Klon Centaur(ケンタウロス)というと、初代ハイエンドブティックペダルとして知られていますが、現在異様なプレミアが付いて高騰しているモデルです。実機を触ったことがないので、善し悪しは知りませんが、そんなケンタウロスのコピーモデルとしてここ数年で爆発的に売れているモデルがこちら。
どうもエレハモはかゆいところに手が届くような製品と、Crying Toneワウみたいな斬新な発想のものを両方手がけていて好感が持てるんですが、このSoul Foodはまさに前者の代表例でしょう。先日「Xotic SL Drive」の記事を書くために動画を撮りましたが、その時に一緒に撮った動画がこちら。
前半は単品のオーバードライブ。後半がブースターとしての使用です。チューニングがちょっとズレてて気持ち悪いですが、ご勘弁を……。
単発での印象
素直でクセのないオーバードライブ。これ以上でも以下でも無い印象ですが、TSのように中域にクセがあるわけでなく、コンプ感も過ぎること無く程よい感じ。高域がパタンと落ちてしまわないので、いわゆる弾いていて気持ちの良い感触が得られますね。ピッキングの強弱に対する感度も高いです。
ブースターとして
キメの粗さを整えるような印象です。SL Driveがマーシャル系なので余計にそう思うんでしょうけど、荒々しさが若干大人しくなり、リードをとりやすい音に変貌します。さりとて原音の良さは失われておらず、ピッキングした際のコンプ感や高域の出方など、SL Driveの魅力はそのまま残っています。BOSSのODや数多いTS系のペダルのように、中域にピークが来た結果レンジが狭くなるような感覚もあまり感じません。高域もほどよく残ったままになってくれます。原音のレンジを狭めすぎることなく、スムーズにゲインアップして弾きやすい音に。こりゃ売れるわけです。
これはスタジオでそのまま録ったもの。アンディ・ティモンズの「Electric Gypsy」です。アドリブを適当にやりすぎてよれてますが、勘弁して下さい。出だしはブースター(Soul Food)掛けたままで、0:11あたりで思い出したように切っています。1:05ぐらいでそれをもう一度踏んでます。この2種の組み合わせは悪くないですね。
まとめ
あまり歪みませんが、単品でもブルースなどに使うなら悪くないし、ブースターとしても優秀。ひとつあると役に立つ代表選手みたいな奴です。安いし、一家に一台的な立ち位置に来つつあるのではないでしょうか。僕はあまり興味が無いですが、クリッピング切替スイッチの付いたモディファイモデルがJHS Pedalsから出ています。こちらも興味のある方は一度チェックしてみるといいでしょう。