マイナー・ペンタトニック・スケールといえば、ギターを弾く人が真っ先に覚えるスケールですが、ブルースやロックと相性が良いため、いつまで経っても使える便利なスケールのひとつです。
ただ、誰も彼もが使っているので、みんな同じような雰囲気になってしまうのが残念と言えば残念なところ。これは誰もが同じポジションで、同じ形を覚えて弾いているのも理由のひとつとしてあります。
それを打破するためには、様々な場所で使えるようにすること。縦のペンタトニックから卒業!というのが今回の記事のテーマです。。
6弦ルートと5弦ルートを両方把握
ここではまず6弦ルートと5弦ルートの二箇所のペンタトニックを覚えます。
この場所、特に6弦ルートの場所は誰もが最初に覚える形。こういうのをボックスポジションと言うようです。場所は見えやすいし、使いやすい指の配置だし、最初に覚えるのも当然というほどの使い勝手の良さを誇ります。
しかし、それで終わらせず、左右に延長。
ここまでは結構やってる人も多いですね。これを左右に滑らせながら弾くと、往年のクラプトンフレーズに近いものが出来上がります。
ここで、さらに5弦ルートのペンタトニック。
2弦の部分のみひとつズレたような形をしていまして、6弦よりは覚えにくいですが、それでも知れてます。そして、さらにこれを延長します。
実際にはこれでも結構指板上を網羅出来るんですが、個人的にはさらに重要だと思っている、ぜひ推したい形がこれ。
5弦ルートポジションのひとつ左側にあるポジション。これも覚えやすい形では無いですが、6弦ルートポジションと5弦ルートポジションの間にこれを挟むことで、スムーズな把握が出来るようになります。
全ポジションを繋いでみる/h2>
最後にこれをつなぎます。
指板上のかなりの部分を網羅できています。5弦ルートのポジションの少し上にはもう6弦ルートポジションのオクターブ上が迫ってきてるので、実質は端から端まで使えるということになります。実際には6弦ルートポジションのもう一つ左側のものも把握できるとより良いですね。
さらに、ボックスをつなげるためには、1,2弦だけで横に移動しながら練習したりすると効果的です。ボックスを順に弾いていくだけだと、中々横の繋がりが見えるようにはなりにくいです。
エリック・ジョンソンのように、指板上を華麗に舞うようなペンタトニックはさすがに身につけるのも至難の業ですが、あそこまで行かずとも、横に広げてポジションを様々なところで扱えるようになればソロの音域も広がり、アドリブをよりドラマティックに仕上げることも可能になります。
自分のペンタトニックに飽きてしまっている皆様、一度お試しください。