【ギターオーダー】ウェブ上で見積もりできるファクトリーまとめ

試しにオーダーしてみようかな〜という時に本気で買うつもりがないのにわざわざメールするのは気が引けますよね。そんなときにネット上で概算まで出してくれるファクトリーであれば気軽に試すことができます。

ギターの絵柄が表示されるバーチャルビルダー付きのサイトから、文面だけで概算を出すサイトまで、そのページのみで完結できるファクトリーを集めました。

バーチャルビルダーがあるところ

ギターの画像が表示され、トップカラーや木目などが適宜更新されていくバーチャルビルダー。オーダーを考えていなくてもいじくり倒すだけで面白いシステムですが、これを備えたサイトはさすがにあまり多くないです。どこも顧客が多いため、大規模工場で大量生産しており、一本当たりの値段が抑えられています。昔はSagoのサイトにもあったみたいですが、いつの間にかなくなってますね。

フジゲン

fujigenウェブサイトより
日本が誇る最大のギターメーカー、というか工場を備えた製造会社と言う方がしっくりくる。僕の記憶だと少なくとも10年ぐらい前にはすでにオンラインビルダーを備えていました。当時は15万前後ぐらいだったように記憶してるんですが、いつの間にやら結構値上がりしており、今では普通に作っても20万は確実に超えそう。セミオーダーですが、シェイプも2種類だけでカラーやハードウェアも選択肢が少なく、自由度は低め。

https://fujigen.shop

Kiesel

Kiesel Guitarウェブサイトより
アメリカのKieselは長らく文面だけでのオーダーでしたが、2021年現在ようやくにしてオンラインビルダーに対応しました。シェイプから木材、ハードウェア、カラーに至るまで圧倒的に豊富な選択肢で、しかも値段が安い。肝心のサウンドについてもあまり悪い噂は聞きません。工場はなんとカリフォルニアにあるようです。一切の宣伝を行わず工場直販でこの値段を実現しているそうですが、日本より人件費の高いアメリカでこの値段を維持しているのは並大抵ではないでしょう。

https://www.kieselguitars.com/

Halo Custom Guitars

Halo Custom Guitarsウェブサイトより
一部に熱いファンがいるという噂のHalo Guitar。ロゴの雰囲気やヘッドシェイプなどから明らかにメタル寄りであることを窺わせますが、トラディショナルなモデルも作ることはできます。中国の工場での製造ですが、素の状態でも値段は2,000ドルぐらいする上に納期が非常に長い。ネット上では作りの甘さを指摘されていることもあり、個人的にはあまり利用したくないですね。

https://www.haloguitars.com/store/

Balaguer Guitars

Balaguer Guitarsウェブサイトより
2021年12月、ついに東京の楽器店が取り扱いを始めたBalaguer Guitars(バラゲール・ギター)。オーダーはKieselについで選択肢が多く、Kieselにはないシンライン構造やホワイトのカラーリングがあるのもまた魅力。値段はオプションを付けまくっても2,000ドル前後で収まり、かなりリーズナブル。ちなみに工場は韓国にある模様。神田商会を代理店として日本に進出してきており、完成品もちらほらと東京の楽器店で見かけるようになりました。

https://www.balaguerguitars.com/

Gianand Guitar works

gianand guitarsウェブサイトより

イタリアはトスカーナにある工房。インスタとかを確認しても個人でやっているような規模でありながらサイトにはバーチャルビルダーを備え、しかも格安。安い分パーツの上乗せには金を取っており、ゴトー製とかで固めると急に金額が上がります。とは言っても他社より安いことに変わりなく、Ribelleという独自モデルはセミオーダー方式ながら700€代からとヨーロッパとは思えない安さです。シェイプはストラトやテレの他、オリジナルを含めた5タイプ。

https://www.gianand.com/en/US/index.htm

Ronciswall Guitars

Ronciswall Guitarsウェブサイトより

ローマの東側、イタリアのちょうど真ん中辺りに位置する工房。バーチャルビルダーはファンフレット仕様のヘッドレスモデルのみ対応。メタル系に特化した工房で、派手な見た目のものが多い割に値段が安く、注文しやすそう。インスタの更新が頻繁で、製作途上のものが随時見れるので、もしオーダーを考える際には参考になります。2021年秋にクロサワ楽器を代理店として日本に進出してくることが明らかとなり、そのうち店頭にも並ぶはずです。

https://www.ronciswallguitars.com

Warmoth Custom Guitar & Bass Parts

Warmothウェブサイトより
ギター用パーツのメーカーとして有名なワーモス。ボディとネックを別々に好みのスペックでオーダーできます。組み込みが含まれないぶん安く済むことが多く、信頼のUSA製がこの値段で手に入るのはポイント高し。全て自分の好みに合わせられる上、手持ちのパーツをいかせるという点もうれしい。ちなみに公式YouTubeチャンネルは色々実験してて面白い動画が多いです。

https://warmoth.com/index.php/

国内

国内での工房をまとめました。と言ってもあまり多くなく、2つだけ。フォームからメールを送って返事待ち、というところが多かったです。なぜか国内の工房は海外に比べると高いところが多いですね。

