このたび、ブリッジ側とネック側のPUを入れ替えたので、それに伴う音色の変化を音源として残してみた次第。
ネック側が
Seymour Duncan SSL-1
↓
DiMarzio DP187 Cruiser
ブリッジ側が
Seymour Duncan JB
↓
DiMarzio DP227 LiquiFire
であります。
ディマジオのファンというわけではないんですが、最近の嗜好が純ロック系にシフトしてきているため、このようになりました。
LiquiFireはネック側フロント用に当たるんですが、そこを敢えてリアで。
Cruiserをネック側に持ってくるのはアンディ・ティモンズと同仕様。果たしてあんな音になるのか。ちなみにDP186という、おなじCruiserでもNeckモデルってのがあるんですが、アンディが付けてるのはBridgeモデルのようです。
ギターはヤマハパシフィカの10th AnniversaryのSSHモデル。メイプルとバスウッドの個性なき音色のギターです。アンプはLaney IRT-STUDIOのダイレクトアウトより。EQはほぼフラットでやや高域を下げ、レコーディングの後は一切のエフェクトを掛けていません。
ではどうぞ。
Seymour Duncan SSL-1
DiMarzio DP187 Cruiser
まず、シングルコイル編ですが、SSL-1はさすがにいわゆる昔風の音色。これぞシングルコイル的なバキっと感が感じられます。ハムバッカーには無いレンジの広さが持ち味であることが、ひしひしと感じられる音です。
そして、Cruiserですが、なんとも中途半端な音です。SSL-1に比べると高域はかなり少なく、レンジの狭さを感じます。パワーもさほどあるわけでもなく、特徴といえばノイズが少ないぐらい。とはいえ、音が塊として出てくるので、バンドで合わせると抜けやすいのはこちらかもしれません。この辺は実際にやってみないとわからんところでもあります。
少なくともアンディ・ティモンズの音にはなりません。腕が足りないと言えばそれまでですが、もう少し高域が欲しいのは否めない。
そして、ブリッジ側のハムバッカー。
Seymour Duncan JB
DiMarzio DP227 LiquiFire
JBは大昔からのリプレイスメントPUの雄というだけあって、まとまった音です。が、チョーキング時の平たい感じが否めません。何を隠そう、ここがこのPUの好きじゃない所以でもありました。実際に長年使ってみた印象として、ハイポジションに行くにつれて、ローが無くなっていく感覚があります。
LiquiFireはジョン・ペトルーシのギターのネック側に搭載するために作られたピックアップで、わりと最近のモデルですが、これは素晴らしいです。ほどよく出る中高域に、細くならない低域、さらにJBの不満点でもあった、平たい感じがありません。音源では出だしはあまり変わりませんが、チョーキング時の音をよく聞き比べると、奥行きを保ったまま音が変化しているのがわかります。これはアタリの買い物でした。
というわけで、僕と同じような換え方、あるいはその逆の人もいるかもしれないので、少しレビューしてみました。Cruiserは個人的にちょっと残念でしたが、使っていくうちに何か分かってくるかもしれないので、しばらくこのまま行ってみます。