが、意味があってやっていると思った方がいいでしょうね。

動画はフランスのギター雑誌の付録のようですが、ソロが明らかにスタジオ版と違うので、恐らく弾き続けているうちに変質したライブ版でしょう。ソロはあまり参考になりません。

 

ソロ前半部

ソロ開始部分
ソロ開始部分

出だしのハーモナイズドチョーキングはヌーノ本人は中、薬指でやってますが、普通は薬、小指でしょう。

途中で出てくる6連符がリズム的にも運指的にも肝になってきます。僕のやり方では右手はアップ・アップ+プリング・ダウンの順。ヌーノは3弦ピッキングせずに左手のハンマリングのみで音を出していますが、弾いた方が楽な気が…。慣れると簡単なんでしょうけどね。

タッピングに入る前の8fは勢いよく高い方からスライドしてください。これがそれっぽく聞かせるコツ。

 

タッピング部分

タッピング部分
タッピング部分
この曲のソロハイライトがここ。運指は結構簡単で、覚えてさえしまえば速くするのは容易。平行移動なので、移動もそんなに難しくなく、聴いた感じよりはずっとマシです。

1巡目(Bb)よりも2巡目(C)の部分の方が音数が多いのと、ラストの締めの部分で22fが登場するのに注意して、あとは曲に合わせて弾いていって、タイミングを掴むのがいいです。最後の22fはライブでは一切やってないんですが、曲を聴くとどう考えてもやってますよね。

ポジション。赤丸が右手tap
ポジション。赤丸が右手tap

この図は「He-man Woman Hater」の解説でも利用したもの。まったく同じフレーズです。

 

ソロ後半部

ソロ後半部
ソロ後半部

7thが強調された頭の部分は18f-12fのストレッチ。昔の譜面では12fではなく、2弦17fとなっているものもたくさんありました。

その後の2段目のフレーズは原曲ではピッチが揺れています。アームが付いてるひとは、ユニット部を右手で押さえつけながら弾くと近い感じになります。フロイドローズならなおよし。上の動画では僕もやってるんですが……あまりわかりませんか。そうですか…。

3段目のラストに半音ずつ上がっていく箇所がありますが、2弦16fのみピッキングハーモニクスがかかっているようです。

 

まとめ

曲とギターソロが有名というのもあって、超絶技巧の必要な曲と思われがちですが、すくなくともエクストリームの他の曲に比べると、ずっと簡単です。ヌーノのソロをコピーしてみたいという際には、デカダンス・ダンスに次いで、何とかなりそうな一曲ではないでしょうか。

タッピングを身につけたいとか、複数弦にわたるタッピングを会得したいという人にも練習曲としておすすめです。