T’s Guitars

T’s Guitarsウェブサイトより
オプションを増やしていくごとに下に書いてある概算が変わっていきます。素の状態で32万円ぐらいから。フレット数を変えるだけで2万ぐらい変わったり、ネック材ひとつで3万ぐらい変わったり、どうもオプション一つずつに対する価格の上下が激しい印象。結果的に欲しいスペックをポンポン入れていくと50万ぐらいになることも。まぁESP辺りに比べると可愛いもんですが。

https://www.guitar-shop.co.jp/

Freedom Custom Guitar Research

Freedom Custom Guitar Researchウェブサイトより
オプション無しで30万前後からのスタート。オプションの選択肢は少ないものの、国内の数多の工房の中においてはリーズナブルな方でしょう。シェイプは多く、ヴィンテージ系に強いイメージですね。モダンなギターを求める向きには合いませんが、Freedomの部品は一つ一つがわりと高値でありながら評判も良く、バーサタイルなギターが作れそうです。

https://global.fcgrtokyo.com/ja/

日本国外

最近のライフワークと化しているヨーロッパのギター工房ネット巡りで発見した何カ所かを掲載。

Aristides Instruments

Aristides Instrumentsウェブサイトより
新素材アリウムを利用した唯一無二のギターを作るメーカー。所在地はオランダ・アムステルダム。反らないネック、あり得ないほどのハイフレットのプレイアビリティで利便性抜群。音色は一切の個体差がなく色々な意味で安定しまくりのギター。博打にならない分、ある意味オーダー向けと言えます。音色はあのアーロン・マーシャルが褒め称えるぐらいなのでまぁ間違いないでしょう。欠点はそのルックス。妙にロボット臭いくぼみの入ったデザインに、木目という強みがないのは人によって痛いと感じるでしょう。僕もあまりルックスは好きではありません。値段はオプションによりますが、だいたい3,000€程度。

https://aristidesinstruments.com

Skervesen

Skervesenウェブサイトより
ポーランドでMayonesを離れた従業員が立ち上げた工房で、メタル系を中心に優れたギターを製作。世界的には結構有名なブランドみたいですが、日本では全くと言っていいほどの無名。日本はどうも国外の零細ブランドのギターが入ってきにくい状況にあるのかもしれません。とは言え最近では島村楽器がオーダー主となって輸入しており、日本でもちらほら出回ってきています。島村で値段を確認すると50万ぐらいしますが、直接オーダーすると2,000€代から。とはいえ店側にも儲けを出す必要があり、輸入を代行して、さらに店頭をつかって試奏できる状況においているわけで、この値段は順当と言うべきでしょう。

https://skervesen.eu

BlacKat Guitars

BlacKat Guitarsウェブサイトより
こちらもポーランドのワルシャワにあるブランド。数多いヨーロッパの工房でも破格の値段で、素の状態であれば1,700€程度でできあがります。オーダーメーカーではKiesel、Gianand Guitarsに次ぐ安さです。わりと選択肢も多い割にオプションで付く値段もさほど高くなく、カラーや配線など個別に色々相談に乗ってくれるようです。ただし、最近のSNSを見ると全く更新されておらず、まともに稼動しているのか不安になってきます。日本ではギタープラネットが細々と取り扱っている模様。

https://www.blackat-guitars.com

Aviator Guitar

Aviator Guitarsウェブサイトより
中欧はチェコにある工房。シェイプから分かる通りもろメタル系ですが、選択肢によっては普通のストラトやテレキャスっぽいのも作れます。こちらもチェコの人件費を反映してか、さほど高くない値段でオーダーを受け付けており、オプションも豊富です。ヨーロッパ全域に顧客がいるようですが、結構評判もよろしいです。試奏動画はメタルばかりです。

まとめ

日本の工房はメールでの問い合わせのところがほとんどですが、最低○○円からとざっくり書いてある工房も高価なところが多いように見受けられました。人件費も今となっては先進国最低レベルに落ち着いてしまっているこの国で、どうにもオーダーギターだけは不釣り合いに高価と感じます。海外に比べてオーダーに対するハードルとその特殊性が日本は高いのかもしれませんね。

イタリアやポーランドなどはヨーロッパの中でも安く、多くの工房が集結しています。個人工房なのにバーチャルビルダーがあるのは、やはり間口の広さにも繋がりますし、オーダーギターがそこまで特殊なものではないということの表れでしょう。

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