MR.BIG「Daddy, Brother, Lover, Little Boy」ソロの弾き方を解析する

By | 2016年6月20日

「Daddy, Brother, Lover, Little Boy」といえば、速弾きの登竜門と化しているMR.BIGの曲。僕が学生の頃からそうなんですが、今でも変わってないようですね。

ポール・ギルバートは数多いロックギタリストの中でも、随一のピッキング魔神で、この曲を弾く彼の姿にもなんだか余裕を感じます。そんな余裕で16分音符の固め打ち。単なるEマイナー・スケールなのに、音列は非の打ち所がなくかっこいい。人気があるのもうなずけます。

というわけで、今回、ブログ記事を書くに当たって改めて練習して弾いてみました。

動画で結構しつこく確認したので、本人とほぼ同じ運指になっているはずです。

 

ベースとのユニゾン部分

ソロ導入部

ソロ導入部

この部分は、ソロのイントロダクション的扱いですが、全編の中でも一番難しい箇所のひとつです。

その難しさの最大の理由は、弾きにくいポジション。5弦19fを小指なんて、日本人にはきつい運指ですよ。ポジション変更のタイミングも独特です。

この場所にポジションを定めてきた理由は、ベースとのユニゾンであるというところに尽きるでしょう。出来るだけ太い弦をつかった方がベースとの親和性が上がるに決まっているので、可能な限り低音弦側を利用したのだと思われます。

ベース側がタッピングしていることからも分かる通り、ここは音列もややこしいので、このポジションで弾きこなすのは難儀。僕もちょっとミスってます。

 

ソロ前半

ソロ前半部

ソロ前半部

テクニック的には途中の弦飛び(ストリング・スキッピング)が最大のポイントですが、通して弾くと速さがかなり取りにくいです。「とにかく速い」というイメージだけを持ったまま、全力でがむしゃらに速く弾くと、出だしで逆に走ってしまいがち。そして、途中の弦飛び部分では逆にモタるので、全体としてリズムが伸縮してしまって、いまいちということになりかねないです。

退屈なようですが、メトロノームで合わせられるようにしておくのが確実です。160程度で余裕をもって弾ければ、180超えでも十分聴かせられるレベルになりそう。160ぐらいでやってみると分かりますが、ここは一定の速さで弾くのが想像以上に難しい場所です。

ちなみに2小節目から3小節目にかけて、ポール本人はほぼフルピッキングのようです。

 

ソロ後半

ソロ後半

ソロ後半


ここは、ポジションチェンジのタイミングが肝。特に上段は思わぬところでポジションが変わっています。詳しくは下を参照。

ポジションチェンジの図

ポジションチェンジの図


上段のポジションチェンジ部分がかなり意外だと思う人は多いはず。この部分はこう弾くと、なぜか妙に原曲らしくなって納得出来ます。これが一番音を切らさずにかっこよく弾ける、と踏んで、ポールもこの場所を選択したんでしょうね。

下段の2-3拍目間にある赤線にも注意。本人のようにフルピッキングで弾くには、ここで14fに小指を持ってきて移動するのが一番確実に弾けます。

 

さいごに

いつ聴いてもかっこいいソロですよね。かっこいいだけでなく、綺麗に弾くのは聴いた感じ以上に半端なく難しいので、登竜門になるのもよくわかろうというもんです。イントロで指がちぎれる「Colorado Bulldog」や、ソロで何をやってるのかわからない「Addicted to That Rush」などとは違い、わりと真似しやすい曲だというのもあるでしょうね。(まあ、ドリルを用意するのは大変ですが)

ちなみに、この曲は曲頭のリフからして、凄まじいスピード感がありますが、あのリフって全部ダウンでピッキングしてもあんな感じにならないんですよね。

曲頭のリフ

曲頭のリフ

僕はこう弾いてます。コードの高音部を弾く際に、アップピッキングすることで高音弦側を先に当て、エッヂを出すという意味合いがあって、全部ダウンよりは原曲に近いスピード感が得られると思います。が、ポール本人の映像を見ると、全部ダウンでないというところは確実なものの、またちょっと違う動きをしているような感じ。

ドラムもハイハットさえ使っていないのに、この凄まじい迫力…こんなにかっこいい8ビートが簡単に出せるバンドはそういませんね。この時期のMR.BIGは無敵です。


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