前の記事にも登場したこの本。先日これに載っているEQプリアンプ的なものを作ってみました。
原版に載っているものもEQの並び順がMid-Low-Highの順になっており、少々戸惑う並びではあります。配線を入れ替えればコントロールをいじることなどたやすいですが、なにぶん、製作についてはド素人もド素人。ここは大人しく、書いてあるとおりにしておきました。
表ラベルデザイン
前に作ったTimmyもどきの時は完全に裸ケースでしたが、今回はいちおう上にラベルを貼ろうと思って、軽くデザインしてみます。
これを印刷して上部に貼ります。貼る前には恒例の穴開けも終わらせます。工程の中で唯一取り戻しのきかない部分なので、穴開けは緊張のひとときです。それゆえ、写真を撮る暇も無く。
内部配線そして基板の製作
そして、部品をセッティング。LEDとインプットジャックは近いので、先にLEDの方を付けておかないと、ジャックと干渉して入れられません。
で、基板を製作するわけですが、相変わらず途中の写真はありません。部品数はあまり多くないので、本に載ってる通り、一番でかいICソケットから取り付けて、その後に周りを攻めていけばわりとすんなり完成しました。
0.47uFのコンデンサが異様にでかいのしか売っておらず、やむなくそれを取り付けたら、一個だけモンスターが顔を出しているかのような妙な外観になりました。ショートが怖いので、こいつの足部分にだけ熱収縮チューブを付けてます。
ちなみに、熱収縮チューブはギター内部の配線をいじる際にも使えるので便利です。(熱収縮チューブとは)
熱収縮チューブはアマゾンやRSコンポーネンツで入手できます。
音出しテスト
さて、最低限組み上がったところで音を出してみます。音が出るかどうか、緊張の一瞬です。忘れないうちにICを付けておきましょう。これを忘れることが今回だけでも結構な回数ありました。
うーん、なんだかシャリシャリした妙な歪みが残っているなあ…。
そこで、本に書いてあるR5の抵抗に1kΩを追加。抵抗を倍にしてしまうと増幅率は半分になるので、少々やり過ぎ感はありますが、原音以上に音をでかくするのが目的ではないし、ツマミ8割ぐらいのところでちょうど良い音量になってくれます。まぁこれでいいかなと。実際には抵抗の余りが家になかっただけなんですが。
というわけで完成
というわけで完成しました。ノブはちょうど色違いのを買ってたので、ラベルもそれに合わせたデザインに。
軽く試してみたところ、高音がジャキッとした歯切れの良い音というイメージですが、低音はちょっとしたことでブーミーになるので、この辺はもう少し自分的には改良の余地ありかなと。回路がはっきりわかれば改良のしようもありますが、その辺がまだ大して何も分かっていないので、この辺の勉強は今年の目標にしておきます。
それにしても、エフェクターやアンプに特化した電子回路系の本って売ってないんですよね。一介のギタープレイヤーには難しすぎるガチの電子工学系か、分からないなりにまず作りましょうって感じのエフェクター自作本ばかり。からくりが分からないと、音が妙な時の対処も難しいので、からくりは理解しておきたいんですが。ニーズはあると思うんだけどなあ。