この手の音楽に首を突っ込んでいくと、そういうギタリストのアルバムを色々研究することになります。ここでは管理人まーかーのおすすめと称して、僕自身もよく聴き込んだり研究したアルバムを紹介します。ちなみに、下の方ではジャズのアルバムも紹介していますが、そちらに馴染みがない方もぜひぜひ見てください。
CDアルバムは売れない順から廃盤になっており、MP3バージョンしか手に入らなさそうなものは、そちらのリンクを貼っています。
Andy Timmons / That Was Then,This Is Now
ちなみに、これと同じぐらいおすすめなのが「Spoken and the Unspoken」。こちらは、歌モノとインストが半々なアルバム。ギタリストにありがちな、下手なのに「ただ歌ってみました」という感じではなく、楽曲が良いので、聴き応えがあります。インストも良質なのが揃っており、二枚まとめて揃えたいところ。
Richie Kotzen & Greg Howe / Tilt
本作は一枚目にあたり、二枚目に「Project」というのがありますが、曲の質が落ちており、本作ほどのインパクトはありません。が、ギタープレイは相変わらずなので、Tiltで気に入った方なら満足できるんじゃないでしょうか。
Dixie Dregs / California Screamin’
California Screamin’
スティーブ・モーズがギターを弾く、プログレ系インストバンドのライブ盤。ロックインスト系にバイオリンがいるという変則編成ですが、楽曲はかなりわかりやすく、曲もかっこいいのがそろっており、聴いていて楽しい一枚です。超絶バイオリンと絡むスティーブ・モーズのギターは、特徴あるクロマチックの音使いに尽きますが、いわゆるハードロックトーンで、こんなにクロマチックを流れるように入れる人もあまりいないので、はっとさせられる瞬間がいくつもあります。
スティーブ・モーズは個人的に聴くだけで研究してこなかった人でもありますので、今後研究していきたいギタリストの一人です。
Frank Gambale / Passages
フランク・ギャンバレと言えば、ものすごいスウィープを連射する人というイメージがこびりついていますが、実際にはコードに合わせた音使いや、曲を書く能力も相当高い能力を持っている人です。このアルバムでも弾きまくるスウィープは聴けますが、それよりも普通のペンタトニック主体のブルージーなプレイの中にとっさに入ってくる凝った音使いや、とんでもない正確なリズムの部分を見逃さずに聴いておきたいところです。
なにせキャリアが長い人なので、アルバムは多いですが、このアルバムが一番曲とプレイのバランスが取れているような気がします。ロックファンからはもっぱら「Great Explorers」が人気です。こちらはサウンドがチープすぎるのが否めませんが、単純にギターで判断すると、確かに一番エッヂが効いており、聴きやすいので、こちらから入るのもおすすめです。
Vital Tech Tones / Vital Tech Tones
超絶ユニットならではの理解不能なアルバムというわけではなく、十分に聴いていてかっこいいと思えるバランスを保っている一枚で、スコヘンのギターもTribal Techほど理解不能でもなく、後にリリースしている「Dog Party」あたりの本気ブルースアルバムほどブルース過ぎるわけでもなく、ちょうどいいところです。特に2曲目「Snake Soda」のイントロは一人で3役をこなすヴィクター・ウッテンのベースとも絡んで、もの凄い存在感となっています。
ちなみに企画ユニットなのかと思いきや、ちゃっかり2ndを出しています。「VTT2」というそのままの名前ですが、本作を気に入った方なら、買って後悔はしないでしょう。
John Scofield / Loud Jazz
ジョンスコと言えば、スケールアウトの参考書がごときライブ盤「Pick Hits Live」というのがあり、これを代表作とするのもかつては典型でしたが、最近ではブルース志向を強めていて、まだまだ面白いプレイを聴かせてくれそうですね。
Mike Stern / Play
ちなみに、マイク・スターンもちゃんと研究したことがないので、一度研究しておきたいとは思っていますが、僕自身もジャズは専門でもないので、なかなか苦労しそうです。ついでにいうと、非常に美しいバラードを作るのもこの人の特徴。
Wes Montgomery / Incredible Jazz Guitar
最後はガチのJAZZ。ジャズギターの最初の一枚としてジョー・パスの「Virtuoso」を挙げるのはいまさらナンセンスであろうと思います。あれは最高にわかりにくい一枚です。大ジャズギタリスト、ウェス・モンゴメリーはやはりこの一枚じゃないかと思います。あんまりビバップ的な教科書的音使いでもないのに、誰よりもジャズを感じさせ、もの凄いスピード感でもってソロをたたみかけるのは、さすがに歴史に名を残しているだけあります。
このアルバムとともにウィントン・ケリーと共演している「Smokin at the Half Note」もよく聴いた一枚。ジャズを聴きたいが、何か最初に一枚と思っている人にはぜひぜひこれをおすすめします。