ロックマン2・エアーマンステージのBGMとそのメロディライン

エアーマン
一時期、エアーマンが倒せないという曲が流行ったことがありましたが、実際のところエアーマン自体は、攻撃が単調なうえ、ロックバスター1発で2目盛減るという、甚だ弱小なボスの一人でした。ステージ途中に出てくる赤鬼や、BGMのほうがむしろ存在感としては強いんじゃないかと思える不遇ぶり。


そんなエアーマンのBGMはハードロックに非常に向いていて、僕も一日でアレンジから録音までやって、速攻で制作してしまったことがありますが…、

[soundcloud url=”http://api.soundcloud.com/tracks/54463920″ params=”color=ff6600&auto_play=false&show_artwork=false” width=” 100%” height=”166″ iframe=”true” /]

ポイントはやはり中間部の速いパッセージ。

エアーマンステージBGM〜中間部風のメロディライン
エアーマンステージBGM〜中間部風のメロディライン

KeyはAマイナーにしてありますが、原曲はA#マイナー。原曲より半音低いです。

この譜面でいう3小節目がゲームをやってても一番強烈に残るところですが、基本はAマイナースケールでありながら、2弦16fがブルーノート、そして1弦16fは経過音とは言え、M7thの音に当たるので、音の選び方にはマイナーの中にメジャーが混入した感じになってます。ブルースでよく使われる感じの手法。あの部分のアヴァンギャルドなハズれた感はここで演出してると言えます。

2段目3小節目からはバックのコードがG。フレーズは完全にGコードの構成音をそのまま弾いてます。次の小節では原曲に比べて1オクターブ下がりますが、ギターでは音域が足りません。スカイギターを持ってる方がいらっしゃったら、そのままの音域でやってみてください。この部分もAマイナーからは導き出しにくいフレーズ。Gを基準に考えてあると言って構わないでしょう。

最後の一音はこの音で合ってるのか微妙です。フロイドローズであれば、ハーモニクスでも出して思いっきりアームダウンしてやると格好いいかも。

この部分がややハズれた感を演出し、この次の展開で王道ロック的進行へ持って行く。うまい作り方だと思います。