自作ペダルボード・中身紹介 〜歪みから空間系まで

先日、板を切ってペダルボードを自作する話を書きましたが、今回はその中身の紹介です。一つ一つは結構このブログでも紹介済みなんですが、いっぺんに全部ははじめてです。

自作ボード
自作ボード

多種多様な音を出さねばならない、ってわけでもないので、この通りシンプルなもんです。コルグのチューナーとマクソンのパワーサプライについては割愛してます。

Pigtronix “Class A Boost”

Class A Boost
バッファ代わりに常時ON。クリーンブースター。基本的に味付けの薄いペダルですが、中高域が若干持ち上がるイメージです。JC-120のようなバキバキのトランジスタでもチューブっぽい粘り気が出てきます。後ろに繋ぐ歪みペダルのゲインアップを図る意味もあります。下のSL Driveと同じく18V対応なので、昇圧回路を自作予定。

Mad Professor “Stone Grey Distortion”

Stone Grey Distortion
この中では最も長く活躍しているモデル。同社のペダルはどれもカラフルなんですが、これはGreyの名の通り、味気ない無色。音は裏腹にブライトでカラフル。オーバードライブからディストーションまで使えない場所はなく、特に音の分離感は凄いです。音の傾向としてはマーシャルを湿らせたような感じでしょうか。モダンなリードサウンドにはうってつけで、リード用として活躍中。今まで所持したディストーションでも一番気に入っているものの一つです。

MAD PROFESSOR「Stone Grey Distotion」の実力

Xotic “SL Drive”

SL Drive
マーシャルをシミュレートしたXoticの売れ筋モデル。Xoticのペダルはどれも好きじゃなかったんですが、これだけは例外です。マーシャルを狙っているだけあって、歪みを上げると滅法パワフルでかき鳴らすにはうってつけ。反面、リードには向かないジャキジャキのとっちらかった音になります。主にクランチ〜軽いオーバードライブ時に使用中。

Xotic(エキゾティック)SL Drive サウンドレビュー

MXR “M-234 Analog Chorus”

MXR Analog Delay
MXRのアナログコーラス。BOSSのCH-1がつぶれたために購入しましたが、いいですねこれ。掛かり方が自然で、美しく、爽やかです。エフェクト音自体にEQ cutが付いているのも使いやすいし、ついついアルペジオしたくなります。いわゆるエグい音は苦手なのですが、元々エグい音はいらないので。これから派生したザック・ワイルドモデルも良さげですね。

 

JOYO “D-SEED Analog Delay”

JOYO D-SEED
コピーモデルで人気の中国メーカーJOYO。これは珍しくオリジナルのディレイ。音は素直で使いやすい印象です。パクリ商品の濫造で得た技術なのか妙に多機能で、メモリー機能、タップ機能、リバースモードまで付いた各種ディレイが選べると、使い勝手良し。さらに筐体が非常に小さいと、言うことなしです。値段も安いですが、ちょっとチャチいつくりがいかにも中国製を感じさせます。僕はメモリー機能でショート、ロングディレイを曲調によって分けて使っています。

安価な2チャンネル・ディレイ「JOYO D-SEED」実践レビュー

というわけで

ギタリストにとってペダルボードにこだわりたくなるのは本能みたいなもので、これも今後変わっていく可能性はあります。スタジオやハコでのアンプの差を縮めるために、小型のプリアンプを設置しようかとも考えていますが、今のところ不満はあまりないので当面これでいくと思います。特にStone Grey Distはよほど飽きない限り使い続けるでしょう。

最後に前回の記事にも置いた、このボードでの音源を置いておきます。

結局使ってなんぼですよね。ボードを組み上げたけど、そのまま埃がかぶる、なんて悲しいことは避けたいものです。

昔、もの凄く大きいものを組んでいましたが、持ち運びが億劫になって使わなくなってしまいました。その時の反省もあって、最近ではシンプルに軽量に、を心がけてます